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平尾 隆介, 山門 誠, 一丸 修之, 原田 脩史
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
277-282
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ロール感の向上のためには、ロール運動とピッチ運動の連係が重要であると既に報告されている。本報では、G-Vectoringの概念に基づいて考案したロールレイトとピッチレイトを連成し車体の回転軸を安定化する新しい減衰力制御則を開発した。さらに本制御則の有効性をシミュレーションと実車試験により検証した。
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山門 誠 誠, 高橋 絢也, 齋藤 真二郎
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
291-296
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
旋回時の応答性をより向上するために,横運動に連係した加減速制御(G-Vectoring)における新しい制駆動力配分則を考案した.具体的には,前輪は旋回内側に,後輪は旋回外側に配分し,能動的にコンプライアンスステアを制御することを狙ったものである.シミュレーションおよび実車試験による検証結果について報告する.
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原田 正範
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
301-306
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
本研究は,二輪車の最短時間走行経路について,擬スペクトル法に基づく最適制御問題の解法を用いて解析を行った.運動方程式は,ヨー運動とロール運動を含んだ剛体モデルを用いている.走行コースは,時間軸折り返し法を用いて設定を行い,U字状コースとS字状コースの最短時間走行経路の探索を行った.
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神沼 充伸, 根本 英明
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
307-312
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
3D音像を用いた運転情報支援システムの合流行動に対する効果を定量的に検証した。検証ではシミュレータにより合流シーンを再現し、被験者の合流行動を観察した。音像提示効果をリスク感(RF)によって検証したところ、音像を提示した場合、被験者は音の存在を意識していなくともリスクが下がるような行動を行った。
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山代 華子, 山田 憲一, 伊東 敏夫
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
313-316
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
レーザレーダによる障害物属性推定を行なう際、物体の反射点形状が向きや位置により異なることが問題であるため、連続する数フレームの反射点を重ね合わせる事で性能改善を試みた。前報では属性推定の対象となる物体のみに対して属性推定を適用していたが、今回は実環境下の様々な物体に対して改善手法を適用した。
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―車両衝突速度および胎児・胎盤状態が妊婦乗員の衝撃負荷に及ぼす影響―
北川 裕一, 安木 剛
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
317-322
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
著者らが開発した妊婦FEモデルを用いて前面衝突速度および胎児・胎盤状態の影響を調査した.速度が高いほど母体への負荷が大きい傾向が見られた.胎児の状態が頭位か骨盤位かでは顕著な差異は見られなかった.胎盤が子宮前壁にある場合はベルトによる影響を受けやすいことが示唆された.母体負荷への影響は見られなかった.
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神田 亮, 武馬 修一, 趙 在成, 吉岡 謙志朗, 矢萩 孝志
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
323-328
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
電動アクティブスタビライザサスペンションシステムの乗り心地制御にスカイフック制御とアクチェータの応答性を補償するフィードフォワードスカイフック制御及びプレビュースカイフック制御の各ロジックを適用し,それぞれのロジックの乗り心地性能及び消費エネルギ性能を検証したので,その結果について報告する.
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小林 広和, 内藤 正志, 漆山 雄太, 水野 泰介, 高橋 邦弘
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
329-334
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ボディ構造内部のロードパスを表現する指標であるU*sum値を用いて,複数の荷重条件下におけるボディ構造の評価を試みた.荷重毎に発生するフレーム部とパネル部のロードパス分布の特徴を定量的に把握するための手法として,2つの異なる荷重条件それぞれのU*sum値を用いた2次元相関図による評価方法を提案する.
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中嶋 一博, 佐々木 克
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
335-340
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ディーゼル音は衝撃的な燃焼音や機械音などの耳障りな間欠音から成り立っており,その音質改善は近年の重要な開発課題である.最新の生理学知見をもとに聴覚器官の特有な機能を再現することにより,音質評価のための客観的な基準を得ることのできる解析法を開発したので報告する.併せ,ディーゼルへの適用例も示す.
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堀米 辰弥, 伊藤 誠, 稲垣 敏之
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
341-347
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
本研究では,歩行者との接近時に警報音を呈示し,ドライバのブレーキ操作または操舵に応じて状況適応的に操作を行う衝突回避支システムの評価実験をドライビングシミュレータを用いて行った.その結果,システム使用によって安全性が向上し,多くのドライバにシステムが受け入れられた.
