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永島 渉, 小祝 隆太郎, 柴田 元, 小橋 好充, 小川 英之, 清水 研一, 草鹿 仁
2019 年 50 巻 2 号 p.
323-327
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
NH3吸脱着,NO還元およびNH3酸化の各反応パラメータを計測し,アンモニアSCR用銅ゼオライト触媒の定常状態での反応モデルを構築した.EGR率や変化する実機の排気酸素濃度を考慮し幅広い条件への適応を目的として反応の酸素感度も考慮した.計算結果と模擬ガス試験結果を比較し,本シミュレーションの有効性を確認した.
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北田 泰造, 城田 貴之, 野中 一成, 飯塚 捷, 田中 大, 口田 征人, 酒井 康行, 永野 幸秀, 北川 敏明
2019 年 50 巻 2 号 p.
328-333
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
ガソリンエンジンは100サイクルに2,3回発生する速い燃焼によって生じるトレースノックにより点火進角が制限され,熱効率向上を阻んでいる.そこで,実機のサイクル変動を再現できる燃焼帯を考慮した乱流燃焼モデルに化学反応計算を加えた計算コードを作成して,このトレースノックの発生状況を解析した。
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徐 梓丹, 張 亜輝, 狄 桓宇, 沈 迅, 申 鉄龍
2019 年 50 巻 2 号 p.
334-339
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本論文では燃焼変動抑制スキームに熱効率極値探索アルゴリズムを組み込んだ制御手法を提案する。具体的に燃料噴射量と点火時期を入力とし、IMEPとCA50を出力とするフィードバック系を構成し、熱効率極値探索アルゴリズムの導入によって、高効率化と変動抑制性能を両立させる。最後に提案した手法の実験検証を示す。
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-プレミアムガソリンサロゲート燃料の着火遅れ時間総括式の構築-
桑原 一成
2019 年 50 巻 2 号 p.
340-346
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
Livengood-Wu積分による自着火予測モデルに適用するため、詳細反応機構が記述するガソリンサロゲート燃料の着火遅れ時間を高精度に再現可能な総括式を構築した。着火遅れ時間をH2O2ループ誘導期間とH2O2ループ支配期間の分割し、それぞれの温度・圧力・当量比依存性を+/-10%以内の精度で再現した。
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三王 利一, 空澤 光将, 高橋 祥治
2019 年 50 巻 2 号 p.
347-352
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
ガソリンエンジンに使われている部品の中でも、ターボチャージャなどの排気部品にかかる熱負荷は非常に大きい。本研究では、商用で広く用いられている非線形汎用解析ソフトを用い、亀裂の発生から進展する過程を実機疲労試験から同定することで、製品に発生する熱疲労亀裂を3次元モデルで予測する技術を構築した。
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― エピサイクロイド軌道の定式化とMBD モデルによる検証 ―
相原 建人, 渡邊 啓太, 土肥 永生, 金子 祥平
2019 年 50 巻 2 号 p.
353-358
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本研究ではCPVAの性能向上を目的として,理論によりねじり振動低減性能を明らかにする.理論では振り子軌道が円軌道とエピサイクロイド軌道の場合についてそれぞれ定式化を行い,振り子軌道の影響を明らかにする.さらにMBDによる解析モデルを作成し,理論解析結果と比較することで有効性を検証する.
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橋本 俊哉
2019 年 50 巻 2 号 p.
359-364
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
電動化の有効な手段とされる非接触充電は、コイル間に金属が挿入された場合発熱するため検知機能の具備が必要。その中で検知対象を定義する理論の構築が求められる。本稿は金属による周辺磁界への影響を摂動的に定式化し、発熱量を導出。材料、形状や配置と発熱量の関係を解明し検知対象を明確にした。
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楊 イ翔, 劉 函林, 井原 雄人, 紙屋 雄史, 大聖 泰弘, 尾林 秀一
2019 年 50 巻 2 号 p.
365-370
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
当研究グループでは,高速道路走行を想定した中型電気バスの設計・試作を行い,さらには開発車による走行試験を首都高速湾岸線とその周辺において約1年間実施した.本論文では,ここで得られた情報を分析する事で,電動重量車の高速道路走行時に生じる回生エネルギに係る特有の現象について詳細に評価した結果をまとめる.
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後藤 翼, 山田 英助, 田村 陽介
2019 年 50 巻 2 号 p.
377-382
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
MC Formulaを用いてFC二輪車用小容量容器への水素充填の制御を行った。環境温度により充填時間に差が出る結果となったが、いずれも許容誤差内の充填となった。また、コネクションパルス現象を理論的にモデル化することで充填開始時の容器初期圧を1.0MPaの精度で推定することができた
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山門 誠, 安部 正人, 狩野 芳郎, 佐藤 遊, 田中 優介, 髙橋 絢也, 前田 健太
2019 年 50 巻 2 号 p.
