私は古代ローマ史を研究してきたのであるが,古代世界の遺産の中に,現代の科学技術でも説明できないものが見つかったりするのを知ると,理由もなくうれしくなる。たとえばフランスの沿岸部の海中から見つかった,
1.はじめに 昨今,地球温暖化防止のための二酸化炭素排出量削減などの環境問題,石油価格の高騰などの社会的背景により,環境・エネルギー分野の研究・開発が活発に行われている。スターリングエンジンは,作動空間内の温度差を利用して運転する外燃機関であり,あらゆる高温熱源を利用で
1.はじめに スターリングエンジンは約200年前に発明され,それ以後,その時代とともに求められる課題に有効な答えを持つ熱機関として絶えず検討対象とされてきた。しかし,残念ながらスターリングエンジンの技術的ないくつかの欠点を完全に克服することが難しく,その時代の主役となるに至っ
1.はじめに 世界各地で深刻化する地球温暖化に対応すべく,2015年12月12日フランスのパリにて国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において,世界196の国と地域の合意の下「パリ協定」が締結された。今後,ますますCO2排出量削減に貢献する新技術や新商品に注目が集まる
1.はじめに スターリングエンジンの原型である熱空気エンジンは,200年前に出現し,その当時爆発事故の多かった蒸気機関に取って変わろうとしていた。しかし,内燃機関の出現により,その姿を消している。 スターリングエンジンの新たな開発は,70年程前にオ
1.はじめに ETC(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金支払いシステム)の高速道路における利用率は90%(1)を超え,高速道路を利用される方々の料金支払い手段として当たり前のものとなってきた。ETCには,電子,情報,通信技術といったさまざまな技術が組み合わせられ
1.はじめに 核融合は運転時に炭酸ガスの発生が少ない,高レベル放射性廃棄物が発生しない,いつでも運転を止めることができ,燃料となる重水素と三重水素を作るリチウムは海水中に存在し,それらを採取する技術はすでに開発されているなど,実現すれば将来の基盤エネルギーになり得る魅力的
電気学会で刊行が進められた「電気の知識を深めよう」シリーズのワーキンググループ(WG)に途中から参加することになった。昨年9月にVol.3までが発刊され,後のVol.7までのWG終盤には,議論を深めるためにアドホック・ミーティングが何度か行われた。活発なミーティング
1.はじめに 近年,頻発するテロや多様化する犯罪に対応すべく世界的に防犯に対する意識が高まっている。日本でも防犯グッズや防犯カメラ,ホームセキュリティシステムを導入する家庭が増えている。そんな中,2015年12月にセコム(株)が世界初の民間防犯用ドローンと称して,ドローンを利用
1.はじめに 無停電電源システム標準化委員会では,このたび,JEC-2433:2016を改正したのでその概要を紹介する。この規格は,単相又は三相600V以下の一定電圧一定周波数の交流電力を給電し,かつ,一般的に直流リンクを介して接続するエネルギー蓄積装置をもつ据付形の無停電電
前回の2000年改正版は,JEC-2100-1993を親規格とし,IEC 60034-1に対応した規格として制定されたものである。その後,一部に記載上の誤りがあったので,2003年3月に正誤票-1Aを発行して訂正した。また,2004年4月にIEC 60034-1がEdition 11.0として全面改正され