日本細菌学雑誌
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27 巻, 5 号
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  • 五島 瑳智子, 桑原 章吾, 新井 武利
    1972 年27 巻5 号 p. 621-627
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 本間 遜
    1972 年27 巻5 号 p. 629-640
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • I. 緑膿菌の自然界および動物,とくにマウス,モルモットからの検出について
    野宮 文三, 河原 條勝己, 渡辺 忠洋, 田村 早苗
    1972 年27 巻5 号 p. 641-648
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    緑膿菌に対する適正な薬効評価方法を開発するためには,まず,一定の環境下で飼育されている健康な実験動物からの緑膿菌の検出率を知る必要があると考え,おもに,マウス,モルモットから緑膿菌の分離を試みたところ,次のような成績が得られた。
    1. NAC寒天培地の緑膿菌の選択性(培地に発育する菌数に対する緑膿菌の占める割合)は土壌あるいは下水,池,溝等の淡水では12.5∼44.7%と低率であつたが,動物材料(マウス,モルモット,イヌおよびウシ)では85.7∼100%と高い選択性を示した。
    2. 検査材料別に見た緑膿菌の検出率はモルモット口腔の26.3%,淡水の32.8%,モルモット腸管の18.3%,野犬肛門の13.6%,動物の病的材料の13.1%,野犬口腔の9.1%,土壌の7.8%,マウス腸管の3.5%,牛乳の2.0%,マウス口腔の1.4%,モルモット肛門の1.3%,マウス肛門の1.0%の順であつた。
    3. マウス,モルモットについては同一動物群を12週間にわたつて緑膿菌検査を続けたところ,マウス口腔および肛門からは1∼3%の率で断続的に菌が検出され,モルモットの口腔では一定して16∼32%と高い検出率を示した。しかし,モルモットの肛門からの検出率はマウスの場合と同様,1∼4%と低率で,しかも断続的であつた。
  • III. 皮膚壊死画分と出血様画分について
    坂 口平, 横田 勝司
    1972 年27 巻5 号 p. 649-655
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/19
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    Aspergillus fumigatus粗毒素画分の皮膚壊死活性とその部分精製からえられた出血様物質の性状について次の結果をえた。
    反応pH域ならびに温度安定性に対する皮膚壊死活性とcaseinase, gelatinase, collagenaseなどのたん白分解酵素の活性が一致し,抗毒素血清による皮膚壊死の中和とたん白分解酵素活性の阻害が認められ,尿素,モノヨード酢酸でたん白分解酵素阻害と皮膚壊死阻害がみられた。
    一方,DEAE-celluloseカラムクロマトグラフィーによる部分精製から14.7%の糖量を含むたん白画分を分離し,この画分はゼラチン液化力,抗毒素血清による中和反応,皮膚壊死活性や出血活性を強く示したが,その他に,弱い致死活性が含まれていた。しかし溶血活性はほとんど認めなかつた。
  • I. ブドウ球菌L-formの誘導と固型培地上の形態について
    江田 亨, 松岡 俊介, 田所 一郎
    1972 年27 巻5 号 p. 657-664
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/19
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    Brain heart infusionを基礎培地とし,これに中外特殊寒天1%,食塩5%,馬血清15%を加えたL-form培地を用い,耳感染症由来黄色ブドウ球菌田崎株より,ペニシリンディスク法を用いて,ブ菌L-form STA-EMT-1株を誘導,分離した。本L-formは,誘導当初は増殖はおそく,集落形成まで5∼7日を要したが,継代をかさねるにしたがつて増殖速度は速くなり1∼2日で肉眼的に集落確認可能となつた。また,抗生物質を添加しなくても親株に復帰しないstable typeで,継代も容易であつたが,血液寒天培地やその他の常用培地には増殖不能であつた。集落形態を顕微鏡下で観察すると,定型的ないわゆるfried eggような形態を示し,Dienes染色により,集落構成要素をみると,暗い中心部は微細な顆粒状成分よりなり,明るい周辺部は数∼数10μの大きな細胞群より構成されていた。
  • 1972 年27 巻5 号 p. 665-667
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/19
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