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大下 宰一郎
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
817-822
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
前報の運動方程式にロールによるタイヤ接地点の重心に対する横方向変位を加え、ロール運動に関連して進路変更し易さに影響を与えるサス上下バネ、減衰力、重心高、ロールセンタ高、ロールステア、初期トー角の効果が比較可能な解析法を纏めた。本論文では解析法と各要素が進路変更し易さに及ぼす効果の計算例を紹介する。
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金山 悠, 秋山 朗彦, 岡元 雅義, 高橋 裕公
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
823-828
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
歩行者事故において、歩行者胸部への衝撃方向は衝突時の姿勢や上体の回転などの影響を受ける。本研究では、従来の単一方向での傷害評価に対し、歩行者ダミーを用いて衝撃方向の違いに対応した胸部骨折の評価を可能とするため、人体・ダミーFEモデルを用いて胸部変形量を二次元的に評価する手法を開発した。
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秋久 大輔, 澤田 大作, 神山 栄一
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
839-844
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
負荷に応じて圧縮比と膨張比を独立に制御する効果を試算した結果,膨張比のみを拡大(20以上)すれば著しい効率向上が得られるとの知見を得た.小型4気筒エンジンにて10%以上の効率向上を実証.また圧縮比と吸気弁閉時期の可変機構を併用することで,中軽負荷までの広い高効率領域を持つエンジンが可能であるとの結果を得た.
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–シリンダ円周方向の温度,油膜厚さの影響–
針谷 安男, 飯島 直樹, 糀谷 隆雄, 嶋田 彰子
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
845-851
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
本論文では,シリンダボア変形を考慮したオイル蒸発モデルを構築して,ライナの周方向の油膜厚さ,ライナ温度の分布がオイル蒸発に及ぼす影響について検討するとともに,汎用ガソリンエンジンで測定されたOCの値と比較検討した.測定されたオイル消費量の大部分は,シリンダ壁面から蒸発したオイルである.
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野村 一敏, 田中 慶太, 酒井 俊, 草鹿 仁, 大聖 泰弘
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
853-858
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
ガソリン機関では,燃費向上に有効なMBT運転と高圧縮比化の実現はノッキングによって制限される.本研究では,エンジン燃焼・性能予測ツールに簡易反応モデルと燃焼室壁面温度を予測する伝熱モデルを組み込んだノッキング予測モデルを構築し,ノッキングを抑制しながら燃費を改善する運転条件を追究した.
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—吸気系モデルの構築と予測精度の検証—
鈴木 泰政, 中村 俊貴, 草鹿 仁, 小川 雅俊, 大貝 晴俊, 中山 茂樹, 福間 隆雄
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
859-865
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
本研究では過渡運転時の動力性能と環境性能の双方を改善する制御システムとして注目されるモデルベース制御への適用を目的とした,各種状態量に基づき新気流量やEGR率,過給圧といった吸気パラメータを予測する吸気系モデルの構築と,その予測精度の検証を実施した.
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–吸気温度と燃料噴射時期制御による燃焼コンセプト(ITIC-PCI)の基本的検証–
志茂 大輔, 金 尚奎, 片岡 一司, 福田 大介, 西田 恵哉
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
867-872
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
低排気と低燃費を両立する予混合型ディーゼル燃焼法をCFDφ-T解析と台上実験から検証した.吸気温度と酸素濃度の低下によりNOxを低減しつつ余剰空気を確保して,一時的に生成したすすと未燃CO・HCの酸化を促進する.これにより未燃損失低減と短い予混合期間によるTDC付近への良好な着火制御性を実現した.
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–吸気温度と燃料噴射時期制御による燃焼コンセプト(ITIC-PCI)の実用的検証–
志茂 大輔, 片岡 一司, 前川 耕太, 末岡 賢也, 藤本 昌彦, 西田 恵哉
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
873-878
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
低排気と低燃費を両立する予混合型ディーゼル燃焼法の実用化のため,LP/HP併用EGRシステムによる吸気温度と吸気酸素濃度のモデルベース制御,従来型燃焼領域とのEMや音の悪化を抑えた燃焼モード切替制御などを構築し,JC08モードでの車両実験において大幅なEMと燃費の低減効果を検証した.
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島崎 直基, 港 明彦, 鈴木 浩高
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
879-884
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
更なる燃費改善が強く求められている中,可変動弁機構との組合せを前提とした高膨張比化や噴射時期の適正化により,広範な運転領域において高い図示熱効率が得られることを単気筒試験にて実証した.その上で,更なる熱効率向上には低熱損失化が必須であると考えられたことから,計算により有効な遮熱手法の検討を実施した.
