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的野 春樹, 竹村 雅幸, 造田 優貴, 三苫 寛人
2023 年 54 巻 3 号 p.
504-508
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
道路上に設置された微小な段差であるBump/Humpを車載ステレオカメラから得られる奥行路面高さ情報からCNNにより位置を検出する手法を開発した.本稿では,道路複雑度に応じてコストと性能を調整可能な並列型のネットワーク構造を提案し,車載の組込みマイコンに実装しリアルタイムで処理できること確認した.
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髙𣘺 直希, 安藝 雅彦, 堀内 伸一郎
2023 年 54 巻 3 号 p.
509-514
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
本研究は,タイヤバースト発生時における車線維持制御の有効性を調べるためにドライビングシミュレータを用いて実験を行った.実験より,制御を介入させると車両横偏差が減少することを確認した.よってタイヤバースト発生時において運転支援トルクによる車線維持制御は有効であることを確認した.
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小松 新始, 河野 隆修, 柳田 悦豪
2023 年 54 巻 3 号 p.
515-520
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
ペダル搭載諸元によって下肢動作が変わることに着目し,筋電位計測により下肢筋活動解析を実施した.ペダル踏面と足部母趾球の作動方向が揃っていると,踵固定のまま母趾球でペダルを踏込むことができる.その効果として,踏力とヒラメ筋筋活動の線形性が向上すること,小さい筋活動量で操作可能であること,を確認した.
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細川 崇, 橋本 博, 平松 真知子, 石田 肇
2023 年 54 巻 3 号 p.
521-527
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
本研究は,前報のDSによる踏み間違い検討手法を,高齢者に適用した.急制動時に足位置がずれると,高齢者では修正できず,ブレーキを踏めなかったりアクセルを踏み込んだ事例があった.また,高齢者も非高齢者も,急制動時に踵をフロアにつけた状態でブレーキを踏む操作でのみ,足の横移動量が不足する事例が確認された.
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岩崎 陽馬, 林 弘昭, 亀﨑 允啓, 菅野 重樹
2023 年 54 巻 3 号 p.
528-533
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
バス運転者の視線や姿勢をモニタリングするカメラは,視界の妨げにならないようハンドルの後ろに配置せざるを得ない.ハンドルが体の一部を遮るため,姿勢推定の精度低下が問題となる.本研究ではImage Inpaint技術を活用し,画像からハンドルを認識・除去・修復する手法を提案する.実験により姿勢推定の精度向上を確認できた.
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槙本 哲平, 岡野 成威, 橋本 匡史, 望月 正人
2023 年 54 巻 3 号 p.
534-539
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
3種類の異なる有効硬化層深さとなる条件で高周波焼入れされたアクスルシャフトに対して,硬さ試験と組織観察を行うことで有効硬化層深さを確認するとともに,コンター法を用いて内部残留応力分布を実測し,特に引張残留応力が最大となる位置に着目して,硬化層深さと残留応力分布との対応関係について考察を行った.
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小田 貴嗣, 丹羽 雄哉, 島影 正康, 関 健一, 宮下 直樹, 塩澤 裕樹
2023 年 54 巻 3 号 p.
540-546
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/05
ジャーナル
フリー
高速高Gでの旋回では車両姿勢の変化速度が大きく,向きを変えられずに目標軌跡から逸脱する懸念がある.本研究は,軌道追従に必要な横加速度とヨーモーメントを生成するためのタイヤ力から,車速を計画する手法を提案する.本手法を自動運転走行に適用することで,高G旋回時の軌道追従性を向上できることを示す.
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佐藤 健太, 渡部 旭人, 葛西 杜継, 大木 啓司, 川島 久宜, 鈴木 秀和, 石間 経章
2023 年 54 巻 3 号 p.
547-553
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
内燃機関で用いられるパターンコーティングピストンでは、パターンにより油膜分布が変化し、摩擦が低減すると考えられている。油膜分布はパターン形状の他にオイル性状の影響も受けるが、不明な点が多い。本研究では性状の異なる3種類のオイルを用いパターンコーティングされたスカート部の油膜分布を可視化により調べた。
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-水素供給方式の違いが燃焼特性に及ぼす影響-
越川 翔生, 松矢 悠希, 関根 司, 森田 銀, 中園 徹, 松村 恵理子, 千田 二郎
2023 年 54 巻 3 号 p.
