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長島 慶一, 土屋 一雄
2023 年 54 巻 6 号 p.
1086-1091
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
指圧波形中の第4次sin成分の振幅b4をIMEPで除算したb4/IMEPとMBF50%CAの相関性が確認されている.この方法でb4/IMEPからMBF50%CAを推定した.その結果,推定値は従来の熱計算から算出した場合と近い値となった.この方式では,様々な長所があり,実車計測での活用が見込まれる.
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-熱膨張を考慮した円筒ボア形状のCAE による効果予測-
日比 大雅, 三田 拓朗, 山下 健一
2023 年 54 巻 6 号 p.
1092-1097
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
内燃機関のシリンダブロックは,シリンダヘッドの組付けと熱膨張によりボア変形を伴う.ピストンスカートのフリクション予測手法を構築し,実働時のボア変形が機関性能に及ぼす影響を明らかにした.CAEにより最も熱負荷の高い運転条件で円筒ボア形状を想定した場合,機関性能の大幅な改善が予測された.
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笠原 太郎, 渡部 光, 池田 太一, 村瀬 道夫, 窪山 達也
2023 年 54 巻 6 号 p.
1098-1103
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
マイクロホンで計測したエンジン放射音からノッキング音を分離する手法を提案する.本報では複数エンジンのノッキング音を含むエンジン放射音を学習データとし,学習データに含まれないエンジンのノッキング音を分離できる深層学習モデルを訓練する方法と、運用を通して深層学習モデルを継続的に改善する方法を提案する。
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志水 富賀, 髙橋 起輝, 木下 浩行, 長縄 荒野, 諸岡 雅人, Rizal Mahmud, 相澤 哲哉
2023 年 54 巻 6 号 p.
1104-1109
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
ディーゼル機関燃焼室壁面における冷却損失低減手法検討のため,クロム放射膜を蒸着したリブレット付き定容容器窓内面を壁面に見立ててディーゼル火炎を衝突させ,膜の熱放射を赤外高速度カメラで撮影した.本手法により,リブレット付き壁面上の温度分布及びその筋状パターンの挙動を時系列可視化できることがわかった.
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-円筒ボア形状が機関性能におよぼす影響-
三田 拓朗, 日比 大雅, 山下 健一
2023 年 54 巻 6 号 p.
1110-1115
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
最も熱負荷が高い運転条件において円筒ボア形状を有する機関は,CAE解析により諸性能の改善が見込まれた.実機評価を行い,摩擦力,ブローバイ流量およびオイル消費量の低減を確認した.熱膨張量が少ない低負荷運転領域においても,性能改善効果が得られた.
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鬼丸 航幹, 三橋 幸司, Kraisorn Throngnumchai
2023 年 54 巻 6 号 p.
1116-1120
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
走行中無線給電では,大型車と普通乗用車が道路に埋め込まれた送電コイルを共有する必要がある.本研究では,複数の送電コイルをアレイ状に配置し,隣接するコイル間の磁束干渉を減らすために各コイルに位相差を設けて励振する方法を提案する.これによって車両サイズに関わらず最適な電力を給電できることを検証した.
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西川 幸治, 新谷 浩平, 岩田 基史, 宮木 耕太
2023 年 54 巻 6 号 p.
1121-1126
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
車両開発において,機能要求と制約条件を満たすための検討サイクル低減を目的に,既知の要件を全て満足する成立解集合を開発初期段階に見つける手法が求められている.本稿では,多数の設計変数と制約条件を有する問題に対するセットベース設計法を提案する.またサスペンション設計への適用例により,提案の妥当性を示す.
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寺田 栄, 和田 有司, 弓削 康平, 和田 尚美, 木﨑 勇, 橋田 光二
2023 年 54 巻 6 号 p.
1127-1132
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
線形領域である静剛性と動剛性に加え,非線形領域である動的衝突エネルギー吸収も含めた複数の性能を制約条件とし,複数の材料で質量最小化を目的としたトポロジー最適化を行う機能を実装した.この機能を用いて,剛性・振動・衝突性能を同時に満たし鋼材とアルミ材を適材適所に配置したトポロジー形状を得ることが出来た.
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石川 俊治, 樋貝 和彦, 片桐 知克, 山口 尚記, 塩崎 毅, 玉井 良清
2023 年 54 巻 6 号 p.
1133-1138
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
自動車EA部品への1180MPa級鋼板の適用に向けて実車部品を用いて適用可能性を検討した.実車フロントサイドメンバを元に衝突性能への効果を解析および実験で評価した.元構造から軽量化11%かつEA量32%向上が解析で示唆された.実験ではスポット部が破断したものEA量は10%向上できることを確認した.
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駒田 匡史, 荒木 正典, 橋岡 正人, 村上 英樹
2023 年 54 巻 6 号 p.
