-
小渕 存, 内澤 潤子, 鈴木 俊介
2023 年54 巻2 号 p.
218-223
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
流通流通反応系を用いて,SCR触媒に吸着した尿素の蒸発および分解速度に関する測定とモデル化の検討を行った.蒸発挙動については,気相尿素の平衡濃度式を導出した.分解挙動については,吸着尿素の一次分解速度定数式を求めた.これらの実験式を用いた,BET吸着式をベースとする尿素の蒸発/分解モデルを構築した.
抄録全体を表示
-
中村 圭介, 酒井 順司, 小澤 恒, 石川 直也
2023 年54 巻2 号 p.
224-229
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
DPFの最適設計支援を目的とした3D-DPFモデルを構築した.実験結果のDPF入口断面温度分布およびCFD計算より求めたDPF入口断面流速分布を入力し,PM酸化反応パラメータを適合することにより強制再生中におけるDPF内部温度およびPM燃え残り分布の傾向をモデルで予測することが可能となった.
抄録全体を表示
-
加藤 真亮, 中山 智裕, 岡田 寛也, 椎名 義朗
2023 年54 巻2 号 p.
230-235
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
直噴ガソリンエンジンにおける微小粒子の生成・凝集・再酸化過程の理解に向け,可視化エンジンに対しDBI法を用いた燃焼行程中のSoot粒子の計測と, 2領域モデルを用いたガス温分析を行った. 燃料組成・燃料付着位置・エンジン制御が既燃ガス温度と粒子の生成・凝集・再酸化に与える影響について調査を行った.
抄録全体を表示
-
-LNT の酸素及びNOx の吸蔵・脱離特性のモデリング-
大堀 鉄平, 猪股 浩典, 板垣 裕, 小澤 恒, 石川 直也
2023 年54 巻2 号 p.
236-241
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
ディーゼル排気ガスのNOx浄化装置の1つであるリーンNOxトラップ(LNT)のモデルベース開発を目的として,LNT触媒のモデルを構築した.本報では,LNT触媒での酸素及びNOxの吸蔵・脱離特性のモデリングに関する検討を紹介する.
抄録全体を表示
-
中村 真季, 横田 幸治, 岡井 健吾, 小澤 正邦
2023 年54 巻2 号 p.
242-247
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
様々な粒子状PM酸化触媒の評価がされているが,そのPM酸化触媒の性能を直接DPF上でのPM触媒活性として数値計算に用いることは困難である.本研究では粒子状の触媒活性と板上に触媒を担持した状態の触媒活性を比較し,粒子状触媒の活性をDPF上に触媒を担持した場合の活性に変換するコンバータモデルを構築した.
抄録全体を表示
-
山本 建
2023 年54 巻2 号 p.
248-252
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
摩擦クラッチとかみ合いクラッチの長所を兼ね備えた締結要素として,新たなローラクラッチ機構を考案した.伝達部に働く力と断続操作に必要な動力の計算式を作成し,これらの式を用いた諸元の設計法を構築した.弾性変形によるジオメトリ変化を補正し,高トルク時においても所望の押付け力を得るカム形状を示した.
抄録全体を表示
-
中村 俊輝, 川俣 良太, 別井 圭一, 山﨑 和良, 志磨 健
2023 年54 巻2 号 p.
288-293
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
車両を自動制御する先進運転システムへカメラが広く活用されている.単眼カメラは廉価な一方で測距精度ではステレオカメラが優位である.本研究では廉価なステレオカメラについて検討を行い,単眼カメラとミラーを用いた廉価な構成を考案した.そして試作評価を行い,距離30mを誤差12%で測距できることを実証した.
抄録全体を表示
-
大鹿 穂積, 有本 慎一, 川原 康照, 古橋 輝一, 横山 優太, 杉山 裕文, 岡澤 重信
2023 年54 巻2 号 p.
294-299
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
Isogeometic Analysis(IGA)における構造部材の形状最適化のための計算手法を構築する.対象構造物はハット材の動的三点曲げ解析とする.IGAデータ特性を活かした最適形状探索を通して,デジタルデータとの親和性や最適解への収束性などの有効性を調査する.