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宮崎 祐介, 西村 一晃, プラムディタ ジョナス アディティア, 片方 健太, 宇治橋 貞幸
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
349-354
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
交通事故死者数を減らすためには,乗員の受傷内容を予測することが有効であると考えられる.本研究ではコンピュータシミュレーションにより,側面衝突事故における傷害データベースを作製し,これを統計的に分析することにより,車両や乗員および事故情報をパラメータとした乗員傷害予測式を構築した.
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長坂 圭, 水野 幸治
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
367-372
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
衝突時の乗員傷害低減のため、車体減速度の最適設計が求められているが、両者の関係には複数の要因が複雑に影響しており簡単ではない。本研究では、有限インパルス応答を衝突現象に適用することで複雑な現象を単純化し、任意の入力(車体減速度)に対する出力(乗員応答)を高精度で予測することが可能であることを示した。
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―停止車両への直角偏心衝突における有効衝突速度の導入―
藤田 光伸
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
373-378
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
一次元衝突とは異なり,二次元衝突では損傷と速度の関係についての情報は少なく,衝突速度の推定が困難な場合が多い.本報では,従来は一次元衝突のみの概念であった有効衝突速度を,停止車両への直角偏心衝突に導入することを主な目的とする.また,実車衝突実験でその妥当性および衝突速度推定に対する有用性を確認する.
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白鳥 一幸, 中川 剛正, 中村 雅紀, 関場 徹, 柴田 勝弘, 柴山 晴彦
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
385-390
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
貴金属使用量を75%削減可能な排ガス浄化用触媒の開発に成功した。本触媒は耐久後でもシングルナノオーダーの貴金属微粒子を維持できるシンタリング抑制構造に加え、貴金属への酸素吸放出速度向上のため、助触媒粒子を貴金属を担持した基材粒子に従来の1/10の距離にまで近接して配置することで達成した。
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樋笠 惟人, 伊東 明美, 河野 佳介, 末 誠一
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
391-396
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ピストン周りの軽量化に伴うピストンピンボスおよびピストンピンの変形量増加は、当該部摺動状態を悪化させる。摺動状態の解析のためピストンピン/ピンボス間摩擦力の測定は有用である。本研究では、DLC皮膜等の低摩擦力を示す表面の評価を可能とするため、摩擦力測定精度の向上に取組み、これに成功したため報告する。
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安東 弘光, 酒井 康行, 深野 健太, 周 梦瑶, 桑原 一成
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
397-402
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
プラズマにより活性ラジカル種を燃焼場に供給することで着火制御が可能ではないかと注目されている.本講演では供給された活性種が炭化水素燃料の燃焼に与える効果を検討するために,さまざまタイミング,量のOHを均一に供給した条件を取り上げ,化学反応計算によって着火特性を調べた.
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副島 光洋, 牛島 宜亮, 小川 永司, 丹治 亨
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
403-408
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
動弁系の直動式DOHC用に開発中のオフセット・シム付きバルブ・リフタとカムの接触機構を模した摩擦試験機を用い,カム・シムの摩擦波形や接触期間当り平均の摩擦係数値を評価し,シム表面の研削仕上げ方法、DLCコーティングやシム・ローテーションの摩擦低減効果を調べた.また,シムのローテーションに伴いリフタとの間に形成される油膜厚さを推定し,シム等の形状寸法に関する設計条件を検討した.
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吉川 典孝, 山口 龍一, 政田 悟志, 鈴木 達明
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
409-414
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ガソリン直噴用インジェクタ用いたDME副室式2行程圧縮着火機関を提案した.副室式機関により着火遅れを減少し,着火時期を制御することができた.しかし,高負荷域では多量のTHCが排出し,熱効率も低下する.そこで,エンジン回転数,副室容積比を変化させ,副室の新気が機関性能に及ぼす影響を実験的に調べた.