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–着火・火炎特性の基礎解析および排気特性–
松浦 貴, 井上 泰宏, 千田 二郎
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
885-890
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
本研究ではバイオディーゼル燃料(BDF)に低沸点燃料を混合することで,高効率かつ低エミッション燃料の設計を目的とする.本報ではエタノールの混合に伴うBDFの混合気形態の差異が燃焼進行度に及ぼす影響を調査する.本実験では自発光・二色法の同時撮影により着火燃焼特性,実機関を用いて排気特性を評価する.
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久村 春芳, 田中 裕久, 忍足 俊一
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
891-896
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
ハーフトロイダルCVTの小型化には4つのパワローラの伝達トルクを等しくすることが重要であるが、機構設計が不適切であるとリンク機構とトラニオンに相対変位を起こして干渉力が発生し伝達トルク容量が低下する。この論文では、その干渉の原因を明らかにし、実験により解決策が干渉力を20%低減させることを確認した。
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及川 昌訓, 小笠原 悠介, 近藤 慶一, 長沼 要, 高木 靖雄, 佐藤 由雄
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
903-908
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
筒内直接噴射水素エンジンの高負荷域におけるNOx排出を低減させるため,噴射終了前後の過濃混合気塊に点火する燃焼方式が提案されている.そこで、燃焼室内の水素噴流可視化を行い,水素噴流形状や点火位置など水素固有の過濃混合気塊の安定点火条件を見出し、大幅なNOx排出低減につながる特性を明らかにした.
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古谷 正広, 山谷 幸久, 桑原 一成, 太田 安彦
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
915-920
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
ホルムアルデヒド,一酸化炭素,水素は炭化水素燃料の低温度圧縮自着火過程の青炎期間での代表的な中間物の組成である.これら三つの物質と空気とで作った混合気を予混合圧縮着火機関に供給して青炎が支配的な温度範囲で圧縮自着火させて,二段着火過程の状況を観察した.ホルムアルデヒドは水素や一酸化炭素よりも早い時期から消費され,水素や一酸化炭素はホルムアルデヒドの濃度が低くなってから減少する.ホルムアルデヒド濃度は着火遅れに対して大きな影響を及ぼす.最終的な熱発生は一酸化炭素爆発とみなすことができる.CO/HCHO/空気での着火誘導期間での化学発光スペクトルは炭化水素の低温度炎でも観察される.
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李 作維, 泉 照之
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
921-926
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
電気自動車を省エネルギー化するために,動力伝達部の減速比を最適設計する方法を検討している.電気自動車の機械的・電気的な全散逸エネルギーを最小にする最適変速比が,4次方程式を解くことによって解析的に求められる方法を提案している.この設計法を10モード走行試験に適用して,最適減速比を求めている.
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肖 陽, 万 泉, 野田 尚昭, 赤石 雄一郎, 高瀬 康, 西田 新一
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
927-933
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
本研究では,応力集中をさらに緩和させることを目的として,異なるピッチを有するナットとCDボルトの組合せた締結体を対象として有限要素法による解析を行う.そして,その緩み止め効果を確認し,締付け時における応力緩和効果を調べるとともにボルト軸力の変化に対しての疲労限度の向上について議論する.
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糸井 裕彦, 前田 安正, 田村 陽介, 三石 洋之
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
941-944
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
自動車用圧縮水素容器に充填された水素を消費(放出)した場合,水素は断熱膨張を起こし,容器・附属品及び供給ラインに設置されているデバイスは温度変化することになる.本研究では,水素消費時の容器使用温度範囲の下限値の見直しに資するため,水素放出条件をパラメータとする容器及び附属品等の温度変化量を報告する.
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佐藤 稔久, 赤松 幹之, 柴田 徹, 松本 真吾, 羽山 和紀
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
945-951
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
踏切前での一旦停止義務を解除した場合,踏切警報の開始時点で,ドライバが踏切を通過するか,または踏切手前で停止するかのどちらを選択するかを評価した.DS実験で,車速や警報開始タイミングの違いにより,通過/停止の選択がどう異なるかを検討した.また,信号交差点での黄信号時点におけるドライバ行動と比較した.
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–夜間時視覚支援システムの場合–
平岡 敏洋, 増井 惇也, 西川 聖明, 伊藤 誠
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
953-960
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
先行研究では歩行者を完全に検出して警報を提供する夜間時視覚支援システムをシミュレータ上に再現し,1) 歩行者回避に有効である,2)リスク補償行動が発現しうる,といったことを確認した.そこで本研究では,歩行者の検出率が異なる2種類のシステムを再現し,両システム使用時の運転行動を比較する.
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鈴木 宏典, 藤井 健, 福島 正夫
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
961-966
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
本研究は,実際の交通流における車群追従走行の安全性を評価することを目的としている.国道におけるビデオ調査から追従走行を行う各車両の速度及び車間距離を計測し,これを初期値として車群先頭車両に急減速を行わせ,様々な車種が混在する7台の車群における追突危険性の伝播をシミュレーションにより評価した.
