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三山 栄仁, 赤松 博道, 影山 雄介, 海老澤 弘道, 森田 真一, 田中 克則, 塩川 直希, 宮川 博道
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1133-1138
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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ロードノイズスペクトルに影響の大きいタイヤ固有値を,サスペンションとの連成解析から7つ特定,これらについてあるべき値を明確にした.各固有値は連動するが,高速・高精度新タイヤモデルを用いた最適化解析にて,7つの固有値を同時に実現するタイヤ特性を見出した.
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-TRL脚部インパクタとの比較-
桑原 正明, 宮崎 浩, 北川 裕一, 安木 剛, 松岡 章雄
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1153-1158
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
2010年よりJNCAPの歩行者脚部傷害評価にFlexインパクタの導入が検討されている.本研究では,X線CTを用いたリバースエンジニアリングによりインパクタFEモデルを開発し,静的・動的試験の挙動および力学応答を精度よく再現することを確認した.また,車両前面衝突時の挙動をTRLインパクタと比較した.
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-人体FEモデル脚部との比較-
宮崎 浩, 北川 裕一, 安木 剛, 桑原 正明, 松岡 章雄
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1159-1164
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
Flexインパクタによる歩行者脚部保護性能評価が検討されている.本研究では,衝突挙動や力学応答に影響するインパクタ地上高と付加質量について,人体FEモデルと比較することで適正な条件を検討した.Flexインパクタの力学応答は,地上高75mmとし,SUVでは更に質量6kgを付加する場合が人体応答に近いことが明らかになった.
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今津 知也, 中野 正樹, 忍足 俊一, 皆川 裕介, 有満 稔, 清水 宏文
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1243-1248
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
独自の2出力同軸モータを用いた2モータハイブリッドシステムを設計し,ユニット試作した。モータ特性とシステム特性の最適な組み合わせと,システム設計上およびユニットレイアウト上の工夫から,高効率コンパクトなユニットを得ることが出来た。2.5Lガソリンエンジン対応可能なユニットの軸長で350mmを達成した。
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酒井 和人, 浅田 俊昭, 杉村 一昭, 永田 良介
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1255-1260
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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アイドルストップシステムを広く普及させる為に世界初の常時噛合いギア式始動機構を新開発した.本稿では,その開発経緯,構成部品の特異な使用環境と入力ストレスに対応する信頼性構築手法,およびエンジン始動停止時の優れた振動騒音性能とドライバー意思に素早く対応可能な発進応答性について述べる.
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松永 稔, 福嶋 達也, 尾島 邦明
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1261-1266
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
走行/燃費性能を向上させた燃料電池車FCX クラリティを開発した。V Flow FC スタック技術を核とした燃料電池パワートレインを搭載し、出力密度は従来FCXに比べ、重量出力密度2倍、容積出力密度2.2倍を達成した。走行エネルギー効率は60%を実現し、燃費性能で20%、航続距離で30%向上した。
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岩井 明信, 福嶋 達也, 山口 憲隆, 篠木 弘明
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1273-1278
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
2009年モデル燃料電池自動車用にギヤボックス一体DCブラシレスモータを開発した。ギヤボックス同軸構造によりコンパクト化を達成すると共に、磁気回路の最適設計により最高出力100kW、最大トルク256Nmを達成した。本モータにより居住空間の拡大とガソリン車2.4Lクラス同等以上の走行性能、航続距離の拡大に貢献できた。
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辻澤 隆彦, 山川 和廣, 阿部 一幸
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1291-1296
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本論文は周期差の時間的蓄積法を使った磁歪式非接触トルクセンサとその回転軸トルク検出への応用結果について述べたものである.回転軸へ応用するためには,(1)回転軸材料の磁気特性に起因するヒステリシスの低減とセンサの高感度化,(2)回転軸材料特性の周方向のばらつき(角度依存性と呼ぶ)によるセンサ出力のリップル低減,(3)温度変化により生じるセンサドリフトの低減が必要であった.本論文ではこれらの課題の解決手段と実験結果を示す.実験では,リップルを1.0Nm,センサードリフトを0.5Nm以下にできた.
