日本細菌学雑誌
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30 巻, 3 号
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  • 丹羽 允
    1975 年 30 巻 3 号 p. 439-449
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 30 巻 3 号 p. 451-476
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 近藤 房生, 尾形 学
    1975 年 30 巻 3 号 p. 477-485
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    健康および下痢症を呈する各種動物の糞便および消化管内容物よりClostridium perfringensの分離を行ない,分離株の性状をしらべ型別を実施した。346検体から276株(79.7%)の本菌を分離し,生菌数は102∼108/gであつた。分離株の“stormy fermentation”試験で3株の陰性株を認めたが他は培養48時間以内に陽性を示した。α-毒素原性は0.1∼0.5AE (α-antitoxin equivalent)を示す株が主で,2.0 AEを超える株はきわめて少なく,健康動物と下痢症を呈した動物から由来した株のα-毒素原性の間に有意差は認められなかつた。モルモット由来4株およびウシ下痢便由来11株の計15株に,D型抗血清との凝集反応でL-抗原の存在を認めたが,従来の毒素抗毒素中和試験による型別ではD型に特異なε毒素は前者の4株のみに証明されたが,後者からは証明出来なかつた。
  • 長 道雄, 寺尾 通徳, 本間 宏, 宮腰 賢治, 間島 弘
    1975 年 30 巻 3 号 p. 487-493
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1973年3月から8月にかけて,新潟県内の患者から分離された3株の百日咳菌について,その諸性状を試験した。その結果,I相菌およびIII相菌各免疫血清による凝集反応および培養性状では,東浜I相株と同様の性状であつた。K因子血清による同定では,3株とも血清型1, 3, (6)であつた。易熱性毒素,マウス体重減少毒性,ヒスタミン感作因子および白血球増多因子の活性など各種生物活性試験の結果は,東浜I相株とほぼ同程度の活性を示した。分離株で作つたワクチンと,東浜I相株(K血清型1, 2, 4)で作ったワクチンとのマウス感染防御試験の結果は,18-323株の攻撃に対してどちらもほぼ同程度の力価を示した。分離株の抗生物質感受性は,平板希釈法による最小発育阻止濃度(MIC)で,ペニシリンG1,ポリミキシンB2,コリスチン2,(以上U/ml),アミノベンジルペニシリン1.25,セファロリジン12.5,セファゾリン12.5,ストレプトマイシン10,カナマイシン12.5,テトラサイクリン0.25,クロラムフェニコール0.5,エリスロマイシン0.05(以上μg/ml)であつた。
  • 谷 勇, 相良 知子, 柴田 洋文
    1975 年 30 巻 3 号 p. 495-499
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Bacillus cereus Tの芽胞形成において,芽胞形成培地にグリシンを高濃度に添加した場合,形成された芽胞(グリシン芽胞)は,グリシンを添加しない芽胞形成培地で形成された芽胞(正常芽胞)より低い熱抵抗性を示した。
    これら両芽胞は,heat activation (70C, 30分)を行つた後,発芽始動物としてL-アラニンを用いた場合の,発芽時培養温度,発芽培地の液性の影響,および,D-アラニンによる発芽阻害,また,両芽胞の発芽始動物としてのL-アミノ酸に対する要求について,検討した。その結果,発芽時培養温度,発芽培地の液性が発芽におよぼす影響は,両芽胞は,ほぼ同様の成績を示した。しかし,次の二点において両芽胞のあいだに相違が認められた。
    1) 正常芽胞において発芽始動活性が認められたL-アミノ酸(アラニン,システイン,メチオニン,セリン,トレオニン,バリン,イソロイシン,ロイシン,グルタミン)のうち,トレオニン,バリン,イソロイシン,ロイシンの4種は,グリシン芽胞では発芽始動活性が著しく低下していた。
    2) L-アラニンによる発芽のD-アラニンによる阻害が,正常芽胞よりもグリシン芽胞に強く発現した。
    これらの事実は,B. cereus Tにおいて,芽胞形成過程に高濃度グリシンを作用させることにより,芽胞発芽機構に本質的変化は生じないが,発芽始動物認識部位に立体構造上の変化を生じるということを示唆している。
