• ディーゼルエンジンの排気マニホールド内ガス温度を推定するバーチャルセンサの開発
  伊海 佳昭, 江藤 卓哉, 塙 哲史, 村澤 直人
  2014 年 45 巻 6 号 p. 927-932
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.927
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  近年，エンジン制御システムの高度化に伴い搭載されるセンサの数は増加している．センサ削減によるコスト低減や他の温度センサの合理性診断を目的として，ECU上での動作が可能な簡易な温度推定モデル(バーチャルセンサ)を開発した．本発表では，エンジンの排気温度および温度センサの応答遅れのモデル化について報告する．

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• ディーゼルエンジン燃焼計算の実用研究
  －化学反応計算による着火遅れの予測－
  北田 泰造, 口田 征人, 林 伸治, 川添 博光, 酒井 康行, 安東 弘光
  2014 年 45 巻 6 号 p. 933-938
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.933
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  ディーゼル燃焼計算コードを開発してエンジン開発で利用しているが，低負荷で少量のパイロットやプレ噴射を行なう場合に着火遅れを精度良く予測できない欠点があった．そこで，現用の簡易計算を化学反応計算に改めた．本報では，化学反応計算の概要，簡易計算を化学反応計算の着火遅れの相違から得られた知見について示す．

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• 噴霧燃焼への詳細反応によるアプローチ
  三好 明
  2014 年 45 巻 6 号 p. 939-944
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.939
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  噴霧燃焼への詳細反応機構を用いたアプローチ，噴霧燃焼における着火性・セタン化について，詳細反応機構を用いた0次元および低次元の計算から解明と理解を試みた成果について報告する．

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• 潤滑油が予混合燃焼機関の異常燃焼に与える影響について
  増田 裕, 廣瀬 孝行, 古谷 博秀, 山田 剛
  2014 年 45 巻 6 号 p. 945-950
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.945
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  予混合燃焼機関の異常燃焼(過早着火など)の原因として，シリンダ内に存在する潤滑油が注目されている．本研究ではエンジンの燃焼室内と同じ雰囲気条件を模擬可能な急速圧縮膨張装置を用いて，雰囲気条件，潤滑油の状態および量が，潤滑油の自着火およびこれに伴う予混合気への引火特性を定量的に評価した．

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• 1.5μm 帯半導体レーザ吸収分光法を用いた尿素SCR システム用アンモニア計測器の開発
  作川 新, 相澤 哲哉, 皆川 友宏
  2014 年 45 巻 6 号 p. 951-956
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.951
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  尿素SCRシステム用の小型・安価・高応答のアンモニア濃度計測器を開発するため，近赤外(1510nm)半導体レーザ，マルチパスセル，ロックイン検出モジュールからなるプロトタイプ計測器を製作し，ディーゼル排気中アンモニア濃度の実時間計測，濃度検定曲線（5～1600ppm）の作成，計測感度の検討を行った．

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• ディーゼル燃焼シミュレーションUniDES の精度向上（第2報）
  － 多段噴射における噴霧干渉モデルの提案 －
  稲垣 和久, 上田 松栄, 高巣 祐介, 谷 俊宏, 外山 博章, 植田 玲子
  2014 年 45 巻 6 号 p. 957-963
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.957
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  多段噴射では後段噴霧は前段噴霧の影響により着火・燃焼特性が変化するため，噴霧間干渉のモデル化が必要になる．本研究はスワール流や壁面衝突による噴霧移動を考慮した高精度な噴霧干渉モデルを開発した結果，燃焼特性や排ガス状態をよく再現させることができ，燃焼適合や後処理開発の効率化に貢献できる技術を構築した．

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• CT 半導体レーザ吸収法を用いた２次元濃度計測の精度評価
  出口 祥啓, 神本 崇博, 清田 祐介
  2014 年 45 巻 6 号 p. 965-970
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.965
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  エンジン等のガスの挙動を捉えるため，半導体レーザ吸収法にCT(Computed Tomography)を組合せ,各レーザパスの光吸収量からCTを用いて温度・濃度を算出する方法を開発し，濃度計測における計測精度検証及びその特性評価を実施した．

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• CT 半導体レーザ吸収法を用いた高温域における ２次元温度分布計測の特性評価
  神本 崇博, 出口 祥啓, 清田 祐介
  2014 年 45 巻 6 号 p. 971-976
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.971
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  エンジン等のガスの挙動を捉えるため，半導体レーザ吸収法にCT(Computed Tomography)を組合せ,各レーザパスの光吸収量からCTを用いて温度・濃度を算出する方法を開発し，高温域の燃焼ガスにおいてkHzレベルの2次元リアルタイム温度・濃度計測特性を評価した．

