愛知工業大学は1959年に「自由・愛・正義」の建学の精神の下,中部地区初の工科系単科大学として誕生し,現在では愛知県豊田市内の八草キャンパスと名古屋市内の自由が丘キャンパスにおいて工学部,経営学部,情報科学部の3学部7学科14専攻からなる「工科系総合大学」へと進化して
1.はじめに
ナノメータサイズの磁性ナノ粒子を用いた医療・バイオ応用が精力的に研究されて20年以上が経過している(1)(2)。磁性ナノ粒子の代表的な特徴として,比表面積が大きいこと(一般のナノ粒子にあてはまる特徴),外部磁界により操作が可能なこと,外部からエネルギーを伝達可能なこ
1.はじめに
有害な細菌やウイルスの脅威は,特にCOVID-19パンデミックの影響が深刻化して以降,世界中の人々の関心を集めている。最近の研究によれば,口腔細菌層,虫歯,肺炎などに密接に関係していることが示唆されている(1)。日本において2021年に肺炎は第5位の死因であり,肺炎で
1.はじめに
がん温熱治療(ハイパーサーミア)は,がん組織の血管が未発達であり熱が滞留しやすいことと,細胞の生存率が42ºC付近から急激に低下する性質(1)を利用した治療法である。交流励磁により発熱する磁性ナノ粒子は,ハイパーサーミアの発熱媒体として注目されており,がん患部に集
1.はじめに
生体組織の透磁率はほぼ真空の透磁率と等しいことから,体内からの磁気信号を得ることが容易である。このことから,磁性ナノ粒子を高分子で被覆し,表面に検査用抗体を結合した磁気マーカを体内のがんに集積させて,がんを磁気的にイメージングするといった,体内診断への応用
1.はじめに
磁性ナノ粒子は,数nm〜数十nmのサイズの磁性をもつ粒子であり,バイオ・医療分野における研究が盛んに行われている。さまざまな検討がなされているなかで,生体内の画像診断技術における磁気造影剤としての応用が特に注目されている。磁気を利用した生体内イメージング技術
【概要】
国際標準化活動における国際的な競争が激しくなる中,引き続き日本が国際社会においてプレゼンスを維持し拡大するためには,オールジャパン体制で,産学官が連携して,国際標準化活動を推進していくことが求められています。産学官それぞれの立場で国際標準の推進に携われてい
1.はじめに(プリント基板を取り巻く動向)
近年EV・HEV開発を代表するようにパワーエレクトロニクス業界が大変な盛り上がりを見せている。さらにパワーデバイスの高性能化もきっかけとなり,小型化,高性能化,組み立て工数の削減や信頼性の向上などを目的に,今まではケーブルやバスバーで流していたような数十〜数
1.はじめに
自動運転や運転支援システム(Advanced Driver Assistance System:ADAS)にとって,安全性を担保するうえで外界認識性能は重要である。外界認識用のセンサとしてカメラ,ミリ波レーダ,LiDAR(Light Detection and Ranging)等が使用されており(1),その認識性能を正しく
1.はじめに
私は2022年9月からアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)のSystem Design & Management(SDM)修士課程に留学しており,約2年間滞在する予定である。本稿では,社会人留学を決意するまでの道のりや約9か月間の留学生活を振り返り,学んだことをシェアしたいと思う。