  • 渡辺 満, 関矢 加智子, 中瀬 安清, 山田 光男
    1975 年 30 巻 3 号 p. 501-505
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1972年から1973年に三浦半島一円の百日咳患者から百日咳菌67株とパラ百日咳菌10株を分離し,薬剤感受性を測定した。また,1952年から1953年に東京周辺で分離し,数代以内に凍結保存した百日咳菌25株とパラ百日咳菌9株についても同時に薬剤感受性を測定したところ,次のような成績が得られた。
    1) 百日咳菌92株の各種薬剤に対する最小発育阻止濃度(MIC)範囲はそれぞれpenicillin (PC)≤0.1-0.8units/ml, aminobenzylpenicillin (AB-PC)≤0.1-0.4mcg/ml, methylphenylisoxazolylpenicillin (MPI-PC) 0.8-12.5mcg/ml, cephalexin (CEX) 12.5-100mcg/ml, sulfamonomethoxine (SA)≤0.1-3.1mcg/ml, streptomycin (SM) 0.2-3.1mcg/ml, chloramphenicol (CP)≤0.1-0.8mcg/ml, tetracycline (TC)≤0.1-0.2mcg/ml, nalidixic acid (NA)≤0.1-3.1mcg/mlであつた。
    2) パラ百日咳菌19株の各種薬剤に対するMIC範囲はそれぞれPC 6.3-50units/ml, AB-PC 0.8-3.1mcg/ml, MPI-PC≥300mcg/ml, CEX 100-200mcg/ml, SA≤0.1-1.6mcg/ml, SM 25-100mcg/ml, CP 0.4-0.8mcg/ml, TC≤0.1-0.4mcg/ml, NA 0.8-3.1mcg/mlであつた。
    3) 百日咳菌とパラ百日咳菌のMICはCEX, SA, CP, TC, NAについては同程度の感受性であつたが,PC, AB-PC, MPI-PC, SMについては明らかに異なつていた。
    4) 百日咳菌およびパラ百日咳菌のいずれからも薬剤耐性菌は検出されなかつた。
    5) 百日咳菌およびパラ百日咳菌の両者とも新鮮分離株と保存株との間における各種薬剤に対する感受性の差異はみとめられなかつた。
  • 関矢 加智子, 渡辺 満, 中瀬 安清, 山田 光男
    1975 年 30 巻 3 号 p. 507-513
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1972年6月から1974年2月の間,三浦半島一円の地域的百日咳流行において,聖ヨセフ病院で百日咳の疑いある患者832名から百日咳菌71株,パラ百日咳菌8株を分離同定した。新分離百日咳菌についてAndersen, Elderingに従い因子血清を用いて血清型を調べた結果,1-2-3-4型10株(14.1%), 1-3-4型49株(69.0%), 1-3型12株(16.9%)であり,種々の血清型が見られた。主要因子1, 2, 3で表わすと,71株中61株(85.9%)が1-3型であつた。
    ワクチン接種完了者から分離された8株(11.3%),ワクチン未接種者および未了者から分離された63株(88.7%)の間に血清型について有意の差は見られなかつた。また患者の年令と血清型の間にも有意な関係は認められなかつたが,8才以上の高年令からは因子2を持つ株は分離されなかつた。
    百日咳菌の相変異と血清型ならびにワクチンの影響について若干の考察を加えた。
  • 寺田 友次, 横尾 裕, 仲西 寿男, 寺本 忠司
    1975 年 30 巻 3 号 p. 515-516
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 30 巻 3 号 p. 517-531
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 30 巻 3 号 p. 533-548
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 30 巻 3 号 p. 549-555
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 30 巻 3 号 p. 568
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/02/19
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