日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
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29 巻, 5 号
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  • とくにadenylate cyclaseについて
    早石 修
    1974 年 29 巻 5 号 p. 729-741
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 井上 松久, 大島 洋
    1974 年 29 巻 5 号 p. 743-747
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 丸山 成和, 鶴水 隆, 松井 清治
    1974 年 29 巻 5 号 p. 749-755
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1) Vibrio cholerae classical type NIH 41 Ogawa (NIH 41 Ogawa と略す) 死菌を, 母ウサギに免疫し, この母ウサギ12羽から出産した子ウサギ82羽 (平均産子数6.8羽) 中72羽について, V. cholerae生菌の幼若ウサギ腸内接種試験 (Duttaテストと略す) を行つた結果, 50羽の子ウサギが生き残つた。Duttaテスト以後, 生き残つた子ウサギについて接種菌の排菌の有無を, NIH41 Ogawaの型因子血清を用いて調べた結果, 50羽中31羽に排菌がみられ, そのうち3羽は2週間排菌陽性であつた。これら排菌陽性および排菌陰性ウサギの両者を2~3ヵ月間飼育した後, 腸管結紮ループ試験 (Deテストと略す) を行つた結果, 排菌陰性群にくらべて排菌陽性群に, Deテスト陰性の反応が多かつた。なお, DuttaテストよりDeテスト実施までの期間, 凝集素価, 溶菌素価の上昇はみられず, 血中抗体価はDuttaテスト後の排菌の有無に関係なく低く評価された。
    2) 上記の死菌免疫母ウサギから生まれた子ウサギ中10羽は, Duttaテストを行わず飼育し, 2~3ヵ月間飼育後, Deテストを行い, 陽性であつたウサギの腸管ループ内容源液を用いて, さらに他のウサギでDeテストを行うと100%陽性であつた。この陽性腸管ループ内容炉液について, vascular permeability factorを調べたが, 陰性であつた。
    3) 病理組織学的に, 生菌によるDeテストの強陽性例は, 壊死性のはく離および化膿性の病変が著明であるが, 抽出抗原 (コレラトキシン) によるDeテストの強陽性例は, 腸管の膨満が著しく, 壁の圧平, 伸展が著明で, 壊死性化膿性の病変はみられなかつた。
  • II. 3種のHormodendrum属糸状菌, H. pedrosoi, H. compactumおよびH.dermatitidisのガラクトマンナンの血清学的性状について
    武田 則行, 鈴木 茂生
    1974 年 29 巻 5 号 p. 757-763
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    3種の代表的なHormodendrum属, すなわちH. pedrosoi, H. compactumおよびH. dermatitidisの菌体および培養源液から得られるガラクトマンナンとこれら3菌株の全菌体免疫ウサギ抗血清に対する交差反応性を検討して次の結果を得た。
    1) 寒天ゲル内沈降反応および定量沈降反応において3菌株のガラクトマンナンと3種の抗血清の間に強い交差反応性が示された。
    このうちH. pedrosoiおよびH. compactumのガラクトマンナンは比較的に類似性を示し, H. dermatitidisのガラクトマンナンは前2者のそれらとかなり異なることが認められた。
    2) Homologousおよびheterologous系の反応性に明らかに差異があることから4種の吸収抗血清を作製し, ガラクトマンナンに対する反応性を寒天ゲル内沈降反応および定量沈降反応で検討した結果, 上述の結果をよく支持することが認められた。
    3) 一方, モルモットを用いたPCA反応において, 抗血清および吸収抗血清で感作して得られた反応性の差異は寒天ゲル内沈降反応, 定量沈降反応などin vitroにおける交差反応性の結果とよく一致することが認められた。またこれら多糖類が即時型アレルゲンとして作用する可能性が示唆された。
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