地方都市の一つである広島は, 他の地方と同じく一戸建ての家屋が最近増加の傾向にあり. 屋内塵中のダニの種類 (チリダニ科, イエササラダニ, カザリヒワダニ, ケナガコナダニ, ツメダニ科, ホコリダニ科, 中気門類, その他) とダニの数を気管支喘息群8家屋, 非気管支喘息群8家屋, 計16家屋の調査をした. ダニ数は年間を通して気管支喘息群, 非気管支喘息群ほぼ同数で季節は夏が多い. ダニの種類はチリダニ科が一番多い. チリダニ科数は気管支喘息群48124/m
2/l間/4季節 (1・4・7・10月) 非気管支喘息群40114/m
2/l週間/4季節 (1・4・7・10月) で各季節とも気管支喘息群が多い. 夏は冬の約5倍. 次にケナガコナダニ・イエササラダニ・ホコリダニ科の順. ダニ全体で気管支喘息群のチリダニ科割合は7月, 93・84%, 10月, 89・40%であった. 気管支喘息群, 非気管支喘息群のヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニのRAST値高値群とダニ数とは相関関係はなかった. 地方都市の一戸建て家屋の増加している今日, 家屋内塵中のダニ調査で, 気管支喘息群はチリダニ科が多くRAST値ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ3以上は87.5%であった.
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