著者は
Bacilhus amurimlyticus (Kimura et Aoyama) の細胞壁を電子鏡検した。通常細胞壁には粒子が一定の規則的配列分布を示すことがなく, 内側面と外側面との間には著差を認めないことが多かった。時に70~80A平方程度の単位面積に一個宛並んだ均一大と思われる粒子が格子状に配列しているのが認められた。
これら多様の所見から細胞壁の基本構成は, 上記粒子が主体であること, それら粒子群は巨大高分子系であってミセルストリングを形成し, それがnet workをなしてゾル系の附着を伴って, 層壁をつくり, 嚢状となつて細胞壁を形成しているものであると推定した。
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