日本細菌学雑誌
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29 巻, 4 号
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  • 毒素の変異蛋白を用いての解析を中心に
    内田 驍
    1974 年 29 巻 4 号 p. 651-663
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2011/06/17
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  • 小熊 恵二
    1974 年 29 巻 4 号 p. 665-669
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • とくに分散媒濃度と保存について
    安達 秀雄
    1974 年 29 巻 4 号 p. 671-680
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    凍結乾燥血清の実用上の難点は復水時に溶けにくくなること, および室温保存で長時間安定な力価を保持できないことであるが, 分散媒としてグリシンあるいはグルタミン酸ナトリウムを添加することによりこの問題点はほぼ解決できた。また, 螢光色素標識抗体の凍結乾燥標品においても同様の効果が認められた。
    1. 凍結乾燥血清の復水時の溶解時間は精製方法により異なり, 硫安分画のγ-グロブリンを多く含むeuglobulin分画血清がもつとも難溶性を示した。すなわち, 硫安分画法により得られた精製ジフテリア抗毒素ウマ抗体の硫安20~50%, 30~50%および36~50%分画の同じ蛋白量をそれぞれ5mlずつ凍結乾燥したものを溶解するに要する時間は22分, 26分および5分であつた。
    2. 凍結乾燥血清の溶解促進のために添加する分散媒, グリシンあるいはグルタミン酸ナトリウムの濃度と血清蛋白量の間には相関関係があり, 両分散媒の至適添加濃度は4~12%であつた。
    3. 2種類のグリシン添加乾燥ウマ免疫血清を室温に3~7年間保存した場合, 力価はやや低下する傾向がみられたが, 溶解性はほとんど変らなかつた。
    4. 抗ヒトIgGウサギ螢光色素標識抗体の凍結乾燥に際し, 一定量のグリシンあるいはグルタミン酸ナトリウムを加えることにより, 溶解性を高め, 不溶解物に由来する非特異螢光を除去できた。なお, 標品を37Cで1ヵ月間保存しても, その溶解性および抗体価は変らなかつた。
  • I. 乳酸桿菌の抗生物質感受性試験法
    遠山 清, 寺島 経男
    1974 年 29 巻 4 号 p. 681-689
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2011/06/17
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    通性嫌気性菌である乳酸桿菌の抗生物質感受性試験法について, ディスク法の改良を試みるとともに, この方法を応用して乳酸桿菌の抗生物質に対する自然耐性を調べた。
    供試菌の接種方法を軟寒天重層法に改良することによつて, ディスク法による感受性試験法を確立した。接種菌量は濁度を130-160クレット単位に調整した20時間培養の0.1mlを用いた場合に良好な成績が得られた。テトラサイクリン, リンコマィシン, オレアンドマイシン, ベニシリンG, エリスロマイシン, クロラムフェニコールで検討した結果, ディスク法で得られた最小阻止濃度 (MIC) は, 平板希釈法, 比濁法で得られた発育許容最高濃度 (仮称;菌の発育が認められた最高の薬剤濃度) ときわめて良く一致した。
    7菌種 (species), 34菌株 (strains) について, 17種類の抗生物質に対する感受牲分布を調べた。Lactobacillus acidophilus, L. jugurtiを例外として, 供試株はストレプトマイシン系薬剤にはきわめて抵抗性が強く, 逆にマクロライド系薬剤, ミカマィシン, ペニシリンG, テトラサイクリンには感受性が高かつた。セファロシン感受性は菌種により差があり, L. caseiが特異的に相当強い抵抗性を示した。
  • II. 多剤耐性乳酸桿菌Lactobacillus casei PSR3002の人工消化液耐性
    小林 洋一, 遠山 清, 寺島 経男
    1974 年 29 巻 4 号 p. 691-697
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2011/06/17
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    Lactobacillus casd YIT0091の多剤耐性変異株L. casei PSR3002の人工消化液およびNa-deoxycholateに対する耐性の変化を原株と比較するとともに, 他のLactobacillus, StreptococcusおよびBifidobacteriumの人工消化液耐性を調べ次の成績を得た。
    1. pHを変えた人工胃液に対する耐性にはL. casei YIT0091およびその耐性変異株間に差がなく, Na-deoxycholate耐性も等しかつた。しかしpH2.7~pH2.5の人工胃液で3時間処理し, 人工腸液に継代した場合, 生菌数の消長に差がみられL. casei PSR3002の誘導期が長くなり, 増殖性もやや低下した。
    2. 人工胃液耐性は, 供試菌中のL.caseiはすべて強く, L. acidophilusの2株, L. plantarurn YIT0062およびStreptococcus faecalis ATCC10541がこれに次いだ。
    3. Na-deoxycholate耐性はS. faecalis ATCC10541がもつとも強くL. casei YIT0091, L. casei PSR3002, L. casei I-136,. L. plantarum YIT0062およびL. acidophilus A-34がこれに次ぎ, その50%発育阻止濃度は330~600mcg/mlであつた。人工腸液での増殖性もL. acidophilus A-34を除き, これらの株がよかつた。S. therrnophilus YIT2001, L. bulgaricus YIT0098, L. jugurti LJ-4は人工腸液ですべて増殖せず, Nadeoxycholateの50%発育阻止濃度は55~90mcg/mlであつた。
  • 1974 年 29 巻 4 号 p. 699-720
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2011/06/17
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