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―可視化による油膜分布評価―
藤島 諒介, 川島 久宜, 小林 邦彦, 山川 直樹, 伊東 明美, 鈴木 秀和, 石間 経章
2019 年50 巻4 号 p.
987-992
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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ピストン・シリンダ間の油膜挙動の解析は摩擦損失低減において重要である.本研究では,摩擦力に差があった3種類のスカート部パターンコーティングについて,可視化エンジンを用いてLIF法により油膜厚さ分布を求めた.その結果,パターンによる油膜厚さ分布の差が摩擦力へ影響をおよぼしていることが分かった.
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-可視化による水玉模様での油膜分布評価-
石澤 星治, 川島 久宜, 小林 邦彦, 山川 直樹, 伊東 明美, 鈴木 秀和, 石間 経章
2019 年50 巻4 号 p.
993-998
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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ピストン・シリンダ間における油膜挙動の解析は摩擦損失低減において重要である.スカート部パターンコーティングピストンにおいて可視化エンジンを用い試験した.3種類の油膜厚さ分布はLIF法により求められた.可視化により求めた油膜厚さ分布と第3報により求めた摩擦力測定の結果とを比較し定量的に評価した.
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~多成分性を考慮した排気管内噴霧の数値解析~
斎木 優佑, 田畑 弘隆, 松村 恵理子, 北村 高明, 植西 徹, 渡邊 哲也
2019 年50 巻4 号 p.
999-1004
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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後処理に用いられるDPF再生手法として,排気管内に燃料を噴射するSFIが適用されている.本研究では排気管内のHC挙動を高精度に予測可能な数値モデルの構築を目的とする.本報では,数値解析において,軽油を模擬する3成分混合燃料を考慮した排気管内での噴霧の解析を行なった.
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-燃料種および運転条件の摩耗影響-
布川 公博, 間瀬 謙, 大宮 康裕, 森谷 浩司, 神山 剛哉
2019 年50 巻4 号 p.
1005-1010
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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硫黄やエタノールを含む燃料によるシリンダボアへの摩耗影響を明らかにするため,放射性同位元素(RI)を活用して摩耗計測を行った.その結果,ボア摩耗は硫黄含有燃料を用いると特定の水温で増加しオイルの塩基性にも依存することから,燃料中の硫黄を基に生成された硫酸によって生じる腐食摩耗によるものと推定された.
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-硫黄含有燃料による硫酸生成の摩耗影響-
大宮 康裕, 布川 公博, 間瀬 謙, 森谷 浩司, 遠山 護, 橘鷹 伴幸, 小原 圭太, 小林 淳也, 後藤 岳史
2019 年50 巻4 号 p.
1011-1017
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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前報にて硫黄含有燃料ではボア摩耗が増加し,その要因が硫酸生成による腐食と推定した.酸の量,酸性度と反応速度の増加に伴い摩耗が増大するとの仮説も提示した.本報では,ボア壁温の摩耗への影響調査と酸を筒内噴射した試験によって,仮説を検証した.また腐食摩耗傾向はエンジン燃料噴射方式によらないことを裏付けた.
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チン コウウ, 鈴木 隆, 生駒 航, リュウ シエン, 松井 大樹, イルマズ エミール, 一柳 満久
2019 年50 巻4 号 p.
1018-1023
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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ディーゼル機関の過渡運転性能向上には,モデルベースト制御によるサイクル毎の燃料噴射量と時期の予測が有効である.本研究では,燃焼室の局所壁温度履歴および局所壁面熱流束履歴を測定し,著者らが構築したオンボード用筒内壁温度推定モデルおよび壁面熱伝達モデルの予測精度を評価したので報告する.
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― 改質ガス生成プロセスの解明とガス組成制御法の検討 ―
石黒 竣太郎, 朝井 豪, 渡邊 勇介, 柴田 元, 小川 英之, 小橋 好充
2019 年50 巻4 号 p.