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川西 祐嗣, 田 容旭, 大門 樹 樹, 寺田 佳久, 森川 幸治
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
967-972
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
自動車運転時の環境要因(明るさ、交通状況)とドライバの注意散漫状態が眼球停留関連電位(EFRP)に与える影響について検討した。ドライビングシミュレータで環境要因、注意散漫状態に関する様々な条件を設定し、自動車運転中の実験協力者のEFRPへの影響および視覚的注意との関係について分析・考察した。
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栗谷川 幸代, 鴨川 亮平, 景山 一郎, 菅沼 直樹, 堀江 良典
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
973-978
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
アンケート調査結果より高齢運転者のニーズが高いことがわかった夜間視認支援システムの設計指針を検討した.具体的には,既存システムに対する意見収集や高齢運転者の視機能を含む身体特性の計測を行い,これらの結果を基に高齢者のためのシステムを試作して評価実験を実施した.評価実験の結果から,高齢者のための夜間視認支援システムとしては,前方の歩行者の大体の位置等の運転に必要な最低限の情報量を適切なタイミングで呈示することが肝要であることがわかった.
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中田 透, 寺田 佳久, 森川 幸治, 田 容旭, 大門 樹
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
979-984
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
ドライバの注意散漫状態と道路環境が眼球停留関連電位(Eye-Fixation Related Potential:EFRP)に与える影響について評価した.その結果,複雑な道路環境では簡単な道路環境と比較して,注意散漫時のEFRPのラムダ反応振幅が運転集中時に対して顕著に減少していることが確かめられた.
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–予防安全シミュレータASSTREETへの適用–
酒井 英樹, 阿賀 正己, 田島 淳, 北岡 広宣, 倉橋 哲郎, 町田 貴史
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻4 号 p.
985-992
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
予防安全シミュレータに用いるドライバエージェントのふるまいには,根拠となる公理系が存在しない.そこでシミュレータの信頼性を獲得するための反復的プロセスを提案する.つぎにそれに適したシミュレータを紹介する.最後に右折行動について反復的プロセスの実施例について述べる.
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熊澤 靖元, 市川 博也, 花里 将史, 鈴木 謙介, 手塚 良孝, 植田 真悟, 高橋 邦弘
原稿種別: 技術論文
2011 年42 巻4 号 p.
829-834
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
指標U*解析を初めて二輪車フレームに適用した.U*解析のFEM計算に3次元要素を用いたことも初の試みである.ボルト付けされたエンジンが構造部材として有効であることを示すと共に,エンジン取付けボルトを一部外すことにより,フレーム上部への伝達比率が上昇することを示し,官能評価との相関を確認した.
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–燃焼設計と燃費性能改善について–
秋本 晃, 岩村 一洋, 澁井 敦, 片倉 祐一, 堀 智宣, 佐々木 礼, 保坂 浩, 石田 礼, 森川 弘二
原稿種別: 技術論文
2011 年42 巻4 号 p.
835-838
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
新世代水平対向エンジン開発では、ボア・ストローク、燃焼室形状などエンジン基本諸元が燃焼に及ぼす影響を実機とCFD解析で調査し、コンパクト燃焼室化による筒内ガス流動の残存性向上や火炎伝播性能の改善を図り、デュアルAVCS、新型TGV、EGRクーラ採用の相乗効果を高め、環境性能の進化を図った。
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武村 浩道, 北村 浩一
原稿種別: 技術論文
2011 年42 巻4 号 p.
897-901
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
自動変速機の効率向上のため,プラネタリギア機構の中で使用されるケージ&ローラとして,2万回転を超える高速回転を実現するため,保持器強度を考慮したM型断面溶接タイプを開発し,世界最小レベル(ローラ径φ1.5m,シャフト内径φ7mm)を達成して,従来比1.5倍の限界回転数を実現した.
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川村 淳浩, 佐藤 由雄, 及川 洋, 長沼 要, 山根 公高, 高木 靖雄
原稿種別: 技術論文
2011 年42 巻4 号 p.
909-914
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
国土交通省「次世代低公害車開発実用化促進事業」における対象車種のひとつとしてトラック用水素エンジンシステムの研究開発に取り組んだ.高い比出力と低NOx性能を高効率に獲得するために採用した高圧水素ガス筒内直接噴射弁等の各種要素技術や多気筒水素エンジンでの取り組みと,得られた成果や課題等について報告する.
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瀬戸 厚司, ウェーバー バスティアン
原稿種別: 技術論文
2011 年42 巻4 号 p.
935-940
発行日: 2011年
公開日: 2011/09/01
ジャーナル
フリー
円孔付き母材および溶接ビード付き平板試験片、さらに部分構造モデル溶接試験体について疲労限と赤外線サーモグラフィによる温度パラメータとの関係を検討した。母材試験片では平均温度上昇が増加し始める応力範囲は疲労限と対応したが、ビード付き試験片では疲労限より10MPa、部分構造モデル試験体では20MPa大きかった。
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