抄録全体を表示
-
鈴木 宏典, 大久保 翔馬
2023 年54 巻2 号 p.
300-305
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
本研究では,ドライバの異常運転行動は車両状態量に反映されるという前提のもと,計測が容易な車両状態量からドライバの異常運転行動をオンラインで検知することを目的とする.デュアルパーティクルフィルタを用いてドライバモデルパラメータをオンライン推定し,加速度の推定値と実測値の乖離により異常検知を行う.
抄録全体を表示
-
-実路走行環境の再現手法の確立-
奥井 伸宜
2023 年54 巻2 号 p.
306-311
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
重量車の実路走行排出ガス(RDE)試験に向け,シミュレーション(HILS)を用いたRDEの評価手法(MBT)を検討している.今回は,MBT評価に必要な実路走行環境の再現手法を検討した.瞬時毎の道路勾配を簡便かつ高精度に取得するため,電動車の駆動モータの電力情報を活用する新たな手法を確立した.
抄録全体を表示
-
岡島 利典, 山岸 健広, 山口 恭平, 永田 誠, 草鹿 仁
2023 年54 巻2 号 p.
312-318
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
冷間始動時の排出ガス低減は、技術の進歩した近年においてもガソリンエンジン搭載車に共通の課題である。本研究ではシリーズハイブリッド車の排気浄化システムに着目し,実験結果を再現しうる三元触反応モデルを電気加熱式触媒として扱ったシミュレーションにより,高効率に排出ガス低減できる手法を検討した。
抄録全体を表示
-
筒井 健太, 村上 寛企, 岡野 成威, 望月 正人
2023 年54 巻2 号 p.
319-325
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
自動車部材に含まれる箱形断面構造の重ね溶接継手を対象とし,溶接プロセスモデルとの統合化による溶接変形詳細解析および熱収縮法による溶接変形簡略解析を行い,それぞれ実験結果と比較することで,溶接変形予測精度を検証した.また,溶接変形予測精度や計算時間を比較することで各解析手法の有用性を検証した.
抄録全体を表示
-
-補強部位の最適化設計および工法探索-
史 棟勇, 安井 和也, 渡辺 憲一, 陳 亮
2023 年54 巻2 号 p.
326-332
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
ホットスタンプパッチワーク技術は局部補強で衝突性と軽量化を両立させることができるため,注目されている.本報では最小補強部位を決めるための最適化手法を開発し,ハット型部品とBピラーパッチワーク構造設計に適用し,補強部位と軽量化効果に及ぼす因子の影響を検討した.また,構造を実現するための工法を探索した.
抄録全体を表示
-
高田 賢治, 西 紳之介, 松野 崇
2023 年54 巻2 号 p.
333-338
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
本稿では3次の基底関数で構成されたIsogeometric Solid要素と丸棒試験片により得られた高応力三軸度時の破断閾値を用いて,高強度鋼板のき裂進展解析を実施した.Isogeometric解析の結果は,き裂進展方向,荷重変位特性に関し良好な相関性を示すことが判明した.
抄録全体を表示
-
中村 俊貴, 相田 冬樹, 松木 伸悟, 飯野 麻里, 長谷川 慎治
2023 年54 巻2 号 p.
339-344
発行日: 2023年
公開日: 2023/02/06
ジャーナル
フリー
本研究では,省電費EV油の開発を目的に,油膜形成型潤滑油添加剤を活用した基礎検討を実施したので報告する.油膜形成性を向上させ混合潤滑領域における摩擦低減を狙い,新たに開発した添加剤を適用することで,減速機における効率向上効果,ベアリング耐久性の向上効果を確認した.
抄録全体を表示
-
-リッチ雰囲気下におけるラムダセンサのモデリング-
藤井 謙治, 大堀 鉄平, 猪股 浩典, 長岡 大治, 板垣 裕, 小澤 恒, 石川 直也
2023 年54 巻2 号 p.
345-350
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
ディーゼル排気ガスのNOx浄化装置の1つであるリーンNOxトラップ(LNT)のモデルベース開発を目的として,構成要素であるLNT触媒やラムダセンサーのモデルを構築した.本報では,LNT触媒に吸蔵したNOxを還元する際の操作であるリッチスパイク時におけるラムダ値の推定モデルに関する検討を紹介する.
