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向井 正和, 高藤 祐太, 川邊 武俊
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
177-181
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
ステアバイワイヤ車両に対して,ヨーレートセンサと横速度センサを用いないロバストな横運動制御系を構築する.特に横風外乱の影響を考慮し,システムの状態量への影響を抑えることを目的として制御系設計を行う.計算機シミュレーションにより提案手法の効果を確認する.
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勝山 悦生
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
183-188
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
電気自動車の一つの形態として研究開発されているインホイールモータ車は,その構造上,制駆動によって大きなサスペンション反力の上下成分が発生する.その力を利用し,ヨーだけでなくロールとピッチ運動も自由に独立制御する駆動力配分法と,それらの運動の非連成化法を理論的に導出し,その解析と実車検証を行った.
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尹 飛龍, 林 隆三, ラクシンチャラーンサク ポンサトーン, 永井 正夫
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
189-194
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
本研究では円滑な交通によるエコ交通の実現を目的とし,ITS情報に基づく理想のペダル操作量をアクセルペダル反力によりドライバに伝え、車両の速度を誘導するシステムを提案した。第4報として、ドライビングシミュレータによる速度制御誘導実験を行った結果から,視覚、聴覚、触覚による誘導の性能について論じる。
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誠 伊藤, 稲垣 敏之
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
203-209
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
本論文では,車線変更時死角域に存在する車両との衝突回避を行う支援の設計について論ずる.警報システム,ソフトプロテクション,ハードプロテクションの3つをドライビングシミュレータ実験によって比較したところ,ハードプロテクションが安全性への効果が特に高く,他のシステムと比べても受容される傾向があるという結果を得た.
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籾山 冨士男, 黒木 亨, 金子 哲也, 栗谷川 幸代, 景山 一郎
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
211-216
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
電子機械式自動変速機、EBSを搭載する電子ガバナ付ディーゼルエンジン大型トラックの駆動・制動特性を走行実験しモデル化した。簡単式で表現する「ガバナ・クラッチ・ブレーキ特性」、車速・エンジン回転・アクセル%で表現するギヤ特性が特徴。実車との整合を示し、使用ギヤをガバナ線図に示し燃費モデルへの方向を示す。
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江崎 孝志
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
217-224
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
共鳴器を装着すると,排気音は共鳴周波数で消音するが,他の周波数で増音する.増音は共鳴器の首部の細径化による減衰の付与で抑制できる.減衰が直径に依存する原因は,高音圧下のため首部での粒子速度が大きく,拡縮流での圧力損失が大きいためである.設計する際は,首部の直径で減衰を,長さで周波数を制御すると良い.
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伊藤 篤, 濱本 直樹
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
225-230
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
近年,電気自動車などエンジン音の存在しない車両が増加しており,自然風の外乱により発生する変動感を伴う空力騒音の寄与度が相対的に高くなっている.このような変動感を伴う空力騒音を評価するため,音の大きさを評価するラウドネス(N)に加えて変動感を考慮する変調度の傾き(m)を用いて合成したNm指標を開発した.
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菅井 晴彦, 山本 彰人, 神田 亮, 武馬 修一
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
231-236
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
乗り心地性能向上システムとして,ロータリ式電動アクチュエータを3個搭載し,車両3モードを制御可能としたプレビューアクティブサスペンションシステムeActive3を開発した.本稿では,ロールとピッチの乗り心地性能の両立を目的とし,リア輪の制御則として,前方路面変位の左右差と前後差に着目したFFスカイフック制御ロジックを提案し,乗り心地性能及び消費エネルギ性能等を検証したので,その結果について報告する.
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坂野 雄亮, 水野 幸治, 吉田 良一
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
237-241
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
自動車前突時における後席乗員保護の観点から,衝突時の車両減速度の最適化を行った.減少させる乗員の傷害値として,胸部加速度と胸たわみの2つを採用し,車両減速度の最適化により,どの程度乗員の傷害値が低減できるか検証した.また,人体FEモデルを用いて人体にも有効であるか確認した.