1139-1144
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
ロードノイズの開発初期に使うタイヤの計算モデルを作るために,専用設備を必要としない簡易な方法でタイヤの振動特性を計測する方法を考案した.さらにこの方法で得られたBigDataを用いて,タイヤの外形諸元のみからタイヤの振動特性の範囲を予測する方法を開発した.
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秋松 龍之介, 冨堂 綾香, 小林 亮, 加藤 慎也
2023 年 54 巻 6 号 p.
1145-1150
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
自動車の電動化に伴い,電費向上やキャビンのリビング化のため,HVACには小型・軽量化及び静粛性が求めらえる.本研究では孔あきパネルを用いた吸音構造を,HVAC内部へ適用することでHVACの外形を変えず騒音を低減する手法を検討する.提案手法をHVAC実機に適用し騒音低減効果を確認した.
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渡辺 賢, 飯田 哲也, 伊東 信彰, 仲里 友一, 小林 翔悟, 田原 孝一
2023 年 54 巻 6 号 p.
1151-1156
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
ハイブリッド車エンジン始動振動の成立にはパワープラント内部トルク変動のコントロールが重要である.新型ハイブリッドはエンジンが直噴へ,また捩じりダンパーの変更も施されたが,ハードが変更されても,関連システム特性を管理することで,従来型同等以下のパワープラント内部起振力及びエンジン始動振動を達成した.
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渡辺 賢, 脇本 佑紀, 北山 知寛, 宮田 和則, 前田 岳人
2023 年 54 巻 6 号 p.
1157-1162
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
本研究では横置きV6エンジンのフロントとリアに配置されている液封マウントの乗心地性能からの特性改善要望に対し、エンジン始動時に発生するロール振動入力影響を明確にするため、液封マウントの周波数依存性はもちろん振幅依存性も考慮したモデルを適用し、始動時のエンジン振動を予測できる技術を構築した。
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酒井 貴大, 齋藤 哲平, 石原 新士
2023 年 54 巻 6 号 p.
1163-1169
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
運行設計領域(ODD)内に設置されたインフラサポートセンサと協調する自動運転システム(ADS)の設計工数低減のため,ODD条件と設計領域の3次元点群地図を基にセンサ配置を自動算出する手法を構築した.結果,ADSから見た死角領域が人手で検討した場合以下となるセンサ配置を自動で得られることを確認した.
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栗原 海, 袁 鑫, 山崎 徹
2023 年 54 巻 6 号 p.
1170-1176
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
著者らはエネルギー伝達に基づく衝突性能の設計に関する研究を行っており,その一環としてダンパマス系を用いた衝突モデルについて検討している.本報では,同じ部材をバネまたはダンパでモデル化し,数値シミュレーションを用いて,ダンパマス系を用いた衝突モデルの特徴をバネマス系と比較してまとめる.
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安藝 雅彦, 髙𣘺 直希, 堀内 伸一郎
2023 年 54 巻 6 号 p.
1177-1184
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
走行中におけるタイヤバーストは車両の操縦安定性を低下させ,ドライバの異常行動を引き起こして重大な交通事故に発展する可能性がある.著者らはバースト発生直後の運転支援に関する研究を行っており,本報では支援システムとドライバ操舵間の競合を低減するための支援システムを提案し,DS実験で評価したので報告する.
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― 自動車衝突解析における延性き裂進展の再現―
古橋 輝一, 長坂 圭, 増田 出光, 大鹿 穂積, 星野 瑞希, 横山 優太, 杉山 裕文, 岡澤 重信
2023 年 54 巻 6 号 p.
1185-1190
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
新たな計算手法として注目されているIsogeometric解析(IsoGeometric Analysis: IGA)を自動車衝突解析の延性破壊問題に適用する.本論文ではその第1報として,IGAの特性を生かした幾何学的なき裂進展の再現手法を提案する.
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-ドライビングシミュレータを用いた生体計測に基づく遠隔操縦者の運転特性-
杉町 敏之, 石川 晃太郎, 郭 鐘聲, 須田 義大, 櫻井 俊彰, 槇 徹雄
2023 年 54 巻 6 号 p.
1191-1197
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
自動車の遠隔操縦システムでは,遠隔操縦者は認知において大きく異なる環境で運転を行う.本研究では,ドライビングシミュレータを用いて遠隔操縦環境を再現し,運転中の遠隔操縦者の生体計測データと運転行動データに基づいた遠隔操縦者の運転特性や運転負荷に関する評価を行う.
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-湿度補正係数による周囲条件の影響低減に関する検討-
川原田 光典, 奥井 伸宜
2023 年 54 巻 6 号 p.
