ボローニャに欧州初の大学が生れて約1000年。その後,パリやオクスフォードなどに大学が誕生し,新大陸にもハーバード大学が17世紀に設立された。その多くは,時代に応じて脱皮・成長し,人材育成と学術創造の場として重要性を増してきている。我が国も,明治以降,高等教育
1.はじめに
近年,スマートモビリティ社会実現に向けたITS(Intelligent Transport Systems)構築など,最先端の技術検討がなされる一方で,安全性の向上や,環境への配慮,河川や道路等
1.はじめに
重要な社会インフラである電力流通設備を構成する変圧器や開閉装置などの変電・受配電機器は,国内はもとより海外市場もターゲットとした開発や製造の取り組みが各所でなされている。グローバルに通用する製品技術は,仕様や品質が国際的な基準や規格に適合している必要があり,
1.はじめに
電力系統で雷撃などにより短絡事故が発生すると通常の数十倍以上の電流が流れる場合がある。このため,短絡事故が発生した場合に流れる大電流をあらかじめ電力機器に流し,その熱的・機械的性能を検証する大電力試験が必要とされる。試験に使用する電流は対象とする電力系統によ
1.はじめに
電力システムを構成する各種機器は,製品の形式試験,受入試験等の実施方法が各対象機器の規格で規定されており,それに基づき実施されている。規定された耐電圧試験の高電圧測定技術は,性能評価の品質を確保するための重要な技術である。
1.はじめに
近年,電力測定に関する大電流・高電圧の校正については,産業界においてもグローバル化に対応する更なる標準化への取り組みが行われており,日本電気計器検定所:Japan Electric Meters Inspection Corporation(以下,JEMIC)では,計量法校正事業者登録制度:Japan Calibration Service
1.はじめに
開閉器,変圧器等の電力設備を輸出する場合においては,輸入国の購入者側から国際規格に基づく試験を要求されることが多い。しかも,試験を実施する試験所についてはISO/IEC 17025(2)認定取得を要求されることがほとんどである。本稿においては,電力設備を試験する大電力・高
1.概要
東京電力福島第一原子力発電所事故(以下,東電事故)への対応として筆者らが2011年に開発したGPS連動型放射線自動計測システムKURAMA(Kyoto University RAdiation MApping system)は,その後KURAMA-IIへと進化を遂げ,福島県を中心とする東日本一帯の放射線
1.はじめに
現在,日常生活において,情報通信の果たしている役割はきわめて大きい。情報通信なくしては,世の中は動かないと言っても過言ではない。
通信において,数多い相手の中から所望の人や機械に接続する技術が交換システム技術である。交換システム技術
電気学会に入会している学生の皆さんは,大学や高専で研究を行っていると思います。その研究テーマをどのように選びましたか?電気電子系の研究室の多くは,先輩のテーマの引継ぎや教員から提示されたテーマから選んでいるのではないでしょうか。理論物理の分野では,学生自身
1.はじめに
「宇宙」,この言葉を聞くと時折不安になり,その一方で,ワクワクと心躍るような,そんな感情を抱くことはないだろうか。例えば筆者らが生まれる数十年も前であるが,アポロ11号が月面に着陸したというニュースは半世紀経過した今でも有名な話であり,我々がその時代の人間
1.はじめに
パワー半導体モジュール及びIPM標準特別委員会では,このたび絶縁形パワー半導体モジュールの規格JEC-2407-2007の改正版JEC-2407:2017を制定したので,その概要を紹介する。
JEC-2350(ガス絶縁開閉装置)規格は2005年の見直しから10年以上が経過しており,関連規格であるJEC-2390(開閉装置一般要求事項)の制定,JEC-2310(交流断路器及び接地開閉器)の改正,IEC 62271-203(gas-insulated metal-enclosed switchgear for rated voltages
電気学会が自動制御連合講演会(以下,講演会)の主催学会に加わり5年が経過しました。そこで,会員諸氏に講演会とその現状を報告し,理解を深めていただくと共に,積極的な参加を促したいと思います。