生命科学研究の現場で、AIを搭載したロボットを活用する「ロボティックバイオロジー」が脚光を浴びている。さまざまな実験に適用することで、研究全体を加速させるものとして期待されているからだ。理化学研究所生命機能科学研究センターの高橋恒一チームリーダーは、科学的発見のプロセス全体を自動化する「AIロボット駆動科学」の実現を目指している。
甘味・塩味・酸味・苦味、そして「旨味」。近年の味覚研究において、旨味が第5の基本味の1つとして世界的に知られるようになった。明治大学農学部の戸田安香特任講師は、旨味や甘味など「嗜好味」に応答する味覚受容体の活性化メカニズムの解析を進めると共に、おいしさの基本原理の解明を目指している。
社会実装につながる研究開発現場を紹介するイノベ見て歩き。第5回は、超高分子量ポリマーを原料に「溶融紡糸」と「溶融延伸」の2つの技術を組み合わせ、環境低負荷かつ低コストな手法で高強度繊維を作製した群馬大学大学院理工学府分子科学部門の撹上将規助教を訪ねた。
【開催予告】「ゲノム編集魚を食べる」など事前登録制で特別体験を実施 対話重視の150企画が集結、桝太一氏らが見どころ紹介
【研究成果】「4次元X線CT」の原理検証に成功 0.5ミリ秒間隔で、不可逆現象の観察に期待
【研究成果】ハダカデバネズミの老化耐性の一端を解明 ヒトの健康寿命を伸ばす方法のヒントに?