エネルギーや物質を効率よく循環させる技術は、豊かで安全・安心な地域社会を構築するためには不可欠なものとなりつつある。OPERA「物質・エネルギーリノベーション共創コンソーシアム」では、東海・北陸地域の物質とエネルギーの有効活用技術の開発や社会実装を通して、人々が住み慣れた地域で末永く暮らしていけることを目指している。プロジェクトを率いてきた名古屋大学大学院工学研究科の北英紀教授と齋藤永宏教授に、コンソーシアムの狙いや成果、今後の展望などについて聞いた。
世の中を見渡せば、「もの」「こと」に対して、公平な分配が求められる場面は多い。だが、誰もが納得感を得られるような公平な配分の実現は困難だ。この難題に対して、数学の力をもって取り組んでいるのが、東京大学大学院情報理工学系研究科の五十嵐歩美准教授である。数学的アプローチで「公平」という曖昧な概念をモデル化し、理想に近い分配方法を見つけ出すことで、全ての人たちが幸福感を得られる真に公平な社会の実現を目指す。
社会実装につながるイノベーションに挑む研究開発現場を訪ねる新連載「イノベ見て歩き」。第1回目は、電波と光の性質を併せ持つテラヘルツ波を使って多種多様な廃プラスチックを高度に選別する装置を開発し、大学発ベンチャーとして製品化を目指す芝浦工業大学デザイン工学部の田邉匡生教授の取り組みを紹介する。
【研究成果】ロボットは褒めの伝播と循環を生み出す 人との交流影響を実験、安心感の向上などに期待
【研究成果】センチュウ類の新規ふ化促進物質を発見 防除法開発のカギ、持続可能な農業生産へ
【研究成果】「期待外れ」を乗り越えるドーパミン細胞 意欲の異常をきたす精神・神経疾患の治療に道
【研究成果】高分子微粒子でリサイクル手法を開発 安全で効率的な循環型社会の構築に貢献