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加藤 高士, 小林 努, 矢羽々 隆憲, 佐山 満
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1297-1302
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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FCXクラリティ(燃料電池自動車)用に開発された燃料電池システム搭載用サブフレームは,主要骨格部の接合に摩擦攪拌接合を適用し,軽量化及び生産性の向上を実現した.摩擦攪拌接合を適用した板組みは,重ね継手が12種類と突合せ継手1種類である.これらの継手に対し,重ね継手用5種類,突合せ用1種類のツールを開発した.
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菅原 宗一郎, 八重樫 英明
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1303-1308
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
装飾用クロムめっき部品に対し近年,融雪剤等として散布される塩化物が,泥などの吸着物質と共に部品表面に固着する過酷な腐食環境により,外装の美観性に著しい損傷を来たす現象が増加している.本腐食機構の追究を通じて,上記環境に十分に耐え得る材料仕様を開発した事例を発表する.
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木之下 広幸, 海津 浩一, 吉原 智啓, 河村 隆介, 池田 清彦
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1309-1314
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究では,板の穴あけ加工を必要とせず,しかも継手の分解が可能な衝撃リベット締結法を提案し,自動車業界等での幅広い適用を目指して冷間圧延鋼板の締結を試みた.そして,作製した継手の変形状態ならびに締結強度を,通常の締結法であるかしめ加工により作製した継手のそれらと比較することにより本締結法の有効性を検討した.
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加藤 晋, 橋本 尚久, 津川 定之
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1381-1386
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本報告では,構内等の限定された屋外の道路環境等を自律移動することを目的とした移動体に対する,走路地図の作成手法とその運用について,提案および構築したシステムによる実験の結果による検討を述べる.本提案は地図生成時とその運用時の位置計測に対するロバスト性を考慮し可用性の向上を目指したものである.
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大前 学, 小木津 武樹, 清水 浩
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻5 号 p.
1387-1392
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
高精度GPSを用いた自動車の構内自動運転において,目標軌道ではなく,走行可能領域の情報を用い,さらに検出した障害物を走行不可能領域として扱うことで,自動操舵を行う手法を提案する.実験により,提案する手法にて走路内走行と障害物回避の両立や双方向走行を容易に実現できることを明らかにした.
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石濱 正男, 坂井 雄紀
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1125-1131
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
エンジンの燃焼騒音改善のためには、燃焼圧力からエンジン構造振動への伝達関数を知る必要がある。従来は複雑な単発燃焼装置を必要としていた。今回は、マクスウェルの相反定理を応用し、エンジン構造を加振して燃焼室圧力を計測し、簡単に伝達関数を求められることを、基礎的なモデル実験と実機実験により確認した。
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阿部 大生, 漆山 雄太
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1139-1144
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
FRPの衝撃エネルギ吸収性能は破壊モードにより変化し,プライ内部での初期破壊の発生とその後の破壊進展の関係を把握することが,衝撃エネルギ吸収構造を考える上で重要となる.本報では,動的な荷重を受ける現象において破壊進展モデルの有効性を評価するため,陽解法FEMと実験を比較し,破壊進展について考察する.
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-一次元衝突実験による部品落下機序の分析-
藤田 光伸
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1145-1151
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
交通事故調査において衝突地点の特定が重要であることは異論を挟まない.その際に破損部品の散乱状態を参考にする場合があるが,衝突時の部品落下機序を衝突実験を含めて詳細に検討した例はほとんど存在しない.本報では車対車の一次元衝突実験結果から,直接損傷部位の部品落下の機序および衝突地点と部品停止位置の関係を明らかにする.
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葉山 良平, 川原 禎弘, 中野 史郎, 熊本 博光
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1165-1170
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
ステア バイ ワイヤは,タイヤと路面との摩擦力の反作用がステアリングホィールに機械的には伝達されない構造であるが,多様な操舵反力を人為的に発生させることができる.本論文では,運転者とコントローラとの間の情報交換という概念に基づき新しい操舵反力制御について検討を行った.
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丸茂 喜高, 片桐 希, 桑原 健吾, 野見山 龍介
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1171-1177
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究では,二輪車の車線維持支援システムの設計と評価について,詳細な運動モデルを用いたシミュレーションにより検討した.ライダ操縦モデルを用いて,設計された支援システムの評価を行った結果,システムの支援とライダの入力が干渉することなく車線維持支援性能が向上し,ライダの負担が軽減することを確認した.
