-
中野 道王, 服部 邦彦, 森吉 泰生
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
823-828
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
予混合気の自着火燃焼に対する非平衡プラズマの自着火促進作用を検討することを目的として,詳細な反応モデルを用いたシミュレーションを実施した.また,非平衡プラズマで生成される化学種の自着火促進効果を比較した.これらより,非平衡プラズマの自着火促進メカニズムや最適な適用条件について検討を加えた.
抄録全体を表示
-
熊野 賢吾, 山岡 士朗, 木原 裕介, 助川 義寛
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
829-834
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
著者らは3次元数値流体解析および実機試験解析に基づき,高圧縮比化や過給システムで重要となるノッキング抑制手法を検討した。その結果,高温残留ガスに起因した筒内高温領域がノッキング発生の一因であることを明らかにし,多段噴射を活用した筒内冷却促進手法によるノッキング抑制技術を開発した。
抄録全体を表示
-
喜久 里陽, 深沢 寛是, 野村 一敏, 草鹿 仁, 大聖 泰弘
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
835-840
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
石油代替燃料として注目されている天然ガスを用いたエンジンでは一層の高効率化が求められている.HCCI燃焼は高効率化手法の一つであるが制御性に問題がある.本研究では高圧縮比条件に設定した急速圧縮膨張装置を用い,火花点火や軽油噴射による天然ガスHCCI燃焼の着火時期制御を試み,燃焼を可視化し燃焼特性を調査した.
抄録全体を表示
-
河野 正顕, 馬﨑 政俊, 伊藤 昌晴, 橋詰 剛, 瀬口 和比古, 稲垣 和久
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
841-847
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
高分散噴霧と筒内低流動を組み合わせたディーゼルエンジンにおいて,冷却損失の多い場所を熱流束計測とシミュレーションを併用し解析した.その結果,逆スキッシュ流に伴う対流熱伝達により,ピストン側壁とスキッシュ域への冷却損失が多いことが判った.その上で開発したキャビティは,燃費効果が得られることを確認した.
抄録全体を表示
-
水嶋 教文, 川野 大輔, 佐藤 進, 石井 素
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
849-854
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
脂肪酸メチルエステル、水素化バイオ燃料、ガス化合成軽油など、バイオマス由来ディーゼル代替燃料の普及が今後期待されている。本研究ではこれらの燃料を想定して、各種脂肪酸メチルエステルと炭化水素燃料を重量車用ディーゼルエンジンに使用した際のNOx排出特性について評価し、燃料性状との関係について考察した。
抄録全体を表示
-
-燃料マルチ噴射による排出ガスと燃費率の改善効果-
長田 英朗, 青柳 友三, 島田 一昭
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
855-861
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンの排出ガスは,高過給と広域多量EGRにより大幅に低減できる.燃料マルチ噴射によりその効果を高め,更に燃費率の改善を試みた.中負荷領域でプレ噴射とアフター噴射を行い,熱発生率を分割してピーク値を抑え,高圧燃料噴射により燃焼期間の遅延を防ぐ.また,燃焼撮影により混合気形成改善を確認した.
抄録全体を表示
-
鈴木 浩高, 港 明彦, 島崎 直基
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
863-868
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
ディーゼル機関においては燃費と排出ガスの更なる改善が強く求められているが,商品性向上のための燃焼音軽減との両立が大きな課題となっている.本研究では実機試験により,多段噴射のみを用いた場合に比べ,噴射率可変化がこれらの同時改善に有効であることを示した.また,数値計算により現象の解明を試みた.
抄録全体を表示
-
中村 翔, 吉田 庄三, 江原 雅人
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
869-874
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
近年、ディーゼルエンジンの適合には膨大な時間を要している。エンジン応答特性のモデル化により適合を効率化するモデルベース適合が適用されているが、モデル化が容易な定常現象のみに適用範囲が限られている。本検討では、過渡現象も考慮したモデルベース適合のため、過渡のエンジン応答特性のモデル化手法を開発した。
抄録全体を表示
-
松本 雅至, 岸裏 雅登, 小橋 好充, 松村 恵理子, 千田 二郎
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
875-880
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
本報では着火性の異なる燃料を二段噴射した際の混合気形態が燃焼・排気特性に及ぼす影響の把握を目的とする.急速圧縮膨張装置を用い,スリットノズルおよび単噴孔ホールノズルから噴射される燃料種および噴射量割合を変化させた.筒内の可視化および排出ガス計測より,各条件における混合気形態の特徴を明らかとした.
抄録全体を表示
-
堀子 喜浩, 三好 崇之, 山下 徹, 小酒 英範, 益子 正文
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
881-886
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
ディーゼル燃料噴射装置のノズルシート部の摩耗機構の解明のために,市販のコモンレール式燃料噴射装置を基に製作した摩耗試験機を用いて,燃料添加剤濃度,シート部温度をパラメータとして試験を実施し,摩耗量計測,摩耗部の電子顕微鏡による観察,EPMAによる摩耗表面元素分析を行っている.得られた結果より,シート部摩耗機構として,シート面に生成される酸化スケールの剥離による摩耗の可能性を示している.
抄録全体を表示
-
加藤 真亮, 藤田 一樹, 川島 久宜, 石間 経章, 金井 昌二, 関 孝史 関 孝史, 鈴木 秀和, 小保方 富夫
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
887-892
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
ピストンフリクション低減のために,ピストンとシリンダ間における油膜挙動の解析が必要である.透明シリンダを持つ可視化エンジンに対しLIF/PIV法を用いて油膜の厚さと速度の同時計測を行った.実験からオイルリング直下のバレル形状がピストンスカート上の油膜に与える影響を明らかにした.