383-389
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
エキスパートドライバと同等な自動運転の実現には,横運動に連係した加減速を前提とした経路設計が必要となる.一般に進入速度一定として設計するクロソイドやサイン半波長逓減緩和曲線に対し,G-Vectoring制御による速度の低下分を考慮して修正を加え,熟練ドライバの車両軌跡と比較した結果について報告する.
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有村 豊, 末吉 俊一郎, 向坊 長嗣, 土肥 瑞穂, 清水 康夫
2019 年 50 巻 2 号 p.
390-395
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
マニュアルステアリングと同等な捩じり剛性を持つことの可能なEPS用磁歪式トルクセンサの感度向上について検討した。感度を向上させるために大きな逆磁歪効果を持つNi-Feめっき膜に注目した。更に動作点を移動させて感度を向上させるためにNi-Feめっき処理後に捩じりトルクを加えながら高周波誘導加熱する方案を検討した。
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塚野 孝俊, 佐藤 一貴, 狩野 芳郎, 山門 誠, 安部 正人
2019 年 50 巻 2 号 p.
396-402
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
操舵に対する横加速度の伝達関数におけるリード時定数が操縦性の評価へ及ぼす影響を,ドライビングシミュレータで運転行動を計測し比較評価した.その結果,一次のリード時定数が大きく,二次のリード時定数が小さいと性能評価が良い事が解った.さらに,このリード時定数は前後乗員位置の影響を如実に表わす事を示した.
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塚野 孝俊, 狩野 芳郎, 山門 誠, 安部 正人
2019 年 50 巻 2 号 p.
403-410
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
車両質量,タイヤ配置,慣性諸元と基本的なタイヤ特性を基本諸元と呼び,操舵に対する車両運動の応答特性へ及ぼす影響度を定量的に評価する方法を提案した.先行研究で検証された性能評価が良い運動特性を如何に獲得できるか,基本諸元を示す設計パラメータを設計者にとって一意に定義し感度解析を用いて定量的に評価した.
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穗髙 武, 三浦 秀樹
2019 年 50 巻 2 号 p.
411-416
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
走行抵抗の計測時には様々な環境因子からバラつきが生じる。 この精度を高めるアプローチとして、タイヤの温度依存性を考慮した補正式を用いる事で精度が向上する手法を構築した。本報ではタイヤの温度特性とレギュレーションとの乖離について現象を理論的に説明し、補正技術の確からしさを紹介する。
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史 棟勇, 渡辺 憲一
2019 年 50 巻 2 号 p.
417-423
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
アルミ押出材及び高強度鋼板によるMM車体ビームをについて、幾何設計変数から衝撃負荷に対する衝突特性への影響を検討した。ビームの設計を最適化する為に、比エネルギー吸収を改善し、衝突荷重を低減する為の多目的最適化設計を行った。結果は、合理的な幾何設計変数を持つビームは初期設計より優れていることを示した。
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中村 弘毅, 村山 誠英, 中満 翼, 川端 直人, 山崎 徹
2019 年 50 巻 2 号 p.
424-429
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本報では,はじめに基本となる「SEAによる機械製品の固体音低減プロセス」を整理したうえで,低振動化と軽量化を両立させる対策手法を提案する.次いで,本提案手法により電磁音を発生するハイブリッド車に使用されるパワーコントロールユニットの低振動化に適用し,振動の低減と軽量化を同時に実現したことを報告する.
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-簡易自動車ボディモデルへの適用-
吉田 準史, 林 大貴, 間島 諒, 伊勢村 純輝
2019 年 50 巻 2 号 p.
430-435
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本研究では,実稼働TPAとCAEを連携し,分析対象とする構造が持つ様々な振動モードから実稼働時の車内音に対し影響の高いモードを抽出する方法を考案した.今回はロードノイズを題材に本手法を適用し,得られた高寄与振動モードへの対策案をCAEを用いて検討した.その結果,分析対象周波数において効果的な車内音低減が図れた.
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丹山 翔太, 勝山 悦生
2019 年 50 巻 2 号 p.
436-441
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
ばね,ダンパ,イナータの三つの要素で制御するトリプルスカイフック制御で車両を制振する場合, タイヤ横力を介して平面運動と連成するロール運動に対しては,単純な適用では十分な効果を得られない.本研究では,平面運動とロール運動の連成を考慮することで,ロール運動においても当該制御の狙いとする効果を得た.
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柳瀬 龍, アルディバジャ モハンマド, 倉元 昭季, 金 兌炫, 米陀 佳祐, 菅沼 直樹
2019 年 50 巻 2 号 p.