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郡司 泰明, 岡元 雅義, 高橋 裕公
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
243-248
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
過去の研究において、人体FEモデルと種々の車体形状および特性を模擬した簡易車体モデルを用い、歩行者腰部傷害指標を検討した。本研究では、改良版の骨盤モデルを用い、衝突時の車体からの入力の再現性を高めるため簡易車体モデルの形状、荷重特性を精査することで、傷害指標の精度向上を図った。
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郡司 泰明, 金山 悠, 高橋 裕公
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
249-254
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
歩行者事故における腰部傷害は、ボンネットリーディングエッジ(BLE)に起因するものが多い。本研究では、人体FEモデルと腰部傷害指標から推定した腰部傷害の可能性と、Euro NCAPでBLE評価に採用されている大腿部インパクタの傷害値との比較を行い、インパクタによる腰部傷害評価の可能性を検討した。
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國行 浩史
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
261-267
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
事故データから前面衝突時の乗員傷害に対して順序ロジスティック回帰分析を適用し,影響のある因子を明確にした.有意な因子は,速度変化,ベルト着用,車両損壊程度,年齢であり,これらを用いた傷害予測式ができた.予測から外れる事故例としていくつかの特徴が抽出され,これらも因子となる可能性があることがわかった.
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富永 茂, 西本 哲也, 本村 友一, 益子 邦洋, 阪本 雄一郎
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
269-274
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
日本外傷データバンクとミクロ事故調査データをつき合わせた解析により,胸部および腹部の詳細な傷害種類および多発性の影響,年齢効果について,乗車位置,ベルト・エアバッグ効果,衝突方向およびバリア換算速度をもとに,現状の安全基準および傷害予測への可能性について考察する.
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-エンジン制御モデルの組合せによる過渡性能予測-
高巣 祐介, 金子 聡志, 冨永1 1浩之, 友田 晃利, 苗村 善一, 上田 松栄, 稲垣 和久
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
287-292
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
0次元ディーゼル燃焼シミュレーションに、1次元ガス流れエンジンモデルと,エンジンの制御プログラムを連成,エンジン回転数,燃料噴射量,排気再循環率などが遅れを持ちつつ変化する過渡挙動を表現可能なモデルを開発した.これにより,制御プログラムのフィードバック系影響も考慮した燃焼特性予測が可能となった.
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篠崎 勇二, 川島 久宜, 石間 経章, 松村 修二, 津田 康裕, 不破 健雄
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
293-298
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
環境対応車の需要が急激に高まる中、排気系による燃費向上や排ガス浄化などの技術向上が期待されている。今回それらの性能に大きく関わるエキゾーストマニホールド内の流れを理解するため、常温非定常流を発生させ熱線風速計及びレーザー計測を行い流れの特性を明らかにする。本実験により、排気集合部の流れが計測できた。
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原口 茂則, 鈴木 修, 松浦 勝也, 加藤 彰
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
299-304
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
本報ではNOxの生成と温度との相関に着目し、火炎温度とNOx排出量との相関性を定量的に評価した。その結果、可視化エンジンを用いた二色法によって得られる火炎温度に拡大Zeldovich機構の概念を適用して導いたNOx生成量指数は、可視化エンジンからのNOx排出量と高い相関性が得られることが確認された。
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―ライナ壁温分布及び油温の影響―
木村 雄一郎, 村上 元一
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
305-309
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
HV車など低燃費車両の普及でエンジンの低温領域が拡大し、燃費向上のためにその領域の摩擦低減のニーズが高まっている。本研究では、エンジン中最も割合の大きいピストンの摩擦に着目し、ボア壁温分布と油温の寄与率を調査した。その結果、ピストン速度が最大となる摺動位置のボア壁温を上昇させることが有効とわかった。
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安東 弘光, 酒井 康行, 周 梦揺, 桑原 一成
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
311-317
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
アルカンの反応経路は3パターンある.初期温度がLTO終了温度より低い場合には,RO2を経由した連鎖分岐過程,初期温度がLTO終了温度より高い場合には,燃料からの水素引き抜きにより生成したアルキルラジカルのベータ分解,さらに初期温度が高い場合には,燃料の熱分解によりを生成するアルキルラジカルのベータ分解により反応が進行する.いずれのルートもアルケン,アルデヒド,ケトン,環状エーテルなどの分子を生成する過程となる.
