地質調査研究報告
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68 巻 , 5 号
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論文
  • 山田 敏弘, 手塚 翔太, 神谷 隆宏, 柳沢 幸夫
    2017 年 68 巻 5 号 p. 183-221
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    石川県金沢市南部地域に分布する中新統“犀川層”の層序を岩相層序学・生層序学的研究から再検討した.ここでは,従来の“犀川層”を下位から,山科層,犀川層(再定義),小寺山層に区分した.山科層は泥岩を主体とし,珪藻化石帯NPD4Aの約15.6–15.4 Maを示す珪藻化石を含む.犀川層は主に粗粒砂岩からなり,得られた珪藻化石は再堆積であると考えられる.しかし,以前の研究で,CN5a帯(13.6–11.8 Ma)の石灰質ナノ化石が報告されている.これらのことは,犀川層が山科層を不整合に覆うことを示す.小寺山層は,細粒砂岩を主体とし,その基底礫岩は犀川層上部を侵食している.また,小寺山層は上位の更新統大桑層の基底礫岩に侵食されている.小寺山層からは,日本では3 Maまでに絶滅したカリア属(クルミ科)の内果皮が産出した.従って,大桑層は不整合で小寺山層を覆い,両者の間には130万年以上の堆積間隙があると考えられる.

概報
  • 山元 孝広
    2017 年 68 巻 5 号 p. 223-235
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    大山倉吉テフラ(DKP)は,日本列島を広く覆う後期更新世の重要な指標テフラである.しかし,文献に記載されたDKPの降下層準は,特に東北日本と他地域とで年代的なずれがあることが指摘されていた.本研究では,東北日本南部地域でDKPに対比されていたテフラ層の火山ガラスの主成分組成を分析し,水月湖の年縞コアSG06から報告されている火山灰データとの比較を新たに行った.その結果,磐梯山周辺で沼沢水沼テフラ(Nm-MZ)の直上にあるDKPに対比されていたテフラは,山陰1テフラ(SAN1)を誤認したものであることが明らかになった.すなわち,修正されたテフラ層序は,下位からDKP,Nm-MZ,SAN1の順になる.

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