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• 高過給・多量EGR の多気筒ディーゼルエンジンにおける排熱回生の検討
  山口 卓也, 青柳 友三, 内田 登, 小林 雅行, 足立 隆幸, 橋本 宗昌, 福長 聡
  2014 年 45 巻 6 号 p. 977-982
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.977
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  本研究は，排出ガスと燃費率の低減を目的としてHPL-EGRシステムとLPL-EGRシステムを採用した6気筒高過給ディーゼルエンジンの排気エネルギをランキンサイクルにより排熱回生した際の燃費改善の可能性を検討する．検討にあたり，エンジンからの排気ガスの有効エネルギを熱力学の第2法則に基づいて解析する．

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• ピストンリング合口経由のオイル上がりに関する研究
  山田 表, 稲村 聡, 林 昌樹, 川島 久宜, 石間 経章, 鈴木 秀和
  2014 年 45 巻 6 号 p. 983-988
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.983
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  オイル消費改善のためにオイル上がりのメカニズム解明は重要である．合口付近のオイル挙動を可視化するためシリンダライナにサファイアを用い，レーザ誘起蛍光法でランド部の油膜厚さを計測した．その結果，オイル上がりの経路が明らかになり，さらにランド部または合口部を通過する油膜の速度を求めることができた．

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• 種々の炭化水素燃料の層流拡散火炎において生成されるPM
  小林 佳弘, 滝川 尚, 田中 里美, 新井 雅隆
  2014 年 45 巻 6 号 p. 989-994
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.989
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  本研究では小型プール燃焼装置を用い，アルカン，オレフィンおよび芳香族といった種々の化学構造を持つ炭化水素燃料やガソリン燃料による層流拡散火炎から排出されるPMについて排出量や粒径といった性状について調査を行った．そして，種々の化学構造および炭素数とPM生成について議論を行った．

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• ノイズ低減に空間平均を用いたFFT法による過渡状態の燃料電池Nyquist plot
  江上 雅裕, 渡邉 真也
  2014 年 45 巻 6 号 p. 995-1000
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.995
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  移動中央値を用いた空間平均や適切なM系列条件，高サンプリング周波数条件を従来FFT法に適用し，約0.38Hz から10kHzのインピーダンスを約3秒毎に，FRA法比最大±6％程度の誤差で算出した．またUS06モード相当の負荷変動中のNyquist plotを約3秒間隔で算出し高い再現性を得た．

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• ハイブリッドトラックの燃費と排出ガス温度を同時に向上させるハイブリッド制御方法の検討
  奥井 伸宜, 小林 雅行
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1001-1006
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1001
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  HEVトラックは，走行エネルギをエンジンと電気モータで分け合い燃費向上を図っている．エンジンのエネルギ減少は排出ガス温度の低下を招き，排出ガス後処理装置の触媒浄化性能に影響を及ぼす．そこで，排出ガス温度の低下を防ぎつつ燃費向上を図るHEVアシスト制御について，台上ハイブリッド試験装置を用い検討した．

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• 電動車両技術を参考にした自律型DC マイクログリッドシステム
  北村 伸之, ヴェルツ アネッタ, 田中 謙司
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1007-1012
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1007
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  近年，EVやPHEVが市販され，FCEVのV2H実証実験が行われる等，電動車両と電力システムが結びつき，また災害対策や再生可能エネルギー利用拡大のため，電力需給調整システムとして電動車両を利用することが検討されている．この論文では電動車両技術を参考にした一般家庭向け自律型DCマイクログリッド電力システムをリアルタイムシミュレーションにより検討し，その可能性について報告した．

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• フォースコントロール応答性に関する考察
  -基礎的考察-
  酒井 英樹
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1013-1020
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1013
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  フォースコントロールにおける車両過渡応答の性能設計を可能にするために，車両過渡応答を支配するパラメータを定式化することを目的として研究した．まずラプラス演算子sの4次式である，フォースコントロールにおける特性方程式をいくつかの仮定の下で因数分解をすることで，厳密解を定式化する．次にこの式を考察することで，車両応答を支配する項を導出する．