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-Analysis of HCCI Combustion with Isopentanol Fueling -
辻村 拓, ピッツ ウィリアム, イ ヤン, デック ジョン
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
319-324
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
本研究では、次世代バイオアルコール燃料の一つであるイソペンタノールに着目し、高温及び低温着火反応を模擬できる詳細反応モデルを開発した。本報では、同モデルの構成及び精度検証を行なうとともに、予混合圧縮着火(HCCI)機関の燃焼位相の再現及び燃焼初期の中間温度熱発生(ITHR)現象の再現を試みた。
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長野 進, 山崎 清, 政所 良行, 中田 勇, 矢作 秀夫
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
325-330
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
エタノール混合ガソリンについて、燃費改善を目指してエンジンEGR改質を検討している。エタノールは、比較的低い温度で改質可能で、EGR導入量が増加でき燃費改善に繋がることをエンジン実験で明らかにした。さらにテストピース評価で改良触媒を見出し、E85燃料でエンジン実機評価し水素生成濃度が高いことを確認した。
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瀧山 武
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
331-336
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
燃費低減と排出ガス浄化のために吸排気バルブ駆動などガソリン機関運転パラメータの可変化が進み、過渡時空燃比制御の高精度化がますます必要である。適応制御を組み合わせることにより高精度でロバストな過渡時空燃比制御ができたことを示す。
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―FTIR による中間生成物測定,筒内分光測定,素反応数値計算を用いた反応解析―
飯島 晃良, 浅沼 光雄, 小松 聖志, 清水 亮介, 吉田 幸司, 庄司 秀夫
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
337-343
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
吸気圧と燃料組成がHCCIの多段熱発生挙動に及ぼす影響とそのメカニズムを,筒内分光測定,フーリエ変換赤外分光法を用いた中間生成物分析,反応数値解析によって調べた.適正な吸気圧でジメチルエーテルとメタンの混合燃料をHCCI燃焼させると,主燃焼が二段に熱発生する,そのメカニズムを上記手法で明らかにした.
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中野 道王
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
345-350
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
HCCIエンジンの着火時期制御手法の検討を目的として,自着火遅れ時間に対する反応中間生成物の添加効果を詳細反応モデルで検討した.反応中間生成物の添加効果は,特に負の温度依存性より低温で効果が大きい.また,C2H2およびC2Hは,低温では着火促進効果を有するが,高温ではほとんど着火を促進しない可能性が示唆された.
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須山 謙太, 高橋 勇介, 齋藤 健児, 飯島 晃良, 吉田 幸司, 庄司 秀夫
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
357-362
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
近年,高効率かつクリーンな内燃機関であるとしてHCCI機関が注目されているが,着火時期の制御や急峻な燃焼の抑制などの問題点が存在する.本研究では,これらの課題解決に有効とされる排気再循環(EGR)に着目し,分光学的手法や素反応数値計算を使用しEGRを用いたHCCI機関の燃焼特性について調べた.
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岸 亮介, 井上 全人, 石川 晴雄, 戸部 邦治, 樋口 和宏, 山根 正敬
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
363-368
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
触媒マフラ設計では,浄化効率向上のため排気ガスがマフラ内を一様に流れる構造が求められる.本研究では,設計初期段階での設計情報の不確実性に着目し,不確実な設計情報を範囲値で表現することにより,要求性能を満足する集合解(範囲値)を導出可能なセットベース設計手法を触媒マフラーの構造設計に適用した.
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亀高 秀也, 草鹿 仁, 大聖 泰弘
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
369-375
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
本研究は,ディーゼル用酸化触媒に関し,NOの酸化状況が解析可能な1次元シミュレーションを使用し,実際に機関出口の各種排出ガス成分データを用いた酸化反応について解析を行った.また,酸化触媒の有効利用のため,酸化触媒の白金サイト数密度に関する考察を通じ,酸化触媒内の白金の適正使用量に関して検討した.
