本学のキャンパスの一隅に「林檎の園」という学恩を顕彰する石碑がある。碑文は『田村實先生の著書「三つの林檎」というのは イブの林檎 パリスの林檎 およびニュートンの林檎のことである イブの林檎は宗教を パリスの林檎は芸術を ニュートンの林檎は科学を 意識する しかし
1.はじめに
このたび,会員の皆様のご推挙により,伝統ある電気学会の第105代会長を拝命いたしました山口です。これから1年間,会員の皆さまとともに学会の更なる発展のために,使命を果たすべく邁進してまいりたいと存じますので,よろしくお願い申し上げます。
1.はじめに
1986年の高温超電導物質発見から30年余りが経過し,実用超電導応用機器の拡大・進展が期待されている(1)。実用超電導材料は大電流通電,高磁界発生が可能であり,機器・システムとしての高効率化,軽量・コンパクト化,高機能・新機能の実現など,従来機器では達成が難しいレベ
1.はじめに
超電導リニアは東海道新幹線の開業である1964年の2年前に,新幹線の次の目標として,東京と大阪の間を1時間で結ぶ時速500 kmの超高速鉄道として研究が開始されている。この目標を新幹線技術の延長上で実現しようとすると,さまざまな不都合が生じると考えられていた。
1.はじめに
2015年9月,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けたプロジェクトで,(公財)鉄道総合技術研究所(以下,鉄道総研),クボテック(株),古河電気工業(株),(株)ミラプロおよび山梨県企業局の5者で開発を進めた超電導磁気軸受を用いたフ
1.はじめに
加速器応用における超電導電磁石の利用の歴史は古く,1977年には,アメリカFNAL(Fermi National Accelerator Laboratory)で加速器用超電導電磁石のプロトタイプが開発され,1984年にそのプロトタイプを基に周長6.3 kmにわたって4T級の超電導電磁石が約千台並べられた
1.はじめに
ファインバブル技術は,従来は,数十ミクロン以下の小さい気泡直径の主に空気泡を使って,池や河川の環境浄化や鉱山で金属を採掘する浮遊選鉱法等に利用されてきた技術であるが,近年,注目されてきている理由は,裸眼で見えない直径1 μm未満の空気のウルトラファインバブル
私は千葉県市原市にある株式会社 昭和電業社の下でフリーエンジニアとしてモータ学習装置や教育用パワーコンディショナーなどの開発やセミナー講師などを行っています。毎回この学会誌を定期購読して楽しみにしていてパワーエレクトロニクス,制御技術に興味があります。日ご
1.はじめに
近年ディジタル化が進み高度なIT(Information Technology)・IoT(Internet of Things)のスキルを持った人材が求められる一方で,IT人材の不足は年々深刻化し2030年には人材の不足人数が最大で80万人規模となることが予想されている(1)。このような社会的背景の後押しも
倫理委員会では「開かれた技術者倫理のありかた」の勉強会として種々の方に講演をして頂いています。本稿では,株式会社風力エネルギー研究所において世界エネルギー機構関連の業務をされている大和田政孝氏に,「風力発電の動向と課題」と題し,2017年12月18日にご講演