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-ブラッシュモデルを用いたタイヤ過渡特性の表現-
横井 大亮, 河村 和彦
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1179-1183
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
ABS制動時にタイヤμ-スリップ率がバリエーションを持つ現象は良く知られている。本内容では、タイヤ特性がこのバリエーションにどのような影響及ぼしているかを調査し、ブラッシュモデルに過渡特性を組み込んだモデルを用いて、バリエーションを表現する事を試みた。
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福井; 勝彦;, 小野 英一, 伊賀 康裕, 志田 知章
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1185-1190
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究では,実走行評価と感受性解析から「ドライバが走行中のロール運動を認識するメカニズム」を解明し,「ロール感」を向上させる見切り線形状を提案した.提案形状は,乗員視点から前方の下方見切り線と路面の相対運動によって認識する微小ロール運動の認識閾値を増加させ,「ロール感」を向上させることが確認された.
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舟川 政美
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1191-1196
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
中心視を想定しない、かつ、中心視を阻害しないAmbient型情報表示を実現するため、視野周辺でも視認可能で、視線移動と焦点調節反応を誘発しない視覚パタンの仕様を実験により求めた。得られたwill-o'-the-wisp patternと呼ばれた視覚パタンを使って、どのような情報表示が可能か検討した。
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武馬 修一, 矢萩 孝志, 神田 亮, 高橋 経範, 土居 俊一
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1197-1202
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
旋回中の車両ロール姿勢の大きさにより、ドライバーの視覚認知を含めた頭部挙動とハンドル操作行動への影響を明確にする。旋回条件が連続的に起こるスラローム走行において、回避対象物であるパイロンと頭部挙動及び操作行動との位置関係を明確にし、人間-自動車系のドライバの操舵機能について解析した結果を報告する。
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長嶺 守洋, 角方 章彦, 森 孝司, 伊東 輝行
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1203-1208
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
ガソリン筒内直接噴射式内燃機関における高度な混合気制御を目的に、LIEF·Mie散乱法を用いた筒内2次元粒径分布の計測手法を開発した。本手法を筒内直接噴射エンジンに適用し、異なるエンジン回転速度の粒径分布を定量的に測定することで、噴霧粒径とガス流動、及び混合気分布の相関について調べた結果を報告する。
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-化学量論混合気の場合-
早川 晃弘, 丸山 晃助, 小林 正一, 北川 敏明
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1209-1215
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
イソオクタン-空気予混合火炎の,層流燃焼速度に及ぼす二酸化炭素希釈の影響を,Markstein数により検討した.さらに,および乱流燃焼速度を,火炎伸長や熱-拡散効果の観点から,乱れ強さおよび乱流Karlovitz数により検討した.
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飯島 直樹, 桜井 武雄, 瀧口 雅章, 針谷 安男, 山田 武志, 吉田 秀樹
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1217-1222
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
ガソリンエンジンにおけるシリンダー変形とオイル消費の関係について検討するために,シリンダー変形とオイル消費量の測定を行なった.またシリンダー変形の測定結果を基に,燃焼室へのオイル流入量とシリンダー壁面のオイル蒸発量を計算にて求めた.以上の結果より,シリンダー変形とオイル消費の関係について報告する.
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-点火機構の解明と実機での試験-
田上 公俊, 窪山 達也, 森吉 泰生, 堀田 栄喜, 清水 尚博, 今西 雄一郎, 飯田 克二
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1223-1228
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究では,新たに開発した小型の誘導エネルギー蓄積式パルス電源により生成される,繰り返しパルスを用いることで,効率的に生成した活性化学種雰囲気下の混合気に対して,短パルスアーク放電することにより,希薄燃焼時の着火特性の改善を図る.本論文は第二報であり,点火機構の解明と実機への応用を試みた.