554-559
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
近年,地球温暖化対策として水素を利用した内燃機関が注目されている.水素は可燃範囲が広く,燃焼速度が速いなど,優れた燃焼特性を有している.そこで本研究では,水素添加によるガスエンジンの高効率化を目的としている.本報では,水素を異なる供給方式で都市ガスに混合した際の燃焼特性に及ぼす影響について報告する.
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曾 昌志, 沈 富超, 窪山 達也, 金子 誠, 森吉 泰生, 八房 智顕
2023 年 54 巻 3 号 p.
560-565
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
本研究では,市販の過給ガソリンエンジンに筒内可視化観察用のエンドスコープを取り付けて異常燃焼の発生過程を可視化するとともに,筒内圧力の燃焼解析することで,過給ガソリン機関の高回転・高負荷運転時に突発的に発生し,強い圧力振動を伴う異常燃焼の発生過程を明らかにしている.
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荒井 柊人, 藤井 慎平, Koko Phyozin, Suteerapongpun Terrapat, 花村 克悟
2023 年 54 巻 3 号 p.
566-573
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
本研究では、次世代の排ガス処理システムとして期待される三元触媒粒子によるメンブレンフィルターについて、流体力学的せん断応力を付与しながら、その破損率について評価した。
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小川 英之, 森 一磨, 石川 友貴, 小橋 好充, 柴田 元
2023 年 54 巻 3 号 p.
574-579
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
ディーゼル燃焼における隣接噴霧の相互干渉の抑制を目途として,噴孔を交互に異なる噴射角度で配置した千鳥噴孔配置燃料噴射ノズルを適用した際の燃焼改善特性を実機実験およびCFD解析によって検討し,広いIMEP範囲において噴霧間干渉抑制効果による熱効率の向上と排気黒煙の低減が得られることを明らかにした.
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川島 史也, 中野 道王, 浅川 大樹
2023 年 54 巻 3 号 p.
580-587
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
n-Heptaneとisooctaneの低温酸化反応における基本的な反応経路は同様と考えられているが,実験的な検証は十分になされていない.フローリアクタとGC×GC-TOFMSを用いることで,生成される化合物に着目して,これらの低温酸化反応における主要な反応経路について検討した結果を報告する.
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山田 寛太, 相原 建人, 樋口 晃一, 髙橋 淳平
2023 年 54 巻 3 号 p.
588-593
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
共振点が追従するよう剛性が変化する連続可変剛性動吸振器variable dynamic damper(VDD)を開発した.転動機構を用いることでより簡素化した構造とした.トランジェントダイナモ試験により,性能を明らかにした.また理論解析モデルを構築し,実験結果と比較し,その妥当性を明らかにした.
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-摩擦特性計測と連続特性表現方法について-
景山 一郎, 栗谷川 幸代, 原口 哲之理, 金子 哲也, 西尾 実, 渡辺 淳士, 松本 学
2023 年 54 巻 3 号 p.
594-601
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
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これまで実施した実路路面摩擦特性計測手法を用いて、乾燥路および湿潤路における路面摩擦特性について計測結果を示した。次にこれらの特性の速度依存性について検討を行い、速度依存性がほとんど見られないことを示した。さらに路面摩擦の連続表現法について検討を行い、標記法等を示した。
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豊島 貴行, 松澤 俊明, 酒井 智紀, 穂高 武, 吉澤 強太, 樋口 英生
2023 年 54 巻 3 号 p.
602-607
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
微小スリップ角時の接地面横力と,接地面でおきているトレッド部の変形に関するメカニズムについて,物理特性タイヤモデルの概念を基礎とした実験計測と詳細シミュレーションとの対比分析により,コーナリングスティフネスの理論的考察に対する妥当性を証明する.
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雨森 一朗, 松井 靖浩
2023 年 54 巻 3 号 p.
