日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
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31 巻, 4 号
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  • 井上 公蔵
    1976 年 31 巻 4 号 p. 535-555
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 宗司, 小松 信彦
    1976 年 31 巻 4 号 p. 557-564
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    担子菌多糖Schiz0phyllan (以下SPGと略称) を超音波処理してえた低粘度SPG (以下SPG-Sと略) について, Cunningham法による溶血ブラクテストを用いて, ヒッジ赤血球を抗原として投与した際のマウスの免疫グ獄ブリン産生系に対する作用を検討し, 次のような成績をえた。
    1) SPG-SはSPGと同様に免疫グロブリン産生を促進し (アジュバント作用), その効果はマウスに対する筋肉内注射2.5~5.0mg/kgで最大であつた。
    2) SPG-Sの2.5mg/kg量を筋肉内注射すると, 抗ヒッジ赤血球IgM抗体及び抗ヒッジ赤血球IgG抗体の両方の産生が刺激され,.IgM抗体は抗原を注射してから4日後に, IgG抗体は6日後に最高値を示し, その後IgM抗体は急速に, IgG抗体は徐々に減少した。
    3) SPG-Sの投与ルートとしては, 2.5mg/kgの投与量で, 筋肉内, 腹腔内または静脈内注射では促進効果を示したが, 皮下注射では効果が認められなかつた。
    4) SPG-S投与 (筋肉内注射) と抗原投与 (腹腔内注射) との時間的関係を調べた結果, SPG-Sを抗原投与の24時間前に投与した場合がもつとも効果的であつた。
    以上の結果から, SPG-Sはマクロファージその他の網内系細胞の活性化作用を有するだけではなく, 免疫グロブリン産生細胞数をも増加させる作用のあることが明らかにされた。
  • 平田 陸正
    1976 年 31 巻 4 号 p. 565-570
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    マウスに内毒素を投与すると骨髄に出血, 壊死が起る (骨髄反応)。この骨髄反応を指標としてSalmonella typhimurium内毒素の酸またはアルカリ水解による失活現象を観察した。
    0.1N酢酸, 100Cで水解すると30~45分でS型, R型内毒素いずれもほとんど失活した。S型内毒素のgo分水解でえた酢酸分解多糖は活性を示さなかつた。酢酸または塩酸水解でえたlipidA画分は出血および壊死活性を示さなかつたが, これは溶解性が不十分であつたことによると考えられる。
    0.1NNaOH, 30Cで水解するとS型内毒素はR型内毒素より早く失活するが, 56Cで水解した場合はいずれの内毒素も同じような早さで出血活性の低下がみられた。壊死活性も酸およびアルカリ水解により低下した。なお, 壊死活性においても30Cアルカリ水解でS型内毒素がR型内毒素より早く失活した。
    以上の成績を中心に内毒素の活性発現に影響をおよぼす種々の因子について考察を加えた。
  • 1976 年 31 巻 4 号 p. 571-581
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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