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• 氷路面の摩擦痕断面形状測定によるタイヤ/氷摩擦の解析
  二瓶 光弥, 清水 健一, 安藤 泰久
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1021-1026
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1021
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  氷の摩擦痕の測定において，我々は冷却スプレーを使用して氷の表面を白濁化することによって，レーザー光の反射を安定化して計測可能なレーザー形状測定法を提案する．0℃付近の温度下において，本手法による摩擦痕の測定結果とタイヤ/氷摩擦との関係を考察した．その結果，双方に強い相関があることが明らかになった．

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• 自動運転トラックのカント路車線維持解析とモデリング
  籾山 冨士男, 鈴木 儀匡, 杉町 敏之, 深尾 隆則, 景山 一郎
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1027-1034
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1027
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  実路走行する車両にはカントと曲線によって生成される横力が作用する．その影響を表現する”相対カント”を定義してモデルに組込む．実車を模擬する4自由度モデルは適用限界が把握される．制御モデルとしての代数モデルがカントと曲率からハンドル角を算出，それを実車を模擬する4自由度モデルが受け車線維持走行する．

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• 多重正弦波舵角入力による車両運動の周波数応答解析の一考察
  木村 雪秀, 久代 育生, 後藤 武志, 国弘 洋司
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1035-1040
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1035
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  車両の周波数応答解析の入力として離散FFTの分解スペクトル周波数成分で構成される多重正弦波を用いることにより，これまでステップ入力やインパルス入力では難しかった微小な車両特性変化の抽出を可能とした．本報告では空力アイテムを例にこれまで官能評価に頼っていた車両特性の差異の抽出を行い，その有効性を示した．

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• 車両の操舵周波数応答決定メカニズムの視覚的表現
  皆川 正明
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1041-1047
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1041
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  四輪車車両運動の基本特性研究のために，二輪モデルを使いラプラス変換で計算することが多い．この方法は簡単に素早く答が得られるが，何故結果がそうなるか因果メカニズムの情報は得にくい．この欠点を補う方法として，車両運動の因果メカニズムを周波数領域の複素ベクトルにより表現する方法を提案する．

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• サスペンション性能設計のためのラバーブッシュモデル
  中原 淳, 山崎 浩二, 大滝 雄介
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1049-1054
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1049
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  良路における乗心地性能向上には，フリクションによる微振幅域での動ばね定数の上昇を抑制するため，ヒステリシス特性の立ち上がり形状を滑らかにすることが必要である．本論文では，ヒステリシスの一要因であるラバーブッシュの動特性寄与を初期段階の性能設計においても検討可能なモデル化手法を提案する．

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• マルチボディ解析を用いたステアリングHILS システムの開発
  對馬 将示, 北原 栄一, 椎葉 太一, 本杉 拓海
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1055-1060
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1055
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  車両のリアルタイムシミュレーションとステアリングシステムの試験機を組み合わせ，台上で走行状態を再現し，システムの評価を可能とするステアリングリアルタイムシミュレータのタイロッド軸力計算精度を向上するため，リアルタイム機構解析モデルを提案し，走行再現の精度を検証した．

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• Modelica 言語によるフルビークルモデルを用いた軽量電気自動車の車両運動とエネルギー消費に関する研究
  井上 慎太郎, 太田 順也, 平野 豊, 小林 孝雄, 河口 篤志, 杉浦 豪軌
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1061-1066
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1061
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  本研究では，異なる物理領域を統合して記述可能なModelica言語を用いて，軽量EVモビリティのフルビークルモデルを構築した．タイヤ損失や空力抵抗損失に加え，トルクベクタリング機械損失，およびモータ，インバータ電気損失のモデルを組み込み，車両運動とエネルギー消費の関係を定量的に評価した．

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• 実走行時の車両の乗心地解析技術
  吉見 剛, 香村 伸吾, 塩谷 崇洋
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1067-1072
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1067
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  車両乗心地評価において，各輪に対する車両の振動を分離し定量化することは性能向上を図る上で有用なことである．本論文では，複数の波長が組み合わさった路面を複数の車速で走行することで各輪入力に対する伝達関数を計測するとともに，伝達関数を合成し，任意の路面，車速での車両乗心地評価を可能とする技術を報告する．

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• 低周波ロードノイズにおけるサスペンション伝達力変化のメカニズム解析
  市川 佳
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1073-1079
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1073
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  低周波ロードノイズを改善させるために車体のサスペンション取付点動剛性を向上させる手法が広く採られている．しかし，この手法ではロードノイズが改善しない場合や，悪化する場合もあるが，そのメカニズムは不明であった．そこで，車体に入るサスペンション伝達力に着目し，伝達力が変化するメカニズム解析を行った．