1198-1203
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
乗用車の認証時の排出ガス試験は,温度湿度が一定に保たれた環境で実施される.しかし実走行では,季節により様々な温度湿度条件が考えられる.そこで著者らは既報にて温度湿度の影響の補正方法を台上試験のデータにより検討した.本報では別の車両で台上および実路走行試験を実施し,温度湿度影響と補正について検討した.
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関 奈那子, 高橋 大士, 西野 創一郎, 田中 慎也, 熊川 雅也, 幸田 稔
2023 年 54 巻 6 号 p.
1204-1209
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
本研究では,TRD処理VC皮膜にラジカル窒化処理を施した新皮膜を開発して,超ハイテンのプレス加工における金型の耐久性向上に成功した.金型耐久性向上は①極表面の窒化物層による動摩擦係数の低下,凝着低減②皮膜内部の不純物が表面に拡散することによる靭性の向上の2点に起因する.
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秋田 時彦, 佐藤 拓也, 赤峰 悠介, 近藤 勝彦
2023 年 54 巻 6 号 p.
1210-1215
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
これまで,自動駐車や駐車支援のために,高解像度ミリ波レーダを用いて駐車車両の形状が高精度に推定できることを示してきた.本発表では,複数アンテナを持たない低コストミリ波レーダを用いて,距離とドップラ情報のみから駐車車両の形状を推定する方法を提案する.実環境の駐車シーンにて高精度に推定できることを示す.
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大矢 晃示, 藤本 裕, 濱川 洋平, 山崎 雅也, 辰村 光介
2023 年 54 巻 6 号 p.
1216-1221
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/20
ジャーナル
フリー
組合せ最適化問題をリアルタイムで解く車載アーキテクチャを提案した.そのソルバとしてSBMを選択し,AI処理とリアルタイムに協調動作するPoCを車載FPGAで実現した.モチーフとして多体物体追跡を実機評価し,その結果,車載の自律制御システムとしての適合性と,多体物体追跡アプリにおける有効性を実証した.
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横谷 靖, 山崎 彬人, 相馬 仁
2023 年 54 巻 6 号 p.
1222-1229
発行日: 2023年
公開日: 2023/10/03
ジャーナル
フリー
通信機能を持つ自動運転車と手動運転車の混在交通流の動力学を調べた.車両運動はセルオートマトンによって表現した.通信機能を持つ車両は他車両の走行状態に関する情報を取得しながら走行する.臨界密度以上で交通流は定常状態に到達せず不安定化すること,通信によって流量が増加するために必要な普及率の閾値を示した.
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金子 和樹, 松原 直義, 北野 康司, 横尾 望, 中田 浩一, 安武 優希, 内木 武虎, 小畠 健, 渡邊 学
2023 年 54 巻 6 号 p.
1230-1235
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
カーボンニュートラルの実現に向けて,燃焼と燃料の組み合わせによるエンジン熱効率の向上や燃料の低炭素化によるWTWのCO2低減が期待されている.本研究では,高効率なλ2以上のスーパーリーンバーンエンジンを用いて燃料分子が熱効率及びエミッションに与える影響を評価して,燃料に求められる特性を明らかにした.
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-3D-CFD による軽油-水素 混焼エンジンにおける熱効率とエンジンアウトNOx の限界性能の探索-
稲垣 和久, 堀田 義博
2023 年 54 巻 6 号 p.
1236-1243
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
軽油パイロットで着火する水素混焼エンジンに対し,産業用エンジンとしての上限近傍の作動点(IMEP 1.2MPa,2000rpm,過給圧150kPa)におけるエンジン性能を3D-CFDによって評価し,そのポテンシャルを明らかにした.
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沈 富超, 戸塚 雅也, 窪山 達也, 山田 敏生, 森吉 泰生, 吉田 隆
2023 年 54 巻 6 号 p.
1244-1249
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
従来を超える超希薄燃焼により,高効率化と低NOx化を同時に実現するため,燃料改質ガスを副室に少量供給して副室内燃焼を促進する燃焼コンセプトを実験的に検証するとともに,副室及びピストン仕様が熱効率に与える影響を調査した.この結果,改質ガスを副室内に供給することで希薄限界を拡大でき,熱効率が向上することを確認した.
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植田 達実, 三浦 美理, 平井 涼平, 高橋 和夫
2023 年 54 巻 6 号 p.
1250-1256
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
地球温暖化防止の短中期目標を達成するには,内燃自動車エンジンの高効率化と同時に,エンジン性能を十分に引き出せる次世代ガソリンの開発が必要となる.本研究では,そのカギを握る軽質オレフィンやバイオなどの燃料成分,およびこれらを積極的に組み込んだ新サロゲートについて高圧衝撃波管を用いた性能評価を行った.
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王 志遠, 森吉 泰生, 窪山 達也
2023 年 54 巻 6 号 p.
