日本細菌学雑誌
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35 巻, 5 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 1973年以後の研究の進展
    横田 健
    1980 年 35 巻 5 号 p. 673-689
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 奥村 和夫
    1980 年 35 巻 5 号 p. 691-699
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    E. coli K-12 C600をnitrosoguanidine (NTG)で処理し,Cefuroxime (CXM)あるいはCephaloridine (CER)に対する高度感受性変異株を分離した。その各種β-lactam抗生物質に対するMICを測定し,各薬剤接触により生ずる細胞の形態的変化とペニシリン結合タンパク質の変動を検討した。
    その結果,
    1) 変異原処理した約5000 clonesから栄養要求性およびSM感受性に変化がなく,親株のβ-lactam薬剤に対するMICの1/4以下のMICを示す26 clonesがえられた。
    2) えられた変異株は各β-lactam抗生物質に対し特徴的な感受性分布を示し,大別,3つのグループを形成した。第IのグループはCXMおよびCloxacillin (MCIPC)に高度感受性を示し,他の薬剤に対しては変化の少ないもの,第IIのグループはCXMおよびPenicillin類(PCs)に感受性の変化がなく,CXM以外のCephalosporin類(CEPs)のみに感受性が上昇したものであり,第IIIのグループはすべてのβ-lactam抗生物質に対して感受性の変化したものである。
    3) 第Iのグループのペニシリン結合タンパク質(PBP)の電気泳動パターンは画分4が消失した1株をのぞき,著明な変化はなかつた。第IIのグループでは画分1Bsの完全消失,又は同画分の減少が特徴的な株が2株含まれていた。第IIIのグループのPBPの変化はほとんど認められなかつた。
  • 石橋 正憲, 木下 喜雄, 柳井 慶明, 阿部 久夫, 竹田 美文, 三輪谷 俊夫
    1980 年 35 巻 5 号 p. 701-706
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    フィリッピン旅行帰国者の下痢便から分離した腸炎ビブリオ3株と,バングラディシュで下痢患者より分離した腸炎ビブリオ2株の抗原解析を行つた結果,いずれの菌株も既知の12種類のO抗原とは異なる新しいO抗原を主抗原としていることがわかつた。また,分離菌5株のK抗原も,既知の58種類とは異なる新K抗原であり,しかも,フィリッピン旅行者から分離した3株と,バングラディシュで分離した2株のK抗原は,異なる新K抗原であつた。
    フィリッピン旅行者から分離した1株,Vibrio parahaemolyticus AQ-3206を代表株として,その抗原型O-AQO1:K-AQK1を新しい抗原型として提案する。
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