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藤井 謙治, 中村 圭介, 大角 和生, 佐藤 薫
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
377-382
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質はDPFで捕集後に酸化除去される。本件では、粒子状物質の酸化反応過程をモデルガス試験で再現し、酸化に関わる速度論パラメータの導出方法について基礎的な検討を行った。さらに、導出したパラメータからDPF再生時の温度と時間の関係についても検討した結果を報告する。
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中村 圭介, 大木 浩史, 讃井 涼子, 花村 克悟
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
383-388
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
本研究では、およそ30nmのSiCナノ粒子からなるメンブレンフィルターに捕集されたディーゼルナノ粒子の酸化が、そのSiCナノ粒子表面に形成された5nm程度の酸化膜層内部に数ナノオーダーの白金粒子が埋め込まれることにより、総括反応に関わる活性化エネルギーが大幅に低減されることを明らかにした。
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―N2O 排出要因の解明―
松井 渉, 鈴木 徹, 太田 康夫, 大聖 泰弘, 鈴木 央一, 石井 素
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
389-394
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
NOx浄化用尿素SCRシステムにおいて,SCR触媒からスリップしたNH3が原因で温暖化係数の大きいN2Oが生成される傾向がある.本研究ではN2O排出を抑制すべくエンジン実験とシミュレーションの両面から考察を行った.その結果,NH3スリップとNOが関連する酸化触媒内でのN2O生成特性と最適なNH3スリップ抑制方法を明らかにした.
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林田 和宏, 山田 康太, 石谷 博美, 松岡 純一, 山田 広行, 南 利貴
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
395-400
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
ディーゼル後処理装置が低温始動時の排出ガスに及ぼす影響を調べるため,酸化触媒とDPFで構成される後処理装置を用い,その前後における排ガス成分と臭いの時間変化を調べた.また,排気管から排出される白煙濃度を測定し,後処理装置が白煙排出に及ぼす影響についても考察した.
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金田 浩毅, 渡邊 聡一郎, 草鹿 仁, 大聖 泰弘, 曽根 忠豪, 三ツ井 裕太
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
401-406
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
今後強化されるディーゼル重量車の排出ガス規制においては,冷始動条件での排出ガスも規制対象となる。そこで本研究では,エンジンの冷機・暖機条件と燃料組成,セタン価を取り上げ,これらが着火・燃焼特性と排出ガスに及ぼす影響について実験的に詳しく調査し,それらの制御の可能性について検討した。
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座間 淑夫, 真中 佑太, 新井 雅隆
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
407-412
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
近年,ディーゼルエンジンでは燃焼室への空気の高過給や高EGRを行う傾向にあり,燃焼室内の高圧化が燃料噴霧に与える影響について把握することは重要である.本研究では,雰囲気を高圧にした定容容器内に燃料を噴射し,噴霧角や噴霧の速度場といった噴霧構造に与える雰囲気圧力の影響について調査した.
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石川 直也, 伊東 光, 新田 淳一郎
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
413-418
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
機械式過給機とターボチャージャを組合わせた多段過給システムについて,実験とシミュレーションにより検討を行った.機械式過給装置にターボチャージャを組合わせることで機械損失の悪化が低減された.さらに,低速トルクの増加により車両諸元を最適化することで車両燃費が改善できることがわかった.
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吉本 康文, 大村 卓稔, 木下 英二
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
425-430
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
ラウリン酸メチルおよびオレイン酸メチルを用いてディーゼル機関の運転を行い,機関性能,燃焼特性に及ぼす影響について調べた.シャドウグラフ法を用いてFAME油滴の燃焼過程を観測した結果,軽油に比べスートの生成が顕著に抑制されることがわかった.この結果は,機関実験における黒煙濃度低減と良い対応を示した.
