HPLCによるゼラチン中のシステイン, ホモシステインとそれらのジスルフィドの定量を, 汎用性のある, イソクラティック溶出, 紫外検出器で行なうための検討を行なった。ジスルフィドの還元剤にジチオトレイトール (DTT), チオールの検出には蛍光検出試薬として知られる7-フルオロー2, 1, 3一ベンゾオキサジアゾールー4-スルホンアミド (ABD-F) をラベル化剤として用いた場合, イソクラティックな溶出条件を決定することができ, 蛍光だけでなく375nmの紫外吸収でも検出が可能であった。検出限界は, 蛍光検出においては1ppm以下, 紫外検出でも2ppmであった。測定の繰り返し標準偏差は, 10ppmレベルの分析値に対し, 2ppm以下だった。この条件ではカラム洗浄は1日1回程度で十分であった。
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