梅雨さなかの去る7月16日夕刻,インターネットの速報画面にこんなニュースが現れた。「将棋の藤井聡太七段が棋聖戦五番勝負で3勝し,最年少でタイトルを獲得」
将棋連盟に八つあるタイトルのうち三つ
1.はじめに
今月号と来月号の電気学会誌は「電気工学・電気技術への誘い」を特集する。今月号は「初等中等・社会人教育」,来月号は「高等教育」に焦点を当てる。共通のキーワードは教育である。
今月号では,電気学会に新しくできた社会連携委員会に
1.はじめに
「電気の知識を深めようシリーズ」小冊子(以下,小冊子と表記)とは,2011年3月の東日本大震災の発生による電力供給の逼迫を契機として電気への関心が高まったことを踏まえ,「電気エネルギーに関する一般向け技術啓発書」企画刊行WGのもとで作成された,図1に示す7冊
1.はじめに
2017年3月,「アクティブ(能動的)・ラーニング(学習)」を取り入れた学習指導要領が告示され,2020年度から小学校で,翌2021年度から中学校で,新学習指導要領に基づく指導がスタートする。
新しい小学校学習指導要領(1)の理科の中で,「電気」に
1.はじめに
教えられて覚えるのではなく,自分で調べて考える。子供の思考力をはぐくむためには,子供の「なぜ?」という疑問を大切にして,その答えを自分自身で考え,さらに仲間や支援員との対話により自分の考えを壊して,また作り深める学びが重要である。初等中等教育活動が知識偏重か
1.日本理化学協会との連携活動
「電気の知識を深める活動WG(電気の知識WG)」を母体として2020年2月12日に発足した社会連携委員会の設置趣意書には,「電気学会と社会との連携のあり方を初中等教育や教養教育を含む,一般の教育や学習の分野を中心に審議し,具現化することを目的とする」と書かれてい
1.はじめに
高校生が学ぶ電気の物理は,大学生になると電磁気学へと発展して,電気装置の設計とか特性解析に対応可能となる。高校生にとってそのレベルへの挑戦は,自習,部活動,スーパーサイエンスハイスクール(SSH),物理オリンピック(1)などの各種公開試験が受け皿として用意されて
1.はじめに
昨年,2019年7月の確か16日だったと記憶しているが,学生と私の居室で個別のミーティングを行っている時,学生が「今,知り合いから連絡があって…」と言いつつ,私に彼のスマートフォンの画面を見せてくれた。その画面内では,ステージ上である人物が何か発表をしている
1.はじめに
駅やデパートなどに設置されているエスカレータは,我々にとって身近な輸送装置であり,上下階や傾斜走行路でつなぐ一般的なエスカレータのほかには,空港や展示場などで見られる動く歩道,ステップが螺旋状に移動するスパイラル型のエスカレータなど,さまざまな種類がある。
1.魚のストレスとは?
我々人類は,日常さまざまなストレスに遭遇して生活しています。また,犬や猫にもストレスがあるといわれていますが,魚についてはどうでしょうか?
私は幼い頃より魚が大好きで,小学生時代の夢は水族館の館長になることでした。その後,高校生,大学生になっ
JEC-2300(交流遮断器)規格は2010年の見直しから10年が経過し,この間,関連規格であるJEC-2390(開閉装置一般要求事項)の新規制定,JEC-2310(交流断路器接地開閉器)の改正,JEC-2350(ガス絶縁開閉装置)の改正が実施されている。国際規格IECでは,IEC 62271