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• 二輪車のブレーキ鳴き解析におけるディスク残留応力に関する研究
  中川 喜洋, 高橋 伸也, 正木 幹人, 今尾 蘭樹
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1081-1086
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1081
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  二輪車用ブレーキディスクは，焼入工程で発生する残留応力分布による固有振動数への影響が大きい．そのため，低次の直径節モードと円節モードの固有振動数が逆方向に変化する．本研究ではブレーキ鳴き解析に用いるディスクモデルに，表面の残留応力分布を考慮することで各モードの固有振動数を高い精度で再現できた．

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• 各種の暗騒音環境における車両接近通報音の実車両評価実験
  関根 道昭, 坂本 一朗, 森田 和元, 堤 玲子
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1087-1092
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1087
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  スピーカを装着した電気自動車を走行させ，車両接近通報音が聴取可能な距離を調査した．コントロールされたNHTSAのモデル暗騒音と幹線道路近傍の自然な交通暗騒音の中で評価を行った結果，二つの周波数ピークを持つ通報音は，1ピークの通報音よりも離れた位置から聴取可能で暗騒音に埋もれにくいことを確認した．

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• 走行時における大型トラックのヨー慣性モーメントの実時間推定
  李 昇勇, 中野 公彦, 大堀 真敬, 鄭 仁成
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1093-1098
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1093
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  隊列走行等の自動運転が提案されているが，そのよう制御を実現するためには，ヨー慣性モーメントのような車両パラメータの実時間における推定が求められている．絶対速度を計測できるGPSセンサを用いて，ヨー慣性モーメントを実時間で同定する手法を提案し，数値解析によって性能の検討を行う．

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• 超ハイテン材の破断に対する予測技術の研究
  －応力三軸度破断クライテリオン同定のための単純引張試験方法とFEM 手法の提案－
  佐藤 健太郎, 岩井 隆浩, 高田 賢治, 新居 直樹, 坂本 匡史, 西 龍, 福井 清之, 横井 龍雄, 西村 隆一, 池田 光太郎, ...
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1099-1104
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1099
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  FEM解析による破断予測手法を構築するために，応力三軸度に依存した破断クライテリアを決定するための簡便な実験手法・解析手法を提案する．各種引張試験およびFEM解析を実施し，破断ひずみ，応力三軸度を求め，590MPa材，980MPa材，1500MPa材の応力三軸度に依存する破断クライテリアの同定を試みた．

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• 運転中に意識障害発作を発症した症例の検討
  ―ＥＲからの報告―
  篠原 一彰, 駒場 智美, 橋本 克彦, 伊藤 文人, 岡田 恵, 石田 時也, 横山 秀之, 松本 昭憲
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1105-1110
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1105
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  過去17.5年間に，運転中に意識障害発作を発症し当院に救急搬送された203例について検討した．車両の内訳は四輪車165例(四輪車運転手の3.6％)，二輪車38例(二輪車運転手の1.1％)で，発作の原因としてはてんかん発作77例，脳血管障害62例などであった．運転中の意識障害発作は稀ではなく，自動運転技術開発の意義は大きい．

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• 年代別人体頭部有限要素モデルを用いた 加齢による脳内応答の変化に関する研究
  柳岡 寿幸, 独古 泰裕
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1111-1116
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1111
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  国内の交通事故による死者低減のためには，高齢者の脳傷害基準作成が重要な課題の一つであるが，ほとんど研究がなされていない．本論文では，形状及び物性の年代差を反映した頭部有限要素モデルを用いて同一衝撃条件における脳内応答の変化について調べ，高齢者の傷害の受けやすさに影響する要因について検討した．

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• 無信号交差点での対自転車ヒヤリハットデータベースの分析
  堤 成可, 佐藤 桂, 前田 公三, 永井 正夫
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1117-1122
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1117
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  交差点での出合頭事故の実態を把握するため，無信号交差点での車両対自転車事故に着目し，交通事故データから特徴を分析した．より詳細な分析のため，ドライブレコーダで収集したヒヤリハットデータより，急ブレーキ時の車両走行速度や，運転者の足とペダルの関係，自転車の発見を遅らせる交通環境要因などを明らかにした．