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-評価手法の開発-
柴崎 嘉隆, 杉茂 篤, 後藤 直哉, 新井 雅隆
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1229-1234
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究は、ディーゼル機関用EGRクーラ内部の堆積物とEGRクーラの熱交換器としての性能の関係を調べ、この結果をもとにEGRクーラの性能向上を図ることを目的とした。この目的の第一歩として、EGRクーラ内の堆積物の特性を明らかにする炉内酸化手法を開発し、かつ堆積物とEGRクーラの熱伝達率の関係を明らかにする。
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八房 智顯, 木戸口 善行, 宮本 貴之, カーリードゥ アミル, 川上 淳, 大前 和広
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1235-1241
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究は急速圧縮装置と高速度カメラを用い,雰囲気密度と温度などの燃焼室内環境変数がディーゼル噴霧の蒸気と混合気形成および着火過程に及ぼす影響について実験的に調査し考察した。火炎色および発光強度の異なる2種類の火炎が見られ,おもに燃料・空気の混合状態と各火炎の出現の関連性を考察した.
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下井 亮一, 青山 尚志, 松永 亮, 飯山 明裕
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1249-1254
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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燃料電池スタックの耐久性向上は、燃料電池車普及に向けた大きな課題の一つである。燃料電池スタックの耐久性向上を狙いとして、燃料電池車の走行データ並びに個別耐久試験結果を用い、車両走行時における燃料電池スタックの耐久性予測手法を開発した。耐久性予測手法の概要を述べ、その予測精度について検証する。
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宮澤 篤史, 池添 圭吾, 奥山 陽三, 柳澤 政成
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1267-1272
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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燃料電池スタックの重要課題として、小型高出力化、コスト低減ならびに耐久性向上がある。新型燃料電池スタックでは、電解質膜のプロトン導電性向上と金属セパレータの採用により、従来の2倍の出力密度を得た。更に、触媒使用量半減によるコストの低減と触媒劣化反応の制御による耐久性の向上の両立も実現した。
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塩路 昌宏, 冨田 翔, 小松 陽二, 伊藤 章
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1279-1284
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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直接噴射火花点火式水素エンジンを種々の噴射圧力の条件で運転し,噴射時期や点火時期などの運転変数にかかる制約条件を把握するとともに,そのような制約の下でのエンジン性能および燃焼特性を明らかにした.とくに,実用的観点から低い噴射圧力における制約条件の変化に注目し,高い熱効率実現のための運転指針を示した.
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陳 之立, 岩品 智也
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1285-1290
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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圧縮着火機関の炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)の排出要因は多々挙げられているが,その要因と影響の度合いの関係は明らかにされていない.本発表では,圧縮着火機関におけるHC,COの排出要因と,条件によって異なると考えられる排出要因の影響度を,実機実験と数値解析の双方から明らかにする.
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井ノ尾 毅, 藤木 宣彦, 中村 成男, 千田 二郎, 藤本 元
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1315-1320
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本報では,実路上におけるディーゼル使用過程車の走行状態および排出ガス実態の把握を目的とする.各種排出ガス計測装置およびマイクロダイリューショントンネルを試験車両に搭載し,実路上におけるオンボード計測を可能とした.実路走行試験を行ない,走行状態および交通状況が各排気成分の排出量に及ぼす影響を捉えた.
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- 各種脂肪酸メチルエステル混合燃料の巨視的な噴霧燃焼特性に関する基礎解析 -
久米 秀典, 池田 智樹, 桜井 翔, 鶴谷 和司, 千田 二郎
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1321-1326
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本報では飽和および不飽和FAMEの中から便宜的に4種のFAMEを選定し,単一成分およびそれら混合FAMEに関する巨視的な噴霧燃焼特性について解析することで,混合FAME中における各成分の影響の把握を目的とした.その結果,混合FAMEの噴霧燃焼特性は混合された各成分の特性を併せ持つことを示した.
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-活性炭層におけるブタン拡散挙動の計算手法-
佐藤 一成, 山碕 弘二, 小林 敬幸, 田中 紘之, 遠藤 浩史, 水野 靖朗
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1327-1332
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
ガソリンタンクからの蒸散燃料の放出を抑制するカーボンキャニスタだが、エンジン停止時には濃度拡散により活性炭吸着した蒸散燃料が破過する恐れがある.本研究ではキャニスタ内部での蒸散燃料の拡散挙動を基礎実験と数値計算により明確にした.その結果、数値計算による蒸散燃料の拡散現象の予測が可能となった.
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-多成分同時分析装置の開発-
三澤 健太郎, 田中 光太郎, 田中 康一, 松本 淳, 石内 俊一, 齊川 次郎, 林 俊一, 藤井 正明, 柏木 隆宏, 中川 潤, 遠 ...
