いろいろな大学の研究者たちがスクラムを組み、メーカーと手を携えた対人地雷探知・除去の研究開発。来年には国内でテストを行う予定だ。リーダーである古田勝久教授が、日本の技術の役割について語る。
プラネタリウムの世界で、宇宙との新しい出会いが可能になった。地上からは肉眼で見えない星の光も再現した「メガスター コスモス」。個人が手づくりで開発した技術に日本科学未来館のスタッフらが連携、番組を制作したプロジェクトのストーリーを追った。
工業用ガスを専門につくってきた企業が、先端医療に用いる「水」の製品化に成功した。この水は、普通の水とは違って酸素18という同位体を含んでおり、ポジトロン断層撮影法(PET)で体内の画像を得るときに使う薬剤(一種の造影剤)の原料となる。この開発の基礎となったのは、大学の研究者が打ち立てた新しい蒸留理論であった。
「庶民の食材」となっているエビ。大半は東南アジアや南米などで養殖されたものだが、生産地ではエビウイルスによる被害が後を絶たない。被害を食い止めようと、迅速で簡易、高感度なウイルス検出キットが開発された。
直径1.7ミリ、長さ6ミリという世界最小の電磁モーターの製作が実現した。作ったのは大阪大学の町田憲一教授をリーダーとするプロジェクト。この成果には、共同研究企業のNEOMAX、並木精密宝石とともに、大阪の地元企業である誠南工業や美和製作所も大いに貢献した。
スーパー・サイエンス・ハイスクール*(SSH)26校が指定されて3年。この夏休みに開かれたSSH生徒研究発表会で、文部科学大臣奨励賞を獲得したのは、広島県立広島国泰寺高等学校理数ゼミの生徒たちだった。同校では、生徒も先生もサイエンスに夢中だ。