442-447
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
自動車の自動運転において,正確な自己位置推定が必要とされる.我々の研究室では自動運転自動車の開発を行なっており,本車両ではLIDAR及びオルソ画像地図による2次元空間での自己位置推定を行なっている.本研究では,従来手法を拡張し,エレベーションマップに基づいた3次元空間における自己位置推定手法を提案する.
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佃 駿甫, 内田 信行, 齋藤 創, 永井 正夫
2019 年 50 巻 2 号 p.
448-454
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本稿では,ヒヤリハット情報から先行車追従状況での交差点左折場面における歩行者を見落としやすい要因を明らかにした.そして,操舵支援機能を有した実験車両で再現実験を行った.先行車が存在しない状況で支援の有無,先行車が存在する状況で支援の有無の条件で実施し,交通状況の違いによる支援効果について考察する.
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面田 雄一, 岩城 亮, 安部 原也, 福島 正夫
2019 年 50 巻 2 号 p.
455-460
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本研究では,熟練や若年などの運転者属性と潜在リスクに備えた走行方法との関係を明らかにするために,自転車追い抜きシーンに着目した実験を実施した.自転車に対する潜在リスクに備えた走行方法について,ドライバ属性の差異を整理できたため報告する.
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平岡 敏洋, 中川 結翔, 本村 佳大
2019 年 50 巻 2 号 p.
461-467
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
本研究では,先行車との衝突回避に必要な横加速度として衝突回避横加速度(LACA)を提案する.さらに,衝突回避減速度(DCA)とLACAの値に基づき,タイヤ力の飽和を考慮した減速と操舵を用いた緊急時の衝突回避を行う制御則を導出する.最後に,シミュレータ実験によって,提案手法の有効性と受容性を検証する.
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山崎 浩嗣, 田村 陽介
2019 年 50 巻 2 号 p.
468-472
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
HFCV-GTRの排気中の水素ガス濃度の規定値に関して、実車に近い条件で着火特性や着火時のリスクを再評価し、規定値の妥当性を検証した。その結果、GTR規定値の根拠となったデータと本検証結果には一部異なる点はあったものの、GTR規定値は妥当であることがわかった。
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-視覚の馴化に着目した覚醒度低下の予測モデル-
佐藤 晴彦, 三浦 弘雅, 呉 双, 毛利 宏, 青木 壮椰
2019 年 50 巻 2 号 p.
473-479
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
自動運転用のドライバモニタでは,覚醒度低下の検出と共に,低下を事前に予測し,状態を維持するシステムが有効である.ここでは,監視で起こりやすい単調な視覚刺激による馴化現象に着目し,走行環境や情報表示等を視認する刺激量を定量化して,その量の少なさ・単調さに応じて覚醒度を事前予測するモデルを提案する.
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吉武 宏, 小竹 元基
2019 年 50 巻 2 号 p.
480-485
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
交差点右折時の人対車両事故の低減に向けて,衝突リスクを評価可能な運転行動指標に基づいた運転行動変化による衝突リスクの低減効果について検討した.ドライビングシミュレータを用い,交差点を右折する際に運転行動を変化させる操作介入を行う実験を実施し,運転行動変化によって衝突リスクが低減されるか評価した.
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―ACC およびLKA を搭載した実車での実路走行評価―
高橋 昭彦, 佐藤 稔久, 北﨑 智之, 平尾 章成
2019 年 50 巻 2 号 p.
486-491
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
運転支援システムの理解度が異なるドライバ群に実路走行でシステムを経験させ、システム受容の違いを主観評定により分析した。システムの挙動限界を教示した群ではシステムへの信頼度が低下した。しかしシステム状態の表示を意識させることで信頼度は回復するとともに、自身のシステム利用状況を自己評価する傾向が現れた。
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―LKA と ACC の解除間隔時間に基づく解除直後の運転操作と視認行動の比較―
佐生 優哉, 遠藤 智季, 大門 樹, 水野 伸洋, 吉澤 顕
2019 年 50 巻 2 号 p.
492-498
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
ドライバーの意思決定による自動運転から手動運転への切り替えにおいて,LKA解除とACC解除の時間差を伴う段階的解除の影響について検討した.DSを用いて,視覚タスクを課した基礎実験と実場面を想定した検証実験を実施した.時間差を伴う解除手続きが自動運転解除後の視認行動と運転操作に与える影響を考察する.
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田口 敏行, 川野 健二, 坂元 範隆, 安田 栄一, 窪田 彩
2019 年 50 巻 2 号 p.
499-504
発行日: 2019年
公開日: 2019/03/25
ジャーナル
フリー
シートのトルソ角度やアームレスト位置を変化させて,車線変更を模擬した動揺を乗員に付与した.主観評価とモーションキャプチャで計測した身体動揺のロジスティック回帰分析から,頭部の回転角速度が最も主観評価に影響を与えることを示した.さらに,アームレスト位置が頭部回転角速度に影響することを示した.
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