生物の共生関係は、宿主の生存や進化に関わる重要な機能を担っており、その解明は医療や健康をはじめとする幅広い分野への貢献が期待されている。産業技術総合研究所生物プロセス研究部門の深津武馬首席研究員は、独自に開発したカメムシと大腸菌による「昆虫-大腸菌実験共生進化系」を駆使して、共生進化機構の総合的かつ多角的な理解、さらには昆虫から哺乳類に至る腸内共生機構の多様性および共通性の解明を目指している。
人工知能(AI)などの技術の進展により、将来的に人々の働き方が大きく変わると予想されている。では、家事や育児、介護など、従来は女性が担うことの多かった家庭内の無償労働の未来は、それらの技術によってどのように変わるのだろうか。女性の就業や家族制度を専門とするお茶の水女子大学基幹研究院の永瀬伸子教授は、英オックスフォード大学と共同で、テクノロジーが無償労働の未来と、人々の働き方を変容させる可能性についての調査研究を行っている。
【研究成果】信号処理技術で地震動を精密評価 時間遅れ成分を導入、地下資源開発など応用へ
【研究成果】人工生体膜上に細胞骨格を形成 半導体製造技術を応用、病気の原因解明や創薬に貢献
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【研究成果】水分・塩分過剰摂取を抑制する制御メカニズムの解明 脳の神経細胞が欲求をフィードバック制御、多飲症などの治療に寄与