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宮坂 勇輝, 松山 隼也, 渡辺 皓太, 浅井 啓輔, 佐藤 絢香, 石田 孝一, 井元 浩二
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
415-420
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
直噴式ディーゼル機関の低NOx、低燃費化のために、内部EGRと外部EGR適用時の燃焼、排ガス特性等を理論的、実験的に追求した。その結果、同一NOx下では、外部EGRは内部EGRに比べて、燃費、スモークの点で優れていること、また各EGR時のシリンダ内のEGRガスの挙動、燃焼、排ガス特性等を解明できた。
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渡辺 皓太, 松村 將宏, 宮坂 勇輝, 深谷 拓己, 飯田 達也, 沖本 憲昭, 井元 浩二
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
421-426
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
直噴式ディーゼル機関の低公害、低燃費化のために、コモンレール式燃料噴射系、高圧縮比のもとで、吸気スワール比、アフター噴射特性を理論的、実験的に追求した。その結果、NOx-燃費のトレードオフの点で、低吸気スワール比での燃料噴射時期遅延、アフター噴射時期を早め、少量にすると有効であることを見い出した。
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堀部 直人, 磨井 泰裕, 田中 宏和, 濱田 貴之, 石山 拓二
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
427-432
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
二段噴射を用いた無過給単気筒ディーゼル機関において口径やリップ形状の異なるリエントラント型燃焼室を用いて,噴射角度,噴射量配分,噴射時期を変更して実験を行った結果について報告し,NOx,黒煙,未燃物質,燃焼騒音および燃費を同時に抑制する燃焼制御の方針について検討した.
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金井 瑞樹, 草鹿 仁, 大聖 泰弘, 渡邊 学, 三ツ井 裕太, 鈴木 祐史
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
433-438
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
燃料性状はディーゼル燃焼に影響を及ぼす要因の一つである。本研究では、重量車用ディーゼル機関を用いて燃料性状(パラフィン・ナフテン等の燃料組成および添加剤)が燃焼・排出ガス特性に及ぼす影響を実験的に調査した。その結果、エンジンの負荷条件によっては、燃料性状が燃焼特性に影響を与えることが確認された。
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―多気筒エンジンによる排気性能実証―
橋詰 剛, 河合 謹, 葛山 裕史, 河野 正顕, 稲垣 和久, 友田 晃利
原稿種別: Research Paper
2011 年42 巻2 号 p.
439-444
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
高分散噴霧を利用した新コンセプトのディーゼル燃焼の排気性能および課題を多気筒エンジンにて検証した。小径多穴インジェクタおよびゼロスワールとリップレス燃焼室による筒内の低流動化に、予混合化を進めた燃焼を組み合わせた。この結果、燃費、出力を損なわずにEURO6規制に対して1/2のNOxレベルを達成した。
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栗本 直規, 鈴木 雅幸, 吉野 睦, 西島 義明
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
445-452
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
噴霧の最適設計やロバスト設計には、ノズルの内部形状が噴霧特性に与える影響を系統的に定量化する必要がある。本報では、ノズル内部流れと噴霧の連成シミュレーションを通して、実用的な推定精度をもつ噴霧の貫徹力と広がり幅の応答曲面モデルを構築した。その統計手法と応答曲面を用いた多目的最適化について報告する。
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北畠 亮, 港 明彦, 犬飼 直樹, 島崎 直基
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
453-458
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
更なる燃費・排ガス改善のためのエンジンデバイスの一つとして,油圧駆動可変動弁機構(カムレスシステム)の開発を進めている.本稿では幾何学的圧縮比20のピストンとカムレスシステムを有した多気筒エンジンを用いた試験を実施し,得られた定常・過渡運転時の燃費・排ガスの改善効果について報告する.
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矢口 寛, 澤田 大作, 神山 栄一, 片山 正章
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
465-470
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
車の排気熱回収として、高効率、高比出力を重視し、α型スターリングエンジンを検討した。極限の低機械損失を狙い、ピストン系に側圧回避機構とシリンダ間に気体潤滑を採用し,行程容積0.5Lの初期検討品を製作、評価した。小型車100km/h相当の排気から710Wの出力を得、本方式の高い可能性を実証した。
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小橋 好充, 城戸 良仁, 岸裏 雅登, 千田 二郎, 藤本 元, 柴田 元
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
477-482
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
本研究では急速圧縮膨張装置において,スリットノズル,ホールノズルからなる二つの燃料噴射装置から同一の標準燃料(ノルマルヘプタン+イソオクタン)を二段階に噴射して不均一な混合気を形成し,圧力解析,光学計測および燃焼ガス成分分析により,その着火・燃焼過程ならびに窒素酸化物生成条件を調べた.