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平村 義浩, 大村 慎太郎, 桑原 一成, 酒井 康行, 安東 弘光
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
431-436
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
詳細反応計算の結果によれば,メチルデカノエートは全初期温度域でアルカン類に比べて優れた着火性を示す.本稿では,LTOをともなう低初期温度条件におけるメチルデカノエートの高温着火性に反応論的説明を加える.
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―燃焼コンセプトの構築と排気低減ポテンシャル―
葛山 裕史, 町田 匡浩, 河合 謹, 梅原 努
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
437-442
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
将来の省エネルギー社会に向けて、内燃機関のクリーン化・高効率化は重要かつ緊急の課題である。そこで、低燃費・低エミッションな新燃焼コンセプト:D-SPIA(Diesel Staggered Premixed Ignition with Accelerated oxidation)を構築した。D-SPIAは分割噴射を活用した二段の予混合圧縮着火が特徴であり、低エミッション・高効率な燃焼が実現可能である。
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―環境条件・燃料性状変化の影響と対応方法の検討―
河合 謹, 葛山 裕史, 田中 剛, 青木 秀樹, 杉山 佳央, 梅原 努
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
443-448
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
新コンセプトのD-SPIA燃焼の外気温度、冷却水温および燃料性状変化の影響を調査した。その結果、環境変化に対して、空燃比と噴射時期の制御で対応できることが確認でき、低セタン指数燃料でも安定した燃焼を維持可能であることも分かった。また、NEDC(New European Driving Cycle)の評価を行った結果、NOx後処理なし・燃費悪化なしでEuro6規制値を満足するポテンシャルがあることを確認した。
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-2光子励起LIF による筒内CO 可視化-
冬頭 孝之, 松本 孝文, 服部 義昭, 植田 玲子, 秋濱 一弘, 青木 秀樹, 梅原 努, 伊藤 寿記, 川口 暁生
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
449-454
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
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ディーゼル燃焼からのCO排出要因を解明するため,筒内で2光子励起CO-LIF計測技術を構築した.課題はススの発光が微弱なCOの蛍光へ重なることであり,可視化方向の最適化などで解決した.筒内CO-LIF計測により,低負荷時のCO排出の主要因はパイロット噴霧・火炎の過拡散であることを示した.
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松浦 貴, 小橋 好充, 桑原 一成, 千田 二郎
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
455-460
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
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バイオディーゼル燃料(BDF)の物性値を改善する方法として,千田らの提案する燃料設計手法に基づきBDFに低沸点燃料を混合することが挙げられる.本研究では低沸点燃料として,メタノール,エタノール,1-プロパノール,1-ブタノールを用い,定容燃焼容器にて低沸点燃料の違いがBDFの燃焼特性に及ぼす影響を把握する.
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セティアプラジャ ハリ, 原 考佑, 柴田 元, 小川 英之
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
461-466
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
ブタノールと非エステル化植物油が高い相溶性を有し,その混合により低粘度の高含酸素燃料が得られることに着目し,そのディーゼル燃焼特性を検討した.両者が体積割合で等量の混合燃料を用い,パイロット噴射と高EGRを組み合わせることで,低黒煙・低NOxで静粛な運転を実現できることが分かった.
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姜 正鎬, 小澤 豊, 小縣 拓馬, 石山 拓二, 佐古 孝弘
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
473-478
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
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軽油を補助燃料とする天然ガスデュアルフュエル機関では,希薄予混合気を用いる際に未燃物質の排出が多くなる.本研究では,低NOx,高熱効率のもとでの未燃物質の排出抑制を狙いとし,単気筒試験機関を用いて,軽油の噴射量,噴射時期,分割噴射などの噴射条件と燃焼室形状の変化が性能・排気特性に与える影響を調べた.
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吉田 庄三, 江原 雅人, 黒田 幸男
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
479-484
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンは適合パラメタの数が多く適合を効率化する手法として,モデルを利用した適合手法が浸透しつつあるが,モデル精度確保に必要な境界把握に多大な計測時間を割いている.そこで今回新しい境界把握手法を開発し,従来の手動方式に比べより正確で広い境界の把握と計測の効率化を実現したので報告する.