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• ドライバの周辺視野を活用した 複数の運転支援情報提示の有効性
  望月 誠, 鈴木 桂輔
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1123-1128
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1123
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  見通しの悪い交差点において，路車協調システムから2種の情報が同時に提示される状況をシミュレータで再現し，HUD及び，ドライバの周辺視野領域に配置されたディスプレイを併用した情報提示方法の有効性の評価を行った．主情報に対する反応時間に影響を与えずに，副情報に対する反応時間を短縮可能である事が分かった．

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• 交差点右折時のドライバのヒヤリハット･リスク 定量化手法の研究
  平松 真知子, 寸田 剛司, 安部 原也, 田川 傑, 内田 信行
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1129-1134
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1129
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  事故リスクに基づく安全運転診断手法開発のため，事故実態から交差点右折時の運転行動指標を複数考案し，運転行動データベースで実路のヒヤリハット率と相関の高い運転行動指標を特定した．さらに，拡張現実実験車（JARI-ARV）を用いて右折時の対向直進車との接近場面を再現し，運転行動指標の妥当性を検証した．

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• 交差点右折時の対向直進車のない状況における運転行動と対向直進車接近時の回避行動との関係
  安部 原也, 田川 傑, 内田 信行, 平松 真知子, 寸田 剛司
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1135-1140
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1135
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  交差点右折時における運転行動と対向直進車に対する回避特性の関係を調べるために，拡張現実実験車（JARI-ARV）での走行を行った．その結果，対向直進車に対する回避反応のタイプの違いに応じて，対向直進車なしの場合における右折行動および視行動の特徴にも違いが生じる可能性があることを確認した．

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• 高齢ドライバの一時停止交差点支援による行動変容
  久保田 文子, 白木 伸征, 樋口 和則, 倉橋 哲郎, 見市 善紀, 佐々木 和也, 加藤 秀樹, 安藤 良輔
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1141-1146
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1141
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  高齢ドライバの事故が多い一時停止交差点の出会い頭事故に注目して，支援装置を試作，50名の高齢ドライバが日常運転する車に搭載して効果を計測した．一時停止交差点へのアプローチ速度に応じて情報を提示する支援により，有意に徐行時間が増加，最低速度が減少することが確認された．

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• 快適性推定器を有する空調制御系の設計
  久保田 拓也, 渡辺 亮
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1147-1152
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1147
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  空調システムは乗員快適性の維持を目的としている．しかし，実環境において快適性を定量評価することは困難であり，快適性を直接制御することは容易ではない．そこで，快適性推定器をモデルベースで設計し，推定した快適性評価値を制御器にフィードバックすることで，乗員快適性を維持する制御系の構築を試みる．

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• γ’-Fe_４Ｎ相形成による低炭素合金鋼窒化ギヤの高強度化
  小林 厚, 前田 晋, 今高 秀樹, 行徳 裕也, 祐谷 将人, 清水 雄一郎, 金山 正男
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1153-1158
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1153
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  従来のガス軟窒化ギヤに比べ50％以上高い面疲労強度を有し，浸炭ギヤ同等の高強度窒化ギヤを開発した．これは，新たに開発された制御窒化によって表層にγ’-Fe₄N化合物層を形成し，且つ化合物層硬度と直下母材の硬度差を極小化させるために材料の合金成分を低炭素Mn-Cr-Vに最適化されたものである．

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• リサイクル材を用いたダイカストホイール用合金の金属間化合物晶出制御による伸び改善
  福田 征秀, 中川 昌彦, 鈴木 都志充
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1159-1164
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1159
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  二輪車のHPDC製ホイールは従来，新塊合金が用いられてきたが，リサイクル材を原料とした合金を開発した．伸び特性を新塊合金と同等とするためHPDCの凝固速度における最適なMn添加量を決定し，伸びに最も影響の大きいFe系金属間化合物の晶出形態を制御した．これにより，合金製造時のCO₂排出量を97％削減できた．

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• LIDAR の地表面反射輝度を活用した道路標示の検出手法の提案
  大川 真弥, 伊達 央, 滝田 好宏
  2014 年 45 巻 6 号 p. 1165-1170
  発行日: 2014年
  公開日: 2018/01/25
  
  DOIhttps://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.1165
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  LIDARの受光強度情報を活用した路面標示の検出手法を提案する．従来手法は，光学式カメラが主に用いられているが，取得画像が環境光に影響される．このような状況を回避するため，影響を受けにくいLIDARを用いて地表面の受光強度画像を取得し路面標示を検出する手法の有効性を検証する.

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