日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
Print ISSN : 0021-4930
ISSN-L : 0021-4930
35 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • その誘導,発現における細胞ネットワークを中心として
    斎藤 和久
    1980 年 35 巻 6 号 p. 721-737
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 横田 勝司, 蝦名 敬一, 坂口 平
    1980 年 35 巻 6 号 p. 739-745
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Aspergillus flavus Link株の培養〓液からえた溶血毒素の性状について検討した。
    溶血毒素の分子量はゲル〓過法で約10,000,等電点は焦点電気泳動法により約pH 4.5であつた。
    溶血毒素はpH 4-8の範囲で安定であるが,pH 3以下とpH 9以上では不安定となつた。この物質の温度安定性はpH 6.0, 1時間で38C以下で安定であつたが,55Cでは活性のほとんどが消失した。
    溶血毒素の溶血活性はcholesterolやG-strophanthinによつてわずかに活性化され,gangliosidesやZnCl2ではわずかに阻害されたが,HgCl2とヨウ素では顕著な阻害が認められた。
    マウス腎臓ミトコンドリアでの酸化的リン酸化は溶血毒素の高濃度(500μg/0.1ml)の添加によつて阻害を受けた。
    この溶血毒素の1mgはマウス静脈内注射後12-24時間で145-160mg/dlのNPN値を示す中程度の窒素血症を起こした。
  • 今川 正良, 北川 晴代, 市川 富夫, 近藤 雅臣
    1980 年 35 巻 6 号 p. 747-751
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Bacillus megaterium QM B1551芽胞は,5mM CdCl2により発芽することが明らかとなつた。この時のO.D.減少率は,グルコース,KNO3による発芽時にみられるO.D.減少率の半分に達しない程度であつたが,芽胞中のDPA, Caは約80%が流出し,耐熱性の消失はほぼ100%であつた。さらに,グルコース,KNO3による発芽時には,芽胞による酸素消費およびロイシンの取り込みがみられたが,CdCl2による発芽時にはそれらはまつたくみられなかつた。これらのことから,CdCl2による発芽では,発芽の初期段階が起こつているのにとどまり,以後の段階は起こつていないと考えられる。
  • GF培地組成の設定と有用性について
    潮田 弘, 辻 明良, 小川 正俊, 五島 瑳智子, 坂井 千三
    1980 年 35 巻 6 号 p. 753-763
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    StaphylococcusMicrococcusとの鑑別にはブドウ糖発酵試験が重要な性状とされている。この試験法にはICSB標準法およびEvansとKloosの方法などがあるが,その簡便性,迅速性,正確性については必ずしもじゆうぶんとはいえない。
    本研究は,従来の前記2方法をさらに改良し,つぎの組成のGlucose Fermentation Test Medium (GF培地)を設定した。トリプトン(Difco) 17.0g,ソイトン(Difco) 3.0g,ブドウ糖10.0g,塩化ナトリウム2.5g,チオグリコール酸ナトリウム0.5g, L-シスチン0.25g,亜硫酸ナトリウム0.1g,カンテン(Difco) 3.0g, BCP 0.04g,精製水1,000ml, pH 7.0。これら試薬類を100C加熱溶解,中試験管(18mm×180mm)に20mlずつ分注し,115C 15分間高圧滅菌後,急冷し,半流動高層培地とした。使用時に10分間煮沸し,溶解している酸素を除き,45C前後に保ち,被検菌のトリプトソイブロス培養菌を1白金耳,あるいは分離平板上の集落から直接白金耳または白金線を用い釣菌し,培地へ均一になるように混釈接種した。
    静かに培地を振盪攪拌後,室温で凝固させ,37Cで培養した。48∼72時間後,培地全層に菌の旺盛な発育がみられ,ブドウ糖分解によるpHの変動が認められたものをブドウ糖発酵陽性とし,培地上層にのみ菌の発育と,pHの変動が認められたものを発酵陰性とした。ICSB標準法に比して流動パラフィンを使用せず,器具類のあと始末が容易になつたこととともに,混釈培養法により,最終判定までの日時が大幅に短縮され,すぐれた有用性が認められた。菌接種時の激しい培地の振盪攪拌によつても嫌気度が保たれ,発育帯の位置が固定・保持され,嫌気的発育菌か好気的発育菌であるかが明瞭に観察,判定された。多くの菌株について試験した結果,簡便性,迅速性についてはICSB標準法にまさるとともに,正確性についてはICSB標準法と完全に一致する成績をえ,このGF培地の有用性を確認した。
  • 石橋 正憲, 木下 喜雄, Selena Lam, 竹田 美文, 三輪谷 俊夫
    1980 年 35 巻 6 号 p. 765-766
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1980 年 35 巻 6 号 p. 767-771
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1980 年 35 巻 6 号 p. 772-782
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1980 年 35 巻 6 号 p. 783-799
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
feedback
Top