ロボットが人と協調しながら、家事や接客、医療、福祉など、さまざまな仕事を行う。小説や映画で描かれたそんな世界が、現実のものになりつつある。早稲田大学理工学術院の菅野重樹教授は「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」という目標を掲げたプロジェクトを先導している。多種多様なタスクを1台で行える「スマートロボット」実現の現在地と展望を聞いた。
医療や生命科学などの多分野において、軽量かつ柔軟で生体に優しい「ソフトマテリアル」が注目されている。しかし、現在の人工ソフトマテリアルは、構成ユニットの配向方向がバラバラで制御できていないため、骨や筋肉などの天然ソフトマテリアルが示す優れた機能を発揮できていない。理化学研究所創発物性科学研究センターの石田康博チームリーダーらは、配向によって物理的性質が変化する異方性にフォーカスし、光を制御できるソフトマテリアル「動的フォトニック構造体」の開発とその応用に取り組んでいる。
JSTは、日本の将来の経済成長と2050年カーボンニュートラルを達成する上で重要な技術領域である「蓄電池」「水素」「バイオものづくり」について、トップレベルの研究者によるチーム型研究体制で早期社会実装を目指す「革新的GX技術創出事業(GteX)」を開始した。魚崎浩平プログラムディレクターと3領域のプログラムオフィサーからのメッセージとともに、GteXの方針や展望を紹介する。
【研究成果】新たな数理モデルでAIを悪意から守る 社会との共存に向けた安全な開発・実装に貢献
【話題】 ロボット、老い、地球環境 4つの新常設展示 社会問題を「自分ごと」として考える契機に
【研究成果】 環境に優しいSF4アセチレン合成に成功 PFAS代替品へ、農薬開発などに貢献
【研究成果】リチウムイオン移動速度を可視化・定量化 エネルギー密度低下の要因を特定、全固体電池の高性能化に道