1024-1029
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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改質気筒で液体燃料を圧縮改質したガスを出力気筒に導入しディーゼル着火により希薄燃焼させることで、低エミッション高熱効率効果が期待される。本報では、改質気筒に着目し数値計算により改質ガスの生成プロセスおよび生成量を求め、回転数、噴射量、当量比をパラメターに実機運転をおこない、改質ガス組成を制御する方法を検討した。
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-改質ガス成分が燃焼性能に与える影響の解析-
朝井 豪, 石黒 竣太郎, 三本 連太郎, 渡邊 勇介, 柴田 元, 小川 英之, 小橋 好充
2019 年50 巻4 号 p.
1030-1035
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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改質気筒で液体燃料を圧縮改質したガスを出力気筒に導入しディーゼル着火により希薄燃焼させることで、低エミッション高熱効率効果が期待される。本報では、出力気筒に着目し、吸気に改質ガス成分を混合した際の運転領域を実機により把握し、素反応解析により着火性、燃焼速度の両面から吸入ガス組成要件について考察した。
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浅井 隆宏, 山本 和弘, 西保 裕司
2019 年50 巻4 号 p.
1036-1041
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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本研究では炭素粒子発生器を用いてガソリン車から排出される微粒子を模擬し、捕集試験を行った。素材として耐熱性と高強度に優れたSiCスポンジを使用した。今回は,フィルタの厚み、細孔径、空隙率を変えた場合の捕集特性の変化を調べ、低圧損で高捕集率を実現する条件について検討した。
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長谷川 直広, 堀江 亮介, 相澤 哲哉, 窪山 達也, 森吉 泰生
2019 年50 巻4 号 p.
1042-1048
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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ディーゼル機関の後燃え要因である噴霧先端の過濃混合気塊生成抑制のため,主燃料分割噴射の効果を調査した.分割によりメイン噴射量が低減しキャビティ内の過濃混合気塊生成が抑制されること,及びアフター噴射燃料は高温場で余剰空気と共に急速燃焼することで後燃えが低減し,熱効率向上要因となっていることが判明した.
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丸茂 喜高, 佐藤 元哉, 大明 洋輝, 青木 章
2019 年50 巻4 号 p.
1126-1131
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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本研究では,トリプルストレーラの安定制御が車線維持性能に及ぼす影響について検討した.ドライバモデルを用いた閉ループ系のシミュレーションにより評価を行った結果,安定制御がない場合には,後続トレーラほど横方向の振動が増加するのに対して,安定制御を適用することで,振動の増加を抑制することが可能となった.
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菅原 朋子, 宮川 晃一, 田口 敏行, 村岸 裕治
2019 年50 巻4 号 p.
1132-1137
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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人は、頭を大きく動かされたり、視線を注視対象から外されたりすると不快感を覚える。本研究は、長時間の運転において、頭部動揺と眼球運動特性の変化の結果生じる視線ブレのいずれがドライバの自覚的疲労に影響するかを明らかにする。実車試験データを用いて重回帰解析した結果、視線ブレが疲労に寄与することがわかった。
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目片 悠貴, 武内 秀平, 山本 恒行, 神谷 直城, 鈴木 隆司, 中西 美和
2019 年50 巻4 号 p.
1138-1144
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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自動運転車の普及を見据えて、ドライバの覚醒維持に関する議論が高まっている。本研究では、従来の外的刺激による覚醒維持の手法とは異なるアプローチとして、ドライバの心理状態に着目し、運転に対する内発的動機づけを誘発する演出を行うことによって覚醒を維持させる手法を提案し、効果検証を行った。
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丸茂 喜高, 山﨑 光貴, 鈴木 宏典, 道辻 洋平
2019 年50 巻4 号 p.
1145-1150
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
フリー
本研究は,信号交差点における安全性と燃費を向上させる運転支援システムについて検討した.現在の速度を維持した場合に,交差点進入時に予想される信号現示を道路上に仮想的に呈示する運転支援システムについて,ドライビングシミュレータ実験により検証した結果,安全性や燃費が向上することを確認した.