608-614
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
交通事故による被害は,だれもが被る可能性がある.そのリスクを減らすための自動車の安全性向上に取り組むにあたり,実際に発生した事故の受傷調査は欠かす事は出来ない.本稿ではNASS データの AIS コードを解析することで,受傷の実態を詳細に把握し,対応優先度の高い傷害とその受傷部位を特定した.
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池増 竜帆, 田中 健夫, 高田 幹生, 葛西 辰昌, 古林 宏之
2023 年 54 巻 3 号 p.
615-621
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
降雪下でミリ波レーダーの運用を可能とするヒーター付レドームにおいて,構造の一部に高いミリ波透過率と保温性を有する発泡樹脂を用いたレドームを考案し,ミリ波透過性を維持したまま,劇的な保温性の向上を達成した.発泡樹脂の適用がレドーム性能に与える影響について詳細な検証を行ったので報告する.
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高橋 翔, 白石 直之, 萩原 亨
2023 年 54 巻 3 号 p.
622-627
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
本研究では冬期走行環境における横方向制御に関する基礎的知見を得るため,冬期路面に現れる走行軌跡に注目した簡便な画像処理によって横方向偏差を計測し,道路線形などの影響要因を分析した.冬期の横方向偏差のデータを集積可能とするとともに,実際の計測結果から,冬期走行環境では横方向偏差が大きいことが示された.
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關 嵩覚, 雨宮 瑞希, 加藤 正隆, 江村 恒一, 渡辺 英治
2023 年 54 巻 3 号 p.
628-634
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
思い込みなどの交通事故要因には,人の予測特性が作用すると考えられる.我々は,運転中に無意識のうちに注意が惹かれる領域を,人の視覚を模倣する深層学習モデルを用いて推定した.本稿では,推定された領域と実際の走行映像を見ている人の視線の関係性を分析し,人の予測特性と視線行動に関する知見を得たので報告する.
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山越 孝平, 竹本 雅憲
2023 年 54 巻 3 号 p.
635-642
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
本研究では,時間の制約によって運転中に焦る状況を模擬し,焦りが運転行動の変化に現れると予想した複数の運転場面を含む市街地を走行させるシミュレータ実験を実施した.その結果,運転操作とそれに伴う車両状態,および安全確認に関する複数の運転行動指標を用いて,焦りの状態を検出できる可能性を示した.
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片桐 雅貴, 舛屋 勇希, 秦 誠, 小川 直也, 髙野 凌
2023 年 54 巻 3 号 p.
643-649
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
近年,従来よりも虚像が路面に沿って傾斜しているHUDが提案されている.本研究では,視点移動に伴い表示が変形した場合であっても,従来HUDで表示している速度等の車両情報表示が受け入れられる条件を,ドライビングシミュレータ等を用いて評価した.その結果,視差角を要件として当該表示エリアを規定した.
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−− 順序性をもった潜在ランクで簡易に評価するために −−
小嶋 理江, 荘島 宏二郎, 青木 宏文, 島崎 敢, 山内 さつき, 田中 貴紘, 米川 隆
2023 年 54 巻 3 号 p.
650-657
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
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高齢ドライバの特徴を把握するためのSQ-CCDCは,運転に関する多角的な変数を持つ簡易質問紙である.回答後すぐフィードバックできることが望ましいが,解析ソフトを用いてランクを推定することは現実的でない.従って本報告では,各尺度の和得点からランクをその場で類推できるよう,カットオフポイントを検討した.
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河合 悠奈, 新谷 浩平, 菅井 友駿, 笹川 崇
2023 年 54 巻 3 号 p.
658-663
発行日: 2023年
公開日: 2023/05/25
ジャーナル
フリー
本研究では,CFD計算コスト削減のためCFDサロゲートモデルの構築手法を提案した.提案手法では,CFD結果からテンソルを構成しタッカー分解を用いて特徴量を抽出した.次に,ガウス過程回帰を用いて設計変数を特徴量との間の回帰モデルを作成した.提案手法を熱害のためのCFDモデルに適用し、技術検証を行った.
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