物理空間とサイバー空間が融合した超スマート社会の到来が目前に迫る中、機械によって拡張された能力を自らの身体のように自在に扱う「自在化身体」を提唱するのは、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授だ。人と機械がシームレスにつながった「人機一体」を実現し、生まれながらに持つ身体の限界を超えて望みの能力を身につけ、分身となるアバターを使って誰もが活躍できる社会の創出を目指す。
手足を動かそうとするとき、何かを思い浮かべたとき、脳ではおのおのに対応する活動が起きている。近年、深層学習や人工知能(AI)、検出機器の発展に伴い、こうした脳活動の解読技術や精度は飛躍的に向上している。大阪大学高等共創研究院の栁澤琢史教授は、脳機能と文字や画像などで表示する情報技術とを結びつけた、革新的な Brainブレイン-Computerコンピューター Interfaceインターフェイス (BCI)を開発し、さまざまな疾患の治療法や診断などへの医療応用を目指す。
若手商社員・皆川豊を主人公としたストーリー仕立てで、低炭素社会戦略センター(LCS)が発行する提案書を読み解く連載の第2回。前回、LCSの小宮山宏センター長に「脱炭素から始まる日本の活性化」について聞いた皆川は、脱炭素を自社の中核事業に取り込むための本格的な調査に乗り出した。今回はLCSで民生部門の中長期エネルギー消費量評価モデルの開発を手掛ける磐田朋子客員研究員に、個人ができる脱炭素への貢献について聞いた。
【研究成果】人工嗅覚センサーで個人認証 呼気ガスを機械学習し、高精度に識別
【研究成果】給電が不要な電解反応技術を開発 深海・高圧下などの極限環境での利用も望まれる
【研究成果】超音波の3次元散乱現象を捉えてき裂を発見 非破壊評価技術を科学的に最適化
【研究成果】生きた細胞内でDNAのゆらぎを観察 細胞の異常やヒト遺伝疾患解明のカギに