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-実車における等価温度計測と着衣サーマルマネキンのモデル化-
大井 元, 尾関 義一, 斉藤 恒洋, 米津 豊作, 鈴木 聖子, 市川 靖, 松本 彰
2019 年50 巻4 号 p.
1151-1156
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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本報(第1報)では,はじめに実車を用いた等価温度計測実験を実施し,次に実用的な着衣伝熱モデルを組み込んだサーマルマネキンモデルを開発した.開発したサーマルマネキンモデルは第2報において車室内の温等価温度シミュレーションに適用し,実験結果はシミュレーションの精度検証に用いた.
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-車室内における温熱環境と等価温度の計算-
尾関 義一, 大井 元, 市川 靖, 松本 彰, 斉藤 恒洋, 米津 豊作, 鈴木 聖子
2019 年50 巻4 号 p.
1157-1163
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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第2報ではSUV車両形状に着衣サーマルマネキン形状を組み込み,夏季冷房・冬季暖房各条件における車室内温熱環境と等価温度をメッシュフリーシミュレーションにより解析する.また第1報で示した同条件の実験結果と解析結果を比較する.加えて等価温度の予測精度をサーマルマネキン着衣表面での放熱量から考察する.
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西川原 理仁, 鹿野 晃史, 柳田 秀記
2019 年50 巻4 号 p.
1164-1169
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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ループヒートパイプ(LHP)は相変化を利用した熱輸送デバイスである。本論文では電車のIGBT冷却用の銅多孔体ウィックを用いたLHPを開発し、蒸発器熱伝達率向上のためウィック形状、多孔体の空隙構造、蒸発器ケースとウィックの密着度の影響を調査した。開発した走行風によるLHP冷却システムは各種輸送用機器に適用可能と考えられる。
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山本 敏朗, 鈴木 央一, 山口 恭平, 小澤 正弘
2019 年50 巻4 号 p.
1170-1175
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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実路走行において、新車認証時の排出ガスレベルの性能を維持することは重要となっている。本報では、ディーゼル車に車載計測器を搭載して、種々の走行条件での排出ガスを測定し、それらのデータから、欧州で検討中のMAW法を基に認証時のNOx排出ガスレベルが維持されているかどうかを把握するための手法を考察した。
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鵜生 知輝, Rien Quirynen, Stefano Di Cairano, Karl Berntorp
2019 年50 巻4 号 p.
1176-1181
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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車両の縦方向と横方向の運動を統合して制御するコントローラを、非線形タイヤモデルと二輪モデルによる車両運動モデルを用いて非線形モデル予測制御として定式化した。このコントローラをGNSSを用いた自動運転システムに実装して実車試験を行い、その有効性を検証した。
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車室内に持ち寄ったモノと乗員とのコミュニケーション体験の試作事例
大濱 吉紘, 安田 浩志, 清水 司, 小玉 亮, 嶋田 英人, 田口 峻
2019 年50 巻4 号 p.
1182-1187
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
フリー
近年,車載デバイスのネットワーク化を通じた自動運転・運転支援の研究開発が進展する中で,自動車と乗員との新たな関わり方を通じた,ユーザ体験を模索する動きが広がりつつある.本稿では,IoTの本質要素をメディア表現用のツールキットに組み込み研究開発を効率化するフレームワークを提案し,3つの試作事例を示す.
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青山 幹雄, 濱野 真伍
2019 年50 巻4 号 p.
1188-1193
発行日: 2019年
公開日: 2019/07/25
ジャーナル
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コネクテッド,自動運転を実現するためにサービス指向アーキテクチャ(SOA)が注目されている.SOA実現の鍵である車載サービスバスにはリアルタイム性,信頼性等の多様な要求がある.本稿ではこのような要求を実現するサービスバスアーキテクチャの設計方法を提案し,その有効性をプロトタイプによる実証実験で示す.
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