日本細菌学雑誌
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27 巻, 1 号
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  • 中谷 林太郎, 吉川 昌之介, 後藤 延一
    1972 年 27 巻 1 号 p. 5-26
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 篠田 孝子
    1972 年 27 巻 1 号 p. 27-34
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    6種8株のCandidaよりアルカリで加熱抽出し銅複合体として精製した多糖体について,それぞれのPMRスペクトルのパターンと血清学的特異性とを比較検討し,分子構造のパターンと血清学的特異性の相関関係を追求した。その結果,Candidaの8菌株の精製多糖体の構成糖はすべてマンノースであり,免疫学的に特異的な多糖体はマンナンであることがわかつた。これら8種のマンナンはPMRスペクトルのパターンによつて,大きくC. albicans A-I, A-II, C. tropicalisおよびC. guilliermondiiの群,C. albicans B, C. stellatoideaおよびC. parakruseiの群,およびC. kruseiの群の3群8型に分類され,それぞれのCandidaの血清学的類縁関係とよく一致した。
  • III. O群別試験
    寺田 友次, 横尾 裕
    1972 年 27 巻 1 号 p. 35-41
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 腸炎ビブリオのO群別用血清を作るための免疫原およびO凝集反応用抗原は次のような方法で調製するのが適当である。すなわち,純培養菌を5%グリセリン添加3%食塩液で,約10mg/ml(湿菌)に浮遊し,120Cで1時間またはそれ以上に加熱してK抗原を不活化させ,3%食塩液で菌体を十分洗浄して抗原とする。
    2. 現時点では,腸炎ビブリオ抗原表中のO群12は,抗原構造上O群10に統合されるべきである。
    3. グリセリン-加熱法抗原で作つたO群別血清を用いて,1969および1970の両年,都立衛生研究所ほか3地区の衛生研究所で分離された腸炎ビブリオ166株につき,型別試験を行なつたところ,100%O群別が可能であつた。
    4. 腸炎ビブリオのK抗原はKauffmannとKnipschildtのいう大腸菌K抗原のAタイプに属するものと思われる。
  • I. 再構成線毛の電顕的観察
    堀内 三吉
    1972 年 27 巻 1 号 p. 43-46
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    線毛を熱処理してそのsubunit (pilin)に分解し,KCl,NaCl,およびMgCl2の塩類で再構成を試み,その再構成線毛を電子顕微鏡で観察した成績から,つぎのような結論が導かれた。
    1. 赤痢菌線毛のsubunitであるpilinは,KCl,NaCl,あるいはMgCl2の存在下で再び重合して線毛形を構成することができる。
    2. 使用した塩類によつて,再構成された線毛は形態学的に多少の相違を示し,NaClではもとの線毛より長い線毛(5∼10μm)を再構成し,KClでは分解前の線毛と同一な線毛と,わずかではあるがカーブしたかなり長い線毛(5∼6μm)が再構成された。また,MgCl2ではもとの線毛と同一な線毛と,pilinの不整重合と思われる凝集塊を形成した。
    3. 使用した塩類のなかで再構成するために最もすぐれている塩類は,KClであると考えられる。
  • I. 数種蛇毒の長期常温保存における各種活性の変化について
    杉原 久義, 二改 俊章, 森浦 正憲, 神谷 和人, 田中 哲之助
    1972 年 27 巻 1 号 p. 47-57
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    25年ないし31年間デシケータ内で常温に保存された雨傘蛇(Bungarus multicinctus),青ハブ(Trimeresurus gramineus),台湾ハブ(Trimeresurus mucrosquamatus)ハブ(奄美)(Trimeresurus flavoviridis),百歩蛇(Agkistrodon acutus)の各毒の致死活性,出血活性および各種酵素活性を測定し,新鮮毒のそれと比較して長期保存における活性の変化を調べた。
    これらのうち百歩蛇毒の各種活性は一般的に安定であることが注目された。またハブ毒が最も不安定で,各種活性共減少傾向が著しかつた。
    雨傘蛇の31年保存毒を除き,各毒共通して5'-nucleotidase活性は極めて安定で,ほとんど活性の減少は見られなかつた。ついでNADase,ATPase活性が安定であつた。
    L-amino acid oxidase活性は不安定で活性の減少が著しかつた。ついでglycerophosphatase,出血活性も減少傾向が著明であつた。また致死活性も割合不安定で,保存中に徐々に活性が減少した。
    同一の酵素活性でも蛇毒の種類が異なると活性の減少率が異なつていた。この点より酵素タンパク質の安定性は毒の種類によつて違つていることがわかる。
    また致死活性と相関して減少するような活性は明瞭には認められなかった。
  • II. レンサ球菌菌体成分のマウス生体内における局在持続性と組織変化
    大国 寿士, 紺野 洋, 清水 紘明, 木村 義民, 馬杉 洋三
    1972 年 27 巻 1 号 p. 59-65
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A群レンサ球菌5型菌(T5B株)より細胞壁分画を得,これをマウス腹腔に投与し,経時的にと殺して細胞壁成分の局在持続性につき螢光抗体法を用いて検討し,合わせて心臓における病理組織学的検討を行なつた。
    その結果C-多糖体,ペプチドグリカンが共に45日以上にわたり肝・脾などの網内系ならびに心臓に局在し,とくにプロナーゼ処理細胞壁投与マウスにおいては10日目で,また未処置細胞壁投与マウスでは1ヵ月後に心筋に強い肉芽腫を形成しえた。そしてこれらの病変は,投与後2日目頃よりファイブロブラスト様の細胞が出現したこと,病変部位に抗体の証明ができなかつたこと,毛細管沈降反応の感度では血清抗体をチェックしえなかつたこと,などから恐らくは細胞壁,とくにC-多糖体・ペプチドグリカン複合体のもつ生物活性に基づく直接的な作用により惹起されたものと推定した。
  • 1972 年 27 巻 1 号 p. 67-81
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1972 年 27 巻 1 号 p. 83-98
    発行日: 1972/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1972 年 27 巻 1 号 p. 98
    発行日: 1972年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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