抄録全体を表示
-
片山 硬, 吉野 貴彦
2023 年54 巻2 号 p.
351-356
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
後フレーム剛性モデルでは,剛性値を無限大にした場合の固有値は4自由度モデルの固有値に一致しない問題点がある.この論文では,わが国の後フレームのモデル化の問題点の把握が容易な新しいモデル化を行う.新しいモデルでは5自由度での慣性乗積が算定可能で,フレーム剛性値を無限大にした際に発生していた問題点が解消する.
抄録全体を表示
-
樋口 和雄
2023 年54 巻2 号 p.
357-362
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
側面衝突、特にnear side衝突では,多くの死傷者が発生している。この時、乗員を保護する側面衝突エアバッグの効果について筆者らは前報において傷害部位に関連する分析を行って来た。今回はその傷害の詳細について分析し、消費者情報プログラムで評価されている、傷害基準と比較し、妥当性を検討した。
抄録全体を表示
-
眞鍋 裕輝, 児島 亨, 岩瀬 常利
2023 年54 巻2 号 p.
363-369
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
本研究では,自動運転車が行う安全な車線変更について考察するため,一般ドライバが高速道路上で追い越しのための車線変更を実行中に,衝突の危険が高い状態に遭遇した場合の行動を,ドライビングシミュレータを用いて調査した.ドライバのリスク回避行動の特徴等から,自動運転車が規範とすべき重要な点をまとめた.
抄録全体を表示
-
城戸 英彰, Felipe Gomez Caballero, 野村 高司, 森 直樹
2023 年54 巻2 号 p.
370-375
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
自動運転では走行環境の事前知識となる地図の重要性が高く、登録情報に正確性が求められる.地図に登録された車線数を自動検証するため、空撮画像から深層学習を用いて道路と白線領域を推論し、地図の車線数と照合して差分抽出する手法を開発した.結果、地図に不足がある場合に効果的であることを確認したので報告する.
抄録全体を表示
-
北田 芳光, 西本 哲也, 本村 友一, 原 義明, 柴原 多衛, 朝日 龍介
2023 年54 巻2 号 p.
376-381
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
日本の事故分析では,腰部及び四肢が交通事故重傷者の損傷主部位別割合の約50%を占めている.本研究では治療費や治療期間などの医療データに基づき,後遺症が生じやすい股関節傷害に着目し,股関節周辺の構造や特性を改良した人体モデルを用いて様々な負荷条件下における股関節傷害発生要因を分析した.
抄録全体を表示
-
安藤 昌也, 齋藤 亨, 前川 元貴, 小林 英樹
2023 年54 巻2 号 p.
382-389
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
企画段階で創出したコンセプトを想定顧客に対して提示し、その受容性や改善点を把握しようとしたとき、調査協力者は未来の提供価値を想像して反応を返すため、その人の特性をあらかじめ把握することが重要となる。本研究では、解釈レベル理論に着目した心理的距離尺度を作成し、調査協力者の選定に用いることを検討した。
抄録全体を表示
-
―周辺交通主体の知識と外向けHMI が不安感に及ぼす影響―
大谷 亮, 江上 嘉典, 栗山 あずさ, 佐藤 健治, 石井 啓介
2023 年54 巻2 号 p.
390-395
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
本研究では,周囲ドライバの自動運転車に対する受容性に事前知識や外部HMIが影響を及ぼすか否かを調査した.運転シミュレータに異なる交通場面(合流,追従,被割り込み)を模擬して検討を行った結果,追従場面のみ,ドライバの知識および外部HMIが自動運転車に対する不安感に影響を及ぼすことが示された.
抄録全体を表示
-
寺西 翔一朗, 河島 宏紀, 安部 原也, 永塚 満
2023 年54 巻2 号 p.
396-402
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
大型車隊列走行(SAEレベル3)は自動運転中に運転操作や常時監視から解放されるため,手動運転と比べて精神負担の軽減が期待されているが,後続車では十分な知見が得られていない.そこでDS実験を行い,後続車ドライバの精神負担を瞳孔径により評価した.結果,隊列走行により精神負担が軽減される可能性が示された.