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1333-1337
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
レーザーイオン化法を用いた汎用型リアルタイム多成分同時分析装置の開発を行った。この装置では質量数90~300程度の芳香族炭化水素を1秒ごとのリアルタイム測定が可能であり、また、多成分の排出傾向を同時に測定することができる。これにより運転条件の変化に伴う各芳香族炭化水素の排出特性を測定することが可能となる。
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-モード走行時の排出傾向-
田中 光太郎, 三澤 健太郎, 田中 康一, 松本 淳, 石内 俊一, 齊川 次郎, 林 俊一, 藤井 正明, 柏木 隆宏, 中川 潤, 遠 ...
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1339-1344
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
新たに製作した汎用型リアルタイムレーザーイオン化分析装置を用い、モード走行中のディーゼル排気に含まれるVOC及びPAHの同時多成分計測を行った。その結果、ナフタレン、トリメチルベンゼン、3環のPAHなど、成分毎の時間変化を1秒おきに同時計測することができ、それらの排出傾向の違いを明らかにした。
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八木 慎太郎, 小縣 祐介, 谷口 翔, 友田 昭彦
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1345-1349
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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燃費向上の視点から燃料の高温燃焼技術が検討されている。著者らは1000℃で長時間にわたる熱処理前後においても変わらない触媒活性を示す、マンガン置換ランタン-ヘキサアルミネート(MPBと略記)を担体とし、パラジウムを担持したPd/MPB触媒の開発に至った。その調製方法や触媒活性、1000°Cにおける耐熱性について報告する。
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鈴木 真人, 野村 浩司, 橋本 望
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1351-1356
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
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パームメチルエステル(PME)の液滴蒸発・燃焼を実験的に調査した.また,多様な植物由来燃料の蒸発・燃焼特性を系統的に把握するため,主要構成成分についても同様の実験を行った.PMEは比較的低温環境で蒸発後期に急激に蒸発が遅くなり,その原因が蒸発中に起こる不飽和脂肪酸エステル成分の変質であることが示唆された.
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木下 英二, 植田 裕, 高田 聖士
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1357-1362
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
パーム油メチルエステル(PME)の流動点を改善するために,パーム油イソブチルエステル(PiBE)を製造し,直噴式ディーゼル機関に適用して実験を行い,PMEおよびJIS2号軽油の場合と比較検討した.その結果,PiBEの流動点は0°Cとなり,排ガス中のHC, CO, Smoke濃度がPMEより若干増加するが,軽油よりも低い値となった.
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鎌倉 快之, 大須賀 美恵子, 橋本 渉, ルチアン ギョルゲ, 佐藤 晴彦
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1363-1368
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
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ドライバの認知負担を定量的に評価するために,眼球停留関連電位(EFRP)のP3成分を用いることを試みた.模擬運転中の被験者に対し,認知過程の複雑さの異なる視覚課題を課した.ICAを用いてアーティファクト除去した脳波からP3成分を算出した結果, P3潜時と課題ごとの反応時間や課題の負荷との間に関係がみられた.
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前田 公三, 水島 卓也, 綱井 秀樹, ラクシンチャラーンサク ポンサトーン, 林 隆三, 永井 正夫, 小花 麻純, 佐々木 和也
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1369-1374
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
本研究では、常時記録型ドライブレコーダを用いて、ドライバ個人の車線変更時の運転行動の解析と評価を目的とする。走行車線から追い越し車線に車線変更する場合の運転行動データベースを構築し、個人別・車線変更状況別の安全確認行動、ウィンカ点灯タイミング、操作特性、後続車への影響の解析を行ったので報告する。
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和田 隆広, 土居 俊一, 平岡 祥史
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻5 号 p.
1375-1380
発行日: 2009年
公開日: 2010/06/25
ジャーナル
フリー
先行車追従時の追突事故防止には,できるだけ早期に減速支援の必要性を判定し,自然に減速支援することが重要である.一方著者らは先行車への接近リスク感覚のモデルを導出し,ドライバ行動のモデル化及び減速支援手法を提案している.本研究ではこれを発展させ,減速開始から減速終了までの自然な支援方策について論じる.
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