抄録全体を表示
-
LIF 応用によるオイルミストの歯車付着計測
寺島 幸士, 塚田 恒, 天谷 賢児
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
893-898
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
潤滑性能向上を目的としオイルミストによる歯車潤滑の研究を行っている。ミストの歯面付着性解明のため、LIFを応用した歯面油膜厚さ計測法の開発を行った。歯面上の油膜厚さはミスト噴射とともにほぼ線形に増加した後、一定値となる傾向にあり、その値はミスト供給条件や伝達トルクにより変化することが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
伊藤 誠, 片桐 正明, 周 慧萍, 稲垣 敏之
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
899-904
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
本論文では,一般道における,車線からの意図的な離脱を行うドライバーの意図を検出する方法について論じる.ドライビングシミュレータを用いた,意図的車線離脱の準備のためのドライバー行動を分析し,目的車線やサイドミラーを目視する頻度を用いて,ドライバーの車線離脱意図を推定できる可能性を見出したので報告する.
抄録全体を表示
-
岩本 正実, 閔 庚甫, 金原 秀行
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
905-910
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
衝突後の乗員傷害に影響を及ぼす衝突直前の乗員姿勢を予測するため,人体の姿勢維持にも関わっている大脳基底核の学習プロセスの数理モデルである,強化学習を用いた筋制御アルゴリズムを開発し,全身の筋骨格有限要素モデルに適用した.ブレーキ減速Gが作用する条件の下で解析を行い,衝突直前の乗員姿勢を予測した.
抄録全体を表示
-
小木津 武樹, 大前 学, 清水 浩
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
911-916
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
本論文では,車車間通信を用いることで,基地局と移動局の区別なく全てのGPS受信機の補正情報を共有し,Moving-Base RTK方式でのGPS測位を行うネットワークを構築することで,固定基地局無しで高密度な隊列走行を可能とするアルゴリズムを提案する.また,実車実験による評価結果について報告する.
抄録全体を表示
-
小木津 武樹, 奥山 美緒, 大前 学, 清水 浩
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
917-922
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
本論文では,複数の車両に搭載されているセンサからの外部情報の重なりを利用し,それぞれの情報の適合点から,互いの車両の位置や向きを検出することで,互いの車両が直接センサから検出できない環境においても,相対位置や向きを求めることのできるアルゴリズムを提案する.また,実車実験による評価について報告する.本論文では,複数の車両に搭載されているセンサからの外部情報の重なりを利用し,それぞれの情報の適合点から,互いの車両の位置や向きを検出することで,互いの車両が直接センサから検出できない環境においても,相対位置や向きを求めることのできるアルゴリズムを提案する.また,実車実験による評価について報告する.
抄録全体を表示
-
鈴木 桂輔, 田中 仁司, 見市 善紀, 阿賀 正己
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
923-928
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
衝突防止支援制動装置の警報提示や制動制御介入のタイミングの差による,ドライバ行動の変化をドライビングシミュレータを用いて調査した.この調査結果に基づいて構築したドライバの操作行動データベースを用い,ドライバの制動操作行動を模擬するモンテカルロシミュレーションにより,システム実用化による事故低減効果を定量化する手法を例示した.
抄録全体を表示
-
奥谷 知克, 岩崎 岩崎, 伊藤 安海, 久保田 怜
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
929-934
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
アクセル及びブレーキのペダル操作量から、高齢ドライバの生体ゆらぎ(脳前頭葉の認知機能部の活性度)を時系列カオス解析で計測して判定するアルゴリズムを開発した。富士河口湖町の高齢者に協力して頂いて、この判定器の実証実験を実施した結果、基準となるMMSE(認知機能検査)との強い相関性が観測できた。
抄録全体を表示
-
忠津 雅也, 楢崎 昭尋, 安岡 志朗, 山村 淳, 安木 剛
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
935-942
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
本報は,車両背面の空気抵抗と車両後方の渦との関係及び車両の形状と車両後方の渦との関係を報告する.数値計算結果により,車両後方に形成する環状の渦と車両背面との距離が空気抵抗に相関があることを確認した.また,車両後流の渦は車両の形状により変形し,その内の一種類の渦構造において空気抵抗の減少を確認した.
抄録全体を表示
-
徳田 茂史, 久保田 正人, 坂本 博信, 野口 泰
原稿種別: 技術論文
2012 年43 巻4 号 p.
943-948
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
従来の最適化手法では,最適形状の導出に計算時間を要すること,得られた形状の品質にバラツキがあることが課題であった.本研究では,その解決策としてAdjoint法による効率的な形状最適化技術を開発した.本手法を吸気ポート形状導出に適用したところ,数回の反復で従来手法と同等の最適形状を得ることが可能となった.
抄録全体を表示
-
岡垣 百合亜, 杉山 均, 加藤 直人, 日野 竜太郎
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻4 号 p.
949-955
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
フリー
直線管路底面に周期的に配置されたリブを有する管路内を対象に代数レイノルズ応力モデル,境界適合座標系を用いて乱流解析を行った.計算結果はモデルの妥当性を検証するために実験結果と詳細に比較し,本モデルでもリブ高さのある管路内の非等方性乱流場を予測することが可能であることを示した.
抄録全体を表示