【目的】うどんの段階的な食物経口負荷試験 (OFC) の安全性を検討する.
【対象・方法】2012年9月~2018年4月に当院でうどんのOFCを受けた症例を対象に, OFCの結果と参加者背景, 検査値を後方視的に調査した. 総負荷量の分類はステップ1 : うどん1g, ステップ2 : うどん10g, ステップ3 : うどん50g, ステップ4 : うどん100gとした.
【結果】521件を解析した. OFC陽性率はステップ1, 2, 3, 4で16%, 34%, 21%, 18%であった. アドレナリン筋肉注射の使用率はステップ1, 2, 3, 4で0.5%, 1.5%, 0%, 0%であった.
【結論】うどんの段階的なOFCの陽性率は低く, またアドレナリン筋肉注射の使用率が低いため, 安全に施行可能であると示唆される.
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