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森 武史, 鈴木 紀彦, 松尾 雄一, 古川 敦史, 関 千晶
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
483-488
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ディーゼル内燃機関においてDPF内の堆積PMを再生するには燃料をPOST噴射し高温下で燃焼させる必要がある。DPF再生時の燃費/エミッション悪化を抑制するため、PM燃焼特性が優れる触媒を見出し、低温燃焼化が促進されるメカニズムの解析をおこなった。
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林 大介, 西田 秀之, 伊藤 泰志, 川竹 勝則
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
489-494
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンにおけるエマルジョン燃料の効果を検証した.その結果,高負荷においてNOxを41%,PMを74%低減した.低負荷では冷却損失と未燃損失が増加し,燃費が増加したが,燃料の噴射圧力を低下させ最適化することで増加を抑制できる.また,NEDCモード排気の推計から,Euro6規制を達成する可能性が示された.
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大木 浩史, プリチャー カリン, 花村 克悟
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
495-500
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
捕集性能の向上とすすの酸化温度降下を図ったメンブレンフィルター(DPMF)は,従来のSiC製ディーゼル微粒子フィルター表面にSiCナノ粒子をコートしたものである.顕微鏡による可視化と排ガス分析により,DPMF表面でのすす捕集と酸化特性を明らかにした.
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―吸気系噴射方式および混合燃料方式の検討―
道川内 亮, 丹野 史朗, 伊藤 泰志, 川竹 勝則
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
507-513
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ディーゼル燃焼改善と代替燃料活用を狙い,ブタノールを吸気系へ噴射する方法と軽油に混合する方法を検討.低セタン価,含酸素,低粘度の特性により,中,高負荷のNOx低減,熱効率向上を確認.低負荷は未燃損失による熱効率悪化が課題だが,混合燃料方式はセタン価向上剤で改善.燃焼観察によりスモーク生成の違いも解析.
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―軽油運転時に対するNOx排出量増大要因の考察―
水嶋 教文, 荒井 洋樹, 岩浅 光一郎, 川野 大輔, 石井 素, 後藤 雄一
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
515-520
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
本研究はディーゼル機関にバイオディーゼル燃料(BDF)を使用した際のNOx増加要因を明らかにし,これを抑制することを狙いとしている.本報では,単気筒エンジンを用いてBDFの基礎燃焼特性を把握し,0次元サイクルシミュレーションを併せて実施することで,NOx増大を引き起こす要因を詳細に解析した.
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中原 広流, 桑原 一成, 酒井 康行, 安東 弘光
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
521-526
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
メチルブタノエートやメチルデカノエートは高温着火条件でノルマルヘプタンなどのアルカンよりも短い着火遅れを示す.筆者らが提案する炭化水素着火過程のユニバーサルルールに基づく視点から詳細化学反応解析を行い,これらのメチルエステルが優れた高温着火性を有するメカニズムを明らかにする.
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久留 裕貴, 大久保 拓哉, 崔 暁丹, 松本 康義, 藤田 翔平, 大聖 泰弘, 大橋 敏宏, 高林 徹
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
527-532
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ディーゼル機関を用い,FAMEとBTLを模擬した混合燃料の影響を調査した。その結果,ともに着火遅れが短縮され,NOxの変化はわずかでCOとTHCが減少したが,PMはFAMEでは低減する一方,BTLでは増加した。また,EGRとPCCI燃焼により,いずれも大幅なNOxとPMの低減が可能であった。
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小澤 雄哉, 吉田 幸司, 庄司 秀夫, 飯島 晃良
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
539-544
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
複数の植物由来脂肪酸メチルエステル(FAME)にて作成した飽和及び不飽和脂肪酸の構成割合が異なる燃料が,圧縮着火機関性能に及ぼす影響を実験的に明らかにした.ココナッツオイルと大豆を原料としたFAMEを等量で混合した場合,パームによるFAMEと同等の着火特性を示し,酸素含有率の高いFAMEは有害排気ガス成分を有効に低減する.
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今西 啓之, 真鍋 晃太, 小川 朋也, 野々部 康宏
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
551-556
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
燃料電池車は,氷点下での運転が大きな課題である.本論文では,燃料電池の自己発熱を増大させる急速暖機運転を,車両走行中に適用する手段について報告する.燃料電池内部の容量成分を利用して,燃料電池出力を車両要求出力に追従させることを試み,燃料電池の余剰電力を吸収することを確認した.その結果,車両走行と急速暖機を両立し,2008年にリリースしたFCHV-advに適用した.
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菅沼 直樹, 魚住 剛弘
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
563-568
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
ドライバの運転支援もしくは自動運転を行うためには白線を検出する必要がある.本研究では,照射面を車両側方に向けたレーザレンジファインダを用いて白線を検出する方法を提案する.また,検出した白線位置をカルマンフィルタを用いて時系列的に解析することで道路線形を推定する手法を提案する.
