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-エンジンの燃費とピストン摩擦力の測定-
中村 正明, 伊東 明美, 菊原 浩司, 中鉢 裕介
2014 年45 巻2 号 p.
171-176
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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エンジンのピストン摩擦低減は中・低負荷時の燃費低減に有効である.本報ではピストンスカートのコーティングパターンによる摩擦低減メカニズムおよび燃費低減効果を調べた.パターンコーティングは摺動面積低減により流体摩擦を低減させること,反スラスト側に施すことにより燃費が低減できることなどが分かった.
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大道 重樹, 井部 将也, 垣花 大, 藤村 俊夫
2014 年45 巻2 号 p.
177-183
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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オゾン添加によるPM 酸化方法は,EU モード走行試験で有効なことと,商業ベースとするためには第一にオゾン発生効率の向上が必要である. 次に,ディーゼルパティキュレートフィルタに届くオゾンは高温な排ガスで自己分解や,排ガス成分と反応することで到達率が減少することを明らかにした.
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小橋 好充, 朝香 勝義, 加藤 佳也, 加藤 聰, 土佐 光司, 鈴木 康允
2014 年45 巻2 号 p.
185-190
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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ジャトロファから得られる油を軽油と混合し,コモンレール式燃料噴射装置を搭載したディーゼル機関に適用した.動粘度測定,噴霧観察,着火試験,エンジン試験を通じてその適用性を明らかにするとともに,ジャトロファの重要な毒性物質であるホルボールエステルの機関からの排出濃度を調べた.
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久原 圭, 柴崎 嘉隆, 後藤 直哉, 新井 雅隆
2014 年45 巻2 号 p.
191-196
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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排ガス流路形状の異なる2種類のEGRクーラについてすす堆積試験を行い,すす堆積後の熱交換性能を評価した.またホットスタートとコールドスタートの複合試験を実施し,エンジンの運転状態が熱交換性能に与える影響を調査した.さらに堆積したすすの分析を行い,エンジン運転条件とすすの性状の関係を考察した.
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高橋 晶士, 菊池 誠二, 岩知道 均一, 池田 正憲, 後藤 秀樹
2014 年45 巻2 号 p.
197-202
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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三元触媒のPd代替材料として,酸化性能を有する鉄触媒の排ガス浄化性能と熱劣化特性を調べた.鉄は酸素吸蔵材の熱劣化を促進するため,触媒性能が低下することがわかった.そこで,鉄の担持技術を改良し,鉄と酸素吸蔵材の接触を抑制した触媒は,熱耐久後でもPd担持触媒よりも高い排ガス浄化性能を示すことを確認した.
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福長 聡, 長田 英朗, 島田 一昭, 岡本 毅, 内田 登
2014 年45 巻2 号 p.
203-208
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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前報において最高筒内圧の制約から可変バルブ制御を用いて有効圧縮比の低減より最高筒内圧の低減効果を得たが,膨張比固定の有効圧縮比低減は理論熱効率の低下を招く.そこで単気筒過給エンジンで可変バルブ制御を用いて幾何圧縮比を増加させ,有効圧縮比固定での高膨張比化による熱効率改善の可能性を検討した.
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― ノック発生,熱損失および壁面内部の熱伝導特性を考慮した解析 ―
喜久里 陽, 草鹿 仁, 大聖 泰弘
2014 年45 巻2 号 p.
209-214
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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火炎伝播速度と未燃部における自着火反応を考慮した二領域燃焼モデルを構築し,これと燃焼室壁面の非定常一次元伝熱計算を組み合わせた数値モデルを開発した.このモデルを用いて瞬時熱流束や未燃部温度,ノックの有無を推算することで,各種運転条件における点火時期や断熱の効果を検証した.
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津田 里志, 吉松 昭夫, 柏倉 利美
2014 年45 巻2 号 p.
