路面から電気自動車に無線で電力を供給する「走行中ワイヤレス給電」を可能にするシステムの開発が欧米を中心に進んでいる。この覇権争いに負けまいと、東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本博志教授は、国や20社以上の企業と連携して研究開発に取り組んできた。そして、2023年10月に千葉県柏市内で国内初の公道での実証実験を開始し、今も続けている。走行中ワイヤレス給電システムの実用化を目指す藤本さんに、これまでの道のりと今後の展望を聞いた。
私たちの健康や生活にとって非常に大切な役割を果たしている睡眠。しかし、睡眠がどのように制御されているのか、何のために必要なのかなどは明らかになっていない。京都大学大学院薬学研究科の長谷川恵美准教授は、マウスが眠っている時に脳の中で何が起きているのかをリアルタイムで観察する方法を使って「ナルコレプシー」という睡眠障害を研究する中で、これまでよくわかっていなかった「レム睡眠」が始まる仕組みを明らかにした。
【研究成果】極小の500ピコワットで動くトランジスタ 遅い信号を高効率処理する「生体神経組織」を模倣
【研究成果】小型かつ堅牢な超高精度光格子時計を実現 地殻変動の精密な観測など、多様な分野での利用に期待
【研究成果】目のない線虫も光を感知している 光反応に必要な遺伝子を発見、駆除法開発へ道
【研究成果】高温高圧水環境で高効率にCO2を資源化 未利用廃熱にも着目、炭素完全循環社会の実現に一歩