1257-1262
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
内燃機関からの熱効率の向上に対し,混合燃料のポテンシャルを明確にするとともに燃焼効果の把握が求められている.単気筒エンジンを使用し,オレフィンまたは含酸素燃料をサロゲートに追加し,ストイキでEGRの変化による燃焼性能に影響を与えるパラメーターを調査し,次世代燃料の組成を決定するための情報を提供する.
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田中 利幸, 平松 剛, 西川 豊, 田畑 良
2023 年 54 巻 6 号 p.
1263-1268
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
実機評価に頼らぬガスケット開発を行うため,より精度よくシール性能を予測する解析技術が必要.従来のシール性解析は,実機評価で発生するガスケットの経年劣化が未考慮.今回,劣化項目としてコーティングゴムの膜厚低下に着目.単体評価で計測した結果を解析条件として活用し,解析結果を実機評価結果に近づける.
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堀 隼基, 佐々木 優太, 工藤 毅暁, 瀬戸 祐利, 清末 涼, 藤川 竜也, 山川 正尚, 人見 光夫
2023 年 54 巻 6 号 p.
1269-1274
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
地球温暖化の解決策として,内燃機関においてもゼロエミッション化への対応が喫緊の課題である.未燃炭化水素(THC)については,触媒の浄化作用が十分でない冷機時の排出を大幅に低減する必要がある.そこで,高速排ガス計測によるTHC排出挙動からその排出メカニズムを明らかにし,THC低減手法を考案した.
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片山 硬, 吉野 貴彦
2023 年 54 巻 6 号 p.
1275-1280
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
エネルギーフロー法による解析を実施した.その結果,フレームの変形によりウィーブモードの不安定化は前後タイヤの横力を通じて発生していることを明らかとなる.後タイヤ横力に関してはフレームのねじれ変形の発生によりウィーブモードを不安定化させる.前タイヤ横力の場合には,横速度および操舵角の位相が変化した結果としてウィーブモードが不安定化する.
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左合 貴, 新井 嘉秀, 植山 祐樹, 原田 正範
2023 年 54 巻 6 号 p.
1281-1286
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
本研究は,走行コース中央を座標軸としたコース座標系を定義し,車両の制御器として車線変更の複数の開ループ最適解を深層学習により関数近似したフィードバック制御器を設計した.そして,直線と曲線を含む走行コースにおける障害物回避を想定し,数値シミュレーションにより制御器の有用性を検証した.
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皆川 正明, 芝端 康二, 山本 真規, 狩野 芳郎, 山門 誠, 安部 正人
2023 年 54 巻 6 号 p.
1287-1293
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
車両の操縦安定性の開発に当たっては,目標スタビリティファクタ達成の為の静的アンダステア確保と共に,車両運動の減衰性向上の為の横力位相の性能設計が行われている.本論文は、超高車速時の減衰向上効果は、減衰向上手法により大きく異なることを示す.また減衰性比較の為、車両モデルの減衰性評価法を予め検討した.
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-キネマティクスのメカニズムと簡易モデルを用いた計算手法の研究-
西村 哲志, 渡部 晃平
2023 年 54 巻 6 号 p.
1294-1299
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
ツイストビーム式サスペンションは左右が連結された一体構造しており,左右を連結するトーションビームの変形によってキネマティクス特性が決まる.このキネマティクス特性の原理について研究し,一次変換を用いてキネマティクス特性を予測する計算手法を構築した.計測を用いて,その計算手法の妥当性を確認した.
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-接地点の左右力が上下力変換されるメカニズムについての研究-
西村 哲志, 渡部 晃平
2023 年 54 巻 6 号 p.
1300-1305
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
車両の操縦安定性には接地点の左右,上下力が重要である.そこでツイストビーム式サスペンションに作用する左右力が上下力に与える影響について検討した.簡易的なモデルと計測データの結果を比較検証した結果,接地点の上下力はコンプライアンスブッシュと左右を連結する剪断中心の位置によって変化することを確認した.
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瀧下 慎市, 酒井 由希子, 村田 修造
2023 年 54 巻 6 号 p.
1306-1312
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
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目的:当院の自動車運転支援において運転再開可否の判断に影響する因子を各検査結果より検証する。対象と方法:70歳以上の脳卒中患者90名。神経心理学的検査、ドライビングシミュレーター検査を実施し、多重ロジスティック回帰分析を行った。結果:S–PA無関係対語と瞬時視正解数の二因子が抽出された。
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中川 正夫, 山本 裕之
2023 年 54 巻 6 号 p.
1313-1319
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/25
ジャーナル
フリー
自動運転システムや運転支援システムにとって,安全性を担保するうえで外界認識性能は重要である.本研究では,降雨環境下におけるステレオカメラの認識性能に関して,車両の認識性能を走行状態で評価可能な人工降雨装置を用い,ステレオカメラのみによる運転支援システムを有する車両の認識性能を評価した.
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