215-220
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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ガソリンエンジンの熱効率向上を目的とし,筒内直噴の噴射方式改善によるノッキング抑制手法を示す.高燃料圧力,高燃料分散の噴射系によりTDC近傍噴射での燃焼を可能とし,自着火反応を抑制することで大幅なノック改善が見込める構成を提案.実機にてノック改善を実証し,ガソリンエンジンの熱効率向上の可能性を示した.
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髙島 良胤, 田中 大樹, 佐古 孝弘, 古谷 正広
2014 年45 巻2 号 p.
221-227
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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小型火花ガスエンジンにおいて,燃料供給機構を備えていない副室が燃焼および機関性能に及ぼす影響を調査した.希薄条件下において燃焼が緩慢になり熱効率低下の一要因になっている為,副室を用いて燃焼期間を短縮し熱効率を改善した.副室諸元が燃焼および機関性能に及ぼす影響について考察を加えた.
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磯部 直澄, 岡田 陵佑, 金野 満, 田中 光太郎
2014 年45 巻2 号 p.
229-234
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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フラン類を新規バイオ燃料として利用するためにはその基礎燃焼特性や,ガソリンへの添加を想定し,ガソリン燃焼への影響を把握する必要がある.今回,急速圧縮装置を用い2MFおよびガソリンを模擬したPRF/2MF混合燃料の自着火特性を検討し,2MFの添加が着火に及ぼす影響を検討した.
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-スラスト側オフセットの影響-
伊東 明美, 中鉢 裕介, 山下 健一, 石川 秦裕
2014 年45 巻2 号 p.
235-240
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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スラスト側クランクシャフトオフセットがディーゼルエンジンのピストン摩擦損失,および軸トルクに及ぼす影響を調べた.摩擦平均有効圧力FMEPと図示平均有効圧力IMEPの比較よりスラスト側オフセットの摩擦損失低減効果を確認した.一方,IMEPと軸トルクより算出した正味平均有効圧力BMEPの比較により,筒内圧力がほぼ同等な条件下では,スラスト側オフセットにより軸トルクは低減することが分かった.
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石川 直也
2014 年45 巻2 号 p.
241-246
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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吸気温度を低減すると燃費が良くなる事は知られているが,低排出ガス化が行われた状態でその効果を定量的に報告した例は少ない.本報告では,商用車用ディーゼルエンジンにEGRを適用した低NOx排出状態において,サーマルバランス解析や燃焼解析によって明らかとなった機関性能に与える吸気温度の影響について報告する.
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菊原 浩司, 大野 陽平, 伊東 明美, 乾 正継, 赤松 洋孝
2014 年45 巻2 号 p.
247-252
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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3rdランド圧とオイル消費の関係を調べた.光ファイバー式圧力センサーにより2ndおよび3rdランド圧を測定し,S-トレース法により測定されたオイル消費と比較した.両ランド圧のバランスがオイル消費に影響を及ぼすことが分かった.また3rdランド体積変更によるオイル消費改善の可能性が示された.
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榎本 啓士, 國岡 昭吾, 稗田 登
2014 年45 巻2 号 p.
253-258
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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噴霧燃焼の詳細な機構を理解するため,実際の噴霧を構成する液滴と同じ大きさの液滴を連続生成する装置を開発した.この装置を用い,進行方向に対して直列する液滴列を生成した.液滴間隔は数程度とし,液滴直径は約30μmであった.この液滴列をブタン拡散火炎に投入,液滴間距離と蒸発挙動の関係性を定量的に評価した.
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野原 徹雄, 小松 一也
2014 年45 巻2 号 p.
259-264
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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本論文では,チャンネル内部にある切欠きにより,触媒への衝突および横拡散が可能なメタルLS担体を二分割したタンデム触媒(LS-DOCs)による検証を報告する.LS担体特有のチャンネル内ガス衝突およびガス横拡散現象と,前段および後段触媒の隙間で起きるガス乱れも利用したPM低減プロセスを仮定し,ディーゼルパーティキュレートフィルタレスシステムによる,オフロードエンジンから排出されるPM低減の可能性を見出した.
