はじめに
大同大学は,名古屋市南区に位置する学生総数3,500名程度の中規模の大学で,電力とは少々縁がある。大同大学のルーツは大学を経営する大同学園のルーツにさかのぼり,電力王といわれた福澤桃介(1868~1938年,福澤諭吉の養嗣子)にたどり着く。
1.はじめに
パワーレーザー技術の急速な進展と関連する高エネルギー密度プラズマ物理学の進展に伴いレーザー核融合研究は,革新的に発展しようとしている。核融合点火・燃焼が目前であるとともに核融合エネルギー利用に必要不可欠な高繰り返し高出力レーザーが実現しつつあり,新たな段階
1.はじめに
レーザー核融合で核融合燃焼を実現するには,直径数mmの核融合燃料を固体密度の数千倍まで圧縮し,その一部を1億度程度にまで加熱することで,圧縮燃料が慣性で留まっているわずか10−10秒の時間内に爆発的な核燃焼を起こす必要がある。核融合炉では,この爆発的燃焼を数~
1.はじめに
核融合反応を最も起こしやすい原子の組み合わせは,重水素(Deuterium:D)と三重水素(Tritium:T)である。DとTで構成された物質を1億度(10 keV)以上に加熱し,その超高温の物質を可能な限り高密度かつ長時間閉じ込め,核融合反応でエネルギーを効率的に発生させる
1.はじめに
レーザー核融合炉は,繰り返し10 Hz程度で動作するパルス定常炉である。炉の実現に向けた主要技術課題の一つは,核融合反応を駆動するレーザーの照射繰り返し数向上であった。過去10年のレーザー技術の進展により,繰り返し1-10 Hz,パルスエネルギー100 J級のレーザー技
1.炉用レーザーの設計指針
実験炉の概念設計であるLIFT(laser inertial fusion test)(1)で必要な繰り返しレーザーのレーザーエネルギーはナノ秒(爆縮用)とピコ秒(加熱用)の双方とも数百kJとされている。このような高いパルスエネルギーは現在,アメリカNIF(2)やフランスLMJ(3)でのみ実現可能で
1.はじめに
南極で4,320 km2というマンハッタン島の80倍にもなる氷山が分離したニュースが2021年の5月初めに報じられた。恐らくは地球温暖化によるものだと考えられる。周知のとおり,世界の平均気温の上昇は,温室効果ガスとなる二酸化炭素の排出が原因の一つとされており,明治中期
1.はじめに
本稿を読まれているのは研究開発に携わっている方が大半で,過去に特許出願を経験された方も多いと思います。そして,特許出願をされた際は,発明内容をまとめた資料を事前に準備し,知的財産部やTLOを介して弁理士に出願書類の作成を依頼されたかと思います。
1.はじめに
世界的に脱炭素化社会実現に向けた取り組みが加速する中,天候に左右されやすい再生可能エネルギーを主力電源にするためには,電気をためて調整する蓄電池が不可欠である。ノートパソコンやスマートフォンなどの小型・民生用途に加えて,電気自動車を駆動させるための車載用や送
A:こうしてみんなで話すのは久しぶりだね。
C:WEB越しでも,顔が見られるのはいいね。A君もB君も元気そうでよかった。
B:おかげさまでね。リモート業務で家にいることが多いけど,なんとかやっているよ。
1.はじめに
風力発電は化石燃料に依存しない再生可能エネルギーであり,低炭素化社会の実現に大きく寄与するものと期待されている。風力発電は,世界では全電力供給量に対して4%以上を占めており,再生可能エネルギーの中でも重要なものとなっている(1)。