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宇野 宏, 中村 之信
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
569-575
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
二重課題法における成績測定作業の種類による,評価対象タスク間の差の感受性と,実車走行時に観察される行動影響との対応関係を点検した.その結果,ハンドルトラッキング,ペダルトラッキング,検知反応の各候補作業の中で,ペダルトラッキング作業を用いた二重課題法が適切であることを見出したので報告する.
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野田 尚昭, 高瀬 康, 高田 久貴, 張 彪
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
577-583
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
本研究では新工法により製作されたコアをロータに固定する際に必要となる見かけのヤング率を有限要素法により解析し考察することを目的として行った.そして,コア形状を簡略化したモデルを用いて1)スリットの個数2)スリット間のかしめの個数3)コアの直径4)コアの幅形状の違いによる見かけのヤング率への影響を考察した.
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―境界変位のみを用いる方法―
稲生 博紀, 冨岡 昇, 岡部 顕史
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
585-590
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
スポット溶接構造の疲労寿命予測パラメーターである公称構造応力を算出する方法について述べる.これは円板の板理論を基づいており、FEM解析による変位を円板の境界変位として与え、分担荷重を使用せずに公称構造応力を求める方法である.これによって精度の良い公称構造応力が得ることができた.
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冨岡 純一, 木口 和博, 田村 陽介, 三石 洋之
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
603-606
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
自動車用圧縮水素容器(VH3)について、環境温度と充填圧力を変化させたときの応力状態を調査した。その結果、熱応力の作用によって、充填・放出で温度変化する水素ガスサイクルよりも、液圧サイクルのほうが応力範囲が大きく疲労に厳しい試験であることが分かった。
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青木 義郎
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
607-612
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
夜間時において自動車事故は発生しやすく死亡事故比率は半数近くを占める。また暗い夜道でのロービーム使用による対歩行者事故も多発しており、その対策が求められている。この研究では、夜間運転時の前方視界の解析を行い、前照灯により見えやすさがどのように変化するのかを解析し、その改善方法について検討した。
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田中 信壽, 森田 和元, 青木 義郎, 廣瀬 敏也, 安本 まこと
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
613-618
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
信号なし交差点における交通流をコンピュータ内に再現し,予防安全支援システムの効果評価を行うシミュレータASSESSを開発している.本研究では,ASSESSが創り出す交通流の再現性について検証した.また,ドライバの認知エラー及び操作エラーを模擬する機能について事故及びニアミスの発生状況の変化からその再現性を検討した.
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―接近感指標PREの開発―
青木 宏文, 安田 浩志, 福井 利尚
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
619-623
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
前後方向の接近感として、先行車に近づく感覚と、先行車が迫ってくる際の感覚の2つを仮定し、人間の視知覚理論に基づきPREとして定式化した。実車実験によりその有効性を確認した。TTCやRF、KdB_cなど従来提案されてきた指標とPREの関係を考察し、PREはそれらを包括し拡張した指標であることを示した。
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高原 美和, 國分 三輝, 武市 芳才, 和田 隆広, 土居 俊一
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
625-630
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
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本研究では,高齢ドライバにおける一時停止標識の見落としに関わる環境要因について,閉鎖コース内で実際の車両を用いて検討した.結果より,高齢ドライバにおいてのみ非意図的な一時不停止が観察された.また,見通しや標識の目立ちやすさだけではない他の環境要因の存在や個人差による影響の可能性も推測された.
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立石 一正, 小野 古志郎, 岩田 三枝子, 渡辺 博之, 平川 清彦
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
631-637
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
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交通事故統合データと後遺障害データ,ならびに交通外傷データを用いたデータベースを構築し、従来のマクロデータでは分析のできなかった人体部位別のより詳細な傷害内容,さらに衝突形態毎の後遺障害部位とその程度の発生状況などを把握した。
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山崎 慎也, 舟久保 晃, 谷澤 悠輔
原稿種別: 研究論文
2011 年42 巻2 号 p.
639-644
発行日: 2011年
公開日: 2011/07/14
ジャーナル
フリー
プローブカーのヒヤリハット情報を収集し、危険な場所や条件を推定する技術開発に取り組んでいる。ドライバの減速行動の解析から、最大減速度と立ち上がり躍度に着目したヒヤリハットデータ判別手法を考案した。本手法で判別したデータと事故発生状況を比較した結果、危険な経路を推定する上で有効であることが確認できた。
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