抄録全体を表示
-
-情報伝達手法の違いによる駐車車両回避経路への影響-
長谷川 諒, 李 柱衡, 中村 弘毅, 安部 原也, 内田 信行
2023 年54 巻2 号 p.
403-409
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
一般道におけるレベル3自動運転では,一般道特有の要因で権限移譲となる可能性が高い.本研究では,権限移譲後に交差点通過と障害物回避が必要な場面で実験を行い運転行動を調査した.その結果,ドライバに対して運転交代に加えて,ペダル,ハンドルの操作を提案すると,安全,円滑な権限移譲が促進される可能性を示した.
抄録全体を表示
-
-信号交差点の通過の不確実を含めることの効果-
山口 諒, 大門 樹, 岩岡 浩一郎, 朝田 將, 織田 利彦
2023 年54 巻2 号 p.
410-416
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
信号交差点に接近・進入する際,特にジレンマゾーンにおけるドライバー行動を改善するための信号通過支援の情報コンテンツについて検討した.実験では,信号通過支援を使用しない場合,使用する場合のほか,黄灯火前に交差点を通過できるか不確実な場合の情報コンテンツを提供した.それらの実験結果について報告する
抄録全体を表示
-
奥谷 知克, 水野 伸洋, 吉澤 顕
2023 年54 巻2 号 p.
417-422
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
ベテランドライバは長年の運転経験から運転行動に悪癖を持つ.これを是正するためのトレーニングシステムが所望されるが,従来の注意喚起システムを利用した場合は,一辺倒の注意であるため利用者は慣れて煩わしくなり使用を中止するか無視する傾向にある.この長期的な是正効果の劣化・維持の傾向を実験観察した.
抄録全体を表示
-
本間 友也, 小濱 剛
2023 年54 巻2 号 p.
423-429
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
ドライバの視線予測技術の一つに小玉ら(2017)による顕著性マップに基いた数理モデルがあるが,低速走行シーンでの予測精度の低下が課題であった.本報告では,小玉らのモデルにおける運動量および運動特徴検出アルゴリズムに対し,走行速度に応じた感度調整機構を追加し,予測精度の向上を試みた結果について述べる.
抄録全体を表示
-
-オーバーラップ率が小さい場合の回避操作-
鈴木 崇, 菊地 一範, 若杉 貴志, 千賀 雅明, 味村 寛, 占部 博之, 平田 直
2023 年54 巻2 号 p.
430-435
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
交通事故低減の社会的ニーズに対して,交通事故シーンでのドライバ操作特性・傾向を知ることは,自動車開発はもちろん運転支援装置の基準を議論する際にも重要である.本報では,オーバーラップ率が小さい出会い頭場面でのドライバの緊急操舵回避の特徴を,ドライビングシミュレータを用いた参加者実験の結果から把握した.
抄録全体を表示
-
- 道路交通情報に基づく先読み情報提供に伴う前方注意を持続するHMI -
水田 大雅, 角 広志郎, 大門 樹, 水野 伸洋, 土井 浩史, 吉澤 顕
2023 年54 巻2 号 p.
436-442
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
本研究では,自動運転中にNDRTを行う際に,ドライバーの状況認識を維持し,円滑な運転引き継ぎを支援するHMIの設計要因を調査した.本実験では、先読み情報提供後に,NDRT用ディスプレイ上端に先読み情報のテキストメッセージを表示するHMIと、前方の交通状況をビデオ映像で表示するHMIを設計し評価した.
抄録全体を表示
-
堀江 康耀, 山崎 由大
2023 年54 巻2 号 p.
443-448
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/25
ジャーナル
フリー
未だ不明瞭な路上走行における二酸化炭素の排出メカニズムについて,ハイブリッド車の路上走行データを対象に機械学習を用いて分析した.瞬時二酸化炭素排出量の予測モデルを機械学習により構築し,SHAP値を用いて特徴量の重要度を評価した.その後重要度の高い特徴量に関して時間追跡することで分析した.
抄録全体を表示