かつて日本は欧米を目標に追い付き追い越せと「坂の上の雲」を目指して突き進んできた。フロントランナーになってみると前方に目標はなく，霧に取り囲まれた状態に陥ってしまった。独創性の高い基礎研究，基盤研究を大きく推進する時代になった。しかし，それらに必要な科学技

1．はじめに

急速な技術革新や経済のグローバル化が進むなか，ものづくりの現場では最新技術の導入や技術者の育成が必要不可欠である。2006年4月に設立された東京都立産業技術研究センター

1．はじめに

物質，材料，デバイスをナノサイズ化するとバルクでは見られない特異な現象が観測される。例えば，金属のナノスケール接合では伝導モードがバリスティック（弾道的）となり，コンダクタンスが量子化される^（1）。金属のナノギャップ間に分子が挟まれた系でも，透過率が乗じられた

1．はじめに

電子は負電荷とスピン角運動量を持つ素粒子であり，その電荷の流れを電流（図1（a）），スピン角運動量の流れをスピン流と呼ぶ。磁化を持つ強磁性体にスピン流を注入すると，磁化にトルクが作用し高効率に反転させることができるために，超低消費電力磁気メモリの開発に資する技

1．スピントロニクス

電子のもつ電荷の自由度のみならず，スピン角運動量の自由度をも利用することで非従来型デバイス機能の創出を目指す分野をスピントロニクスという^{（1）（2）}。スピントロニクス研究の先駆けとなった巨大磁気抵抗（Giant Magnetoresistance：GMR）効果^（3）は，電子のスピン偏極方向に依

1．はじめに

第4次産業革命とも言われ，近年動きが活発化しているIoT/IoE（Internet of Every Thing）やAI（Artificial Intelligence）の進展は，我々の生活様式のみならず，産業構造にも大きな変革をもたらすことが期待されており，我々を取り巻く生活および社会的環境は予測できないくら

1．はじめに

金属とその他固体材料（半導体，絶縁体，金属，有機材料など）との界面は，さまざまな分野において重要である。半導体あるいは絶縁体との界面は半導体工学分野において極めて重要であることは言うまでもない。異種金属との接合界面として最も身近なのは，電気電子工学分野では

1．はじめに

USBの市場普及の目的で設立されたUSBインプリメンターズ フォーラムから最新規格であるUSB4が，2019年8月に正式にリリースされた。この規格では，従来の転送速度の2倍である最大40 Gbpsの転送速度を実現することができるようになる。

1．はじめに

2018年10月11日，豊洲市場が開場を迎えた。水産物や青果物を取扱う日本最大の市場として，東京のみならず首都圏全体の食生活を支える。

東京都内には豊洲市場を含め11か所の中央卸売市場が存在する。中央卸売市場のルーツは江戸時代初期まで遡

電気学会東北支部の後援のもと，2019年7月11日より13日まで山形県鶴岡市にある鶴岡バイオサイエンスパークで，日本台湾プラズマ生命科学技術ワークショップ（The

はじめに

電気学会東海支部では，愛知県・岐阜県・三重県・長野県および静岡県（富士川以西）の電気電子系の学科を有する高等専門学校と大学，および東海地方を代表する多くの企業

1．はじめに

インテリジェントパワー半導体モジュール（IPM）標準特別委員会では，このたび一般的にIPMと呼ばれているインテリジェントパワー半導体モジュールの規格JEC-2408：2019を制定したので，その概要を紹介する。

技術報告要旨

論文誌目次

学会だより

会告

編集後記