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―静・動摩擦の過渡現象に関する考察―
田村 勉, マローニアン アリス, 東 真康, フックス ロバート
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
497-502
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
操舵性能における静・動特性を評価するための本モデルは,ウォームギヤ,ラック・ピニオン,インタミシャフト,ブラシ付きDCモータなどの構成要素を慣性,剛性,減衰特性で表し,モータの4象限の電気特性や,ギヤ噛合い部の動的摩擦特性を含んでいる.実験検証によりシミュレーション結果が妥当であることを示した.
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城殿 清澄, 高橋 新, 二宮 芳樹, 内藤 貴志
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
503-508
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
歩行者に対する検出性能を向上するためミリ波レーダとステレオビジョンの融合手法を提案する.歩行者はレーダにとって検出が難しい対象である.そこで,提案手法ではステレオビジョンの結果に基づいてレーダの指向性を制御し,検出信号の強度から信頼性を判定する.走行環境での定量評価により提案手法の有効性を示す.
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田村 陽介, 高林 勝, 大塚 宣明, 竹内 正幸, 佐藤 研二
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
521-526
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
SAEから提案された局所火炎暴露試験に適用するバーナを開発した.本バーナは容器を均一に加熱でき,製作コストが安価で,かつ火源長も容易に変更できる特徴を持つ.このバーナを用いることにより,信頼性の高い試験を実施することができる.本論文では,本バーナの仕様と特性を示すととともに,各種火炎形態での圧縮水素燃料容器の火炎暴露試験を行い,提案された局所火炎暴露試験による容器の影響も評価する.
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杵渕 雅男, 鈴木 励一, 河西 龍
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
527-532
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
溶接部の止端形状改善と引張残留応力低減が可能な疲労改善溶接材料を用い、重ねすみ肉溶接部の疲労強度を検討した。その結果、止端部の疲労限度は1.6~1.8倍に改善できることがわかった。また、実部品でき裂発生が懸念される溶接スタート部では、延長ビードを用いた場合に、疲労強度を改善することができた。
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森下 佳奈, 石川 剛史, 井上 謙一
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
539-542
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
フリー
難削性を示す高硬度金型用鋼の被削性改善を目的とし、切削加工時の工具損傷メカニムズの解明を行った。その結果、工具刃先に形成される溶着物の種類により、工具の損傷形態が異なり、工具寿命を向上させる溶着物の存在が示唆された。
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氷室 雄也, 定井 麻子, 松井 恵子, 住田 弘祐, 山本 研一
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
543-548
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
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構造用接着剤の吸水劣化メカニズムを研究した。接着強度の低下は吸水による加水分解でおこり、FT-IRのピーク強度比で定義した加水分解度合いと相関がある。水分は接着剤-鋼板界面を優先拡散した後に均一に拡散する。加水分解は吸水とほぼ同時に進展し、接着強度と破壊形態は界面と接着剤自体の強度低下の差で決まる。
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小木津 武樹, 大前 学
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
561-566
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
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本研究は,自車の周辺交通状態を考慮した車両の進行方向速度制御を行った場合の,獲得できる情報と期待できる省エネルギー効果の関係を明らかにする.具体的には,前走車や信号の情報から理想的な速度パターンと,車両の燃費効率を考慮する最適速度制御を用い,獲得できる情報と省エネルギー効果の関係のシミュレーション評価結果を報告する.
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-一箇所表示と複数箇所表示における表示シンボルの判読性の分析-
博貴 狩野, 大門 樹, ウィドド アリ, 岩崎 弘利, 三田 貴之
原稿種別: 研究論文
2012 年 43 巻 2 号 p.
567-572
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/13
ジャーナル
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TFT液晶インストルメントパネルの1箇所に5種類のシンボルを切り替えて表示する場合と5箇所に5種類のシンボルをそれぞれ割り当てて表示する場合の判読性について検討した.ドライビングシミュレータを用いて運転走行中のドライバに提示されるシンボルを判読させ,各シンボルに対する正答率や回答までの時間を分析した.
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