マレーシアの熱帯雨林は生物多様性のホットスポットでありながら、生物多様性の基礎情報はほとんど得られていない。基礎情報は学術的価値に加えて、科学技術人材の育成や生物資源探索などにも活用できる知的資源としての価値があり、産業創出への貢献も期待できるため実態解明の意義は大きい。京都大学の市岡孝朗教授と佐藤博俊助教は、現地の研究機関と共同でサラワク州の熱帯雨林の生物多様性の全貌解明に挑んでいる。
コンピューターシステムを使いやすくするユーザーインターフェース(UI)技術や機械と人間のインタラクションは、AI・機械学習の変革期である現在、ますます重要になってきた。東京大学大学院情報理工学系研究科の五十嵐健夫教授は、頭の中にあるイメージを即座に3DCG化する技術やアニメーション生成技術、仮想試着技術、AIの誤判断を未然に防ぐ「共起バイアス」除去技術などの高度なAI応用技術を次々と開発し、人と機械のより良い関係を追求し続けている。
社会実装を目指す研究開発の現場を訪ねる「イノベ見て歩き」。第4回は、究極な薄さのナノシートや高速薄膜作製法、革新的誘電材料・デバイスなどの、省資源・省エネルギーに寄与する研究開発に取り組む名古屋大学未来材料・システム研究所の長田実教授を紹介する。
【研究成果】はがれやすく再生可能な強力接着剤 水中でも力発揮、インフラ補修向けに期待
【開催報告】「デジタルサイエンス」のこれからを議論 日米共同でコロナ禍後の「科コミ」など態勢準備へ
【研究成果】消費電力2552分の1のAIプロセッサー 乾電池1個でOK、ドローンやロボットへの応用に道
【研究成果】細胞増殖を生きたまま観察できるマウス 糖尿病の再生医療やがん増殖抑制薬などに期待