平成11年に告示された今回の学習指導要領では, 従前の「体育に関する指導」を「体育・健康に関する指導」に改め, 指導内容に, 体力の向上, 心の健康, 薬物乱用, 生活習慣病の兆候等の健康に関する新たな現代的課題に適切に対応するなど, 心身の健康に関する指導をより充実するようにした.
一方, 我が国の病弱児の教育の場は, 病弱養護学校, 病弱・身体虚弱特殊学級及び通常の学校で配慮しながら行われており, 体育・クラブ活動及び部活動に関しては, 一人一人の病気の状態に対応できるような内容が求められている.
今回は, 病弱児の教育環境と改正された就学基準及び学習指導要領における体育・クラブ活動及び部活動についての考え方について報告した.
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