日本小児アレルギー学会誌
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6 巻, 1 号
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  • RSウイルスを中心に
    前田 和一
    1992 年 6 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1992/03/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 満川 元一, 諏訪 八大, 塚本 彰通, 関 正計, 木村 喜三
    1992 年 6 巻 1 号 p. 7-12
    発行日: 1992/03/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    分娩時の産科的因子と児の血中IgE値の関係について検討した. IgE測定対象は妊娠37週以降の分娩時母体末梢血及び臍帯動脈静脈血. 測定方法はRIST法及び全自動EIA装置IMx法である.
    〈結果〉1. 分娩時母体血中IgE算術平均値は142.3±320.81U/ml (N=226), 膣帯静脈血中IgE値は0.476±0.9IU/ml (N=242) であった.
    2. 膣帯動脈血と臍帯静脈血IgE値間では有意差は無く, 相関係数0.996 (N=80) と高い相関を認めた.
    3. 児体重と臍帯血中IgE値間では相関はなく, 体重群別分析でも有意差はなかった.
    4. 臍帯血中IgE値で性差は認められなかった.
    5. 分娩週数と臍帯血中IgE値間では相関はなく, 群別分析では妊娠37~38週分娩群と妊娠41週以降分娩群においてのみ有意差を認めた.
    6. 母体血と臍帯血中IgE値間では有意な相関 (r=0.1518, n=210) を認め, 群別分析において母体血中IgE高値群では臍帯血中IgE値も高値を示す傾向が認められた.
    以上より胎児のIgE産生における母体の影響の重要性が示唆された.
  • 気管支喘息児を対象とした検討
    松本 重孝, 浜崎 雄平, 市丸 智浩, 宮崎 澄雄, 西間 三馨
    1992 年 6 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1992/03/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    気管支喘息児を対象として, 前処置としてβ刺激薬 (isoproterenol) 吸入を行った場合と行わなかった場合について, 水泳中および潜水中の心電図を記録し, β刺激薬吸入が水泳・潜水時の心拍数と不整脈の発生頻度に及ぼす影響を検討した. 13名 (平均年齢8.8±6.3歳) を対象とした水泳では, 吸入の有無にかかわらず不整脈は出現しなかった. 心拍数は水泳直前・中・1分後とも吸入後の方が有意に高かった (各々P<0.01, P<0.05, P<0.01). 10名 (10.9±3.5歳) を対象とした潜水では, 無処置の場合には4名, 吸入をした場合には1名に不整脈を認めた. 潜水直前, 終了直後の心拍数は両者に差がなかったが, 潜水中の最低心拍数は吸入後の方が有意に高く (P<0.01), 吸入により潜水性徐脈は一部抑制された. 以上の結果からは, 直前にβ刺激薬を吸入させることが水泳・潜水中の不整脈の発生頻度を高める可能性は否定的であり, 徐脈性不整脈の発生に関しては抑制的に働く可能性も示唆された. 喘息発作予防のために, 水泳開始前にβ刺激薬吸入を行うことの安全性をある程度は証明したと考えられた.
  • 笹本 明義, 斎藤 誠一, 松本 広伸, 内山 宏幸, 岸田 勝, 小屋 二六, 鈴木 五男, 青木 継稔, 小渋 達郎, 飯倉 洋治
    1992 年 6 巻 1 号 p. 20-26
    発行日: 1992/03/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    塩酸 1-isoproterenol は, 交感神経のβ-受容体に作用する強力な気管支拡張剤である. その isoproterenol 持続吸入療法は1979年より実施され, その効果は広く認められているが, 吸入濃度が施設によって異なっている. 著者らは今回より低濃度の isoproterenol を使用し持続吸入療法を実施した (吸入濃度7.5-12.5μg/kg/hr).
    結果は以下に示すとおりで,
    (1) 14名中9名, 64.3%に著明な臨床症状の改善が認められ, 副反応の出現した2名も中止後すみやかに消失した.
    (2) 心拍数・呼吸数・PaCO2・pHともに吸入後1時間の改善率が最も顕著であった.
    (3) 吸入1時間後にて, 呼吸不全および呼吸不全に移行する状熊からの回避が11名中8名 (72.7%) に可能であった.
    (4) isoproterenol 持続吸入濃度7.5-12.5μg/kg/hrの範囲では改善率に差を認めなかった.
    以上より低濃度 isoproterenol 吸入療法は有効な治療法であり, 比較的早い時期にこの効果を判定できると思われた.
  • 堀江 正憲, 牛山 允, 田中 哲郎, 安達 正夫, 青木 重正, 大春 槇之助
    1992 年 6 巻 1 号 p. 27-32
    発行日: 1992/03/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    地方都市の一つである広島は, 他の地方と同じく一戸建ての家屋が最近増加の傾向にあり. 屋内塵中のダニの種類 (チリダニ科, イエササラダニ, カザリヒワダニ, ケナガコナダニ, ツメダニ科, ホコリダニ科, 中気門類, その他) とダニの数を気管支喘息群8家屋, 非気管支喘息群8家屋, 計16家屋の調査をした. ダニ数は年間を通して気管支喘息群, 非気管支喘息群ほぼ同数で季節は夏が多い. ダニの種類はチリダニ科が一番多い. チリダニ科数は気管支喘息群48124/m2/l間/4季節 (1・4・7・10月) 非気管支喘息群40114/m2/l週間/4季節 (1・4・7・10月) で各季節とも気管支喘息群が多い. 夏は冬の約5倍. 次にケナガコナダニ・イエササラダニ・ホコリダニ科の順. ダニ全体で気管支喘息群のチリダニ科割合は7月, 93・84%, 10月, 89・40%であった. 気管支喘息群, 非気管支喘息群のヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニのRAST値高値群とダニ数とは相関関係はなかった. 地方都市の一戸建て家屋の増加している今日, 家屋内塵中のダニ調査で, 気管支喘息群はチリダニ科が多くRAST値ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ3以上は87.5%であった.
  • 1992 年 6 巻 1 号 p. e1
    発行日: 1992年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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