伊豆大島火山新期大島層群のいくつかの部層について,加速器質量分析法による
14C年代測定を行った.山頂カルデラを形成したと形成したと考えられているS
2期年代は1780±50yBPの年代値を示し,これまで考えられていたより200年から300年古い年代値を示した.N
4期も同様に200年から100年ほど古い値を示す.それより新しいN
1期,Y
6期,Y
5期,Y
4期,Y
2期は,これまでの推定年代,歴史噴火記録と整合的な値が得られた.S
2期,N
4期の年代がより古くなったために,S期からN期にかけてのテフラ噴出量から見たマグマ噴出率は,これまでの推定より小さくなった.それでもY期噴出率の約2倍の噴出率である.
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