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橋本 宗昌, 小林 雅行, 足立 隆幸, 村山 哲也, 青柳 友三, 内田 登
2014 年45 巻2 号 p.
265-270
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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大型商用車用過給ディーゼルエンジンの実用運転領域,特に頻度の高い低速域での高トルク化と燃料消費率の改善を得ることを目的とし,小型の過給機を追加した2段過給システムを用いて空気とEGRガスを効果的に導入するための2つの過給機の組み合わせ方法についてシミュレーションによる検討と実験による検証を実施した.
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林田 和宏, 池田 勇太, 石谷 博美, 柏倉 拓, 南 利貴
2014 年45 巻2 号 p.
271-278
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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ディーゼル機関を低温条件下で冷始動させ,排ガスに含まれるアルデヒド類をDNPHカートリッジに直接捕集した場合の捕集試料の保存安定性を調査した.その結果を踏まえ,暖機運転中の排ガスに含まれるアルデヒド類濃度を求めるとともに排ガスの臭気官能評価を行い,アルデヒド類濃度と官能評価値の時間変化を比較した.
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―ドライバの視覚-運動協調機能と自動車運転スキルの関係―
上田 彩子, 井関 龍太, 勝原 摩耶, 井上 聡, 木村 好克, 熊田 孝恒
2014 年45 巻2 号 p.
399-404
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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車の運転には視覚と運動の適切な協調が必要である.本研究では,運転の不器用さに走行目標に対する軌道計画と中枢神経系で形成される車の操作モデルの不正確さが関わるという仮説のもと,視覚運動協調が不器用なドライバを分類,視覚運動特性の違いを確認した.さらに結果を基に,予測される運転行動特性について論じた.
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米村 朋子, 佐藤 稔久, 赤松 幹之, 木村 好克, 井上 聡, 倉橋 哲郎, 藤枝 延維, 熊田 孝恒
2014 年45 巻2 号 p.
405-410
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
ジャーナル
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視覚と運動の協調作業における内部モデル獲得の不器用なドライバ群と動的軌道のプランニングの不器用なドライバ群に対して,試走路にて,直進およびカーブでの速度維持・減速停止と左右円旋回を実施した.内部モデル獲得の不器用群は指示通りの位置で減速開始できない等,各不器用群と運転スキルとの関係を明らかにした.
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– システムに対する能動的理解が利用動機づけに与える影響–
高田 翔太, 平岡 敏洋, 野崎 敬太, 川上 浩司
2014 年45 巻2 号 p.
411-417
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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運転行動の安全度を定量的に評価し,結果を視覚情報提示することで,自発的な安全運転を促す安全運転評価システムを前報で提案した.本稿では,運転者の積極的なシステム利用を促進する方策を検討し,システムに対する能動的な理解がシステムの利用動機づけを向上させることを実験により検証する.
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-拡張現実技術を適用した実験車両の開発-
田川 傑, 内田 信行, 佐藤 健治, 神保 浩之
2014 年45 巻2 号 p.
419-424
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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危険場面における運転者の行動を,より実際に近い状況で取得することを目指した実験車両(JARI-ARV)を開発した.運転者前方に搭載した3 台のモニタに表示される現実の映像により走行する.また拡張現実技術を用いたCG を合成することで危険場面等を設定する.本稿ではJARI-ARV の開発コンセプト及び構成概要について述べる.
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―熟練ドライバと高齢ドライバの比較―
佐藤 桂, 竹中 邦夫, 永井 正夫
2014 年45 巻2 号 p.
425-430
発行日: 2014年
公開日: 2018/01/25
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高齢ドライバは出会い頭事故を起こしやすい傾向にあることから,本研究では,交差車両として自転車が存在する無信号交差点における非優先側のドライバの交差点通過行動に着目し,熟練ドライバ及び高齢ドライバの走行データを比較・解析することで,交差点通過時における高齢ドライバの危険要因を明らかにする.
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