全日本鍼灸学会雑誌
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55 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 形井 秀一
    2005 年 55 巻 1 号 p. 2-27
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 局所治療と遠隔部治療-運動器疾患を対象としてIII-局所治療の適応と限界, 遠隔部治療の適応と限界
    小川 卓良, 篠原 昭二, 形井 秀一
    2005 年 55 巻 1 号 p. 28-43
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 小川 卓良, 形井 秀一, 篠原 昭二
    2005 年 55 巻 1 号 p. 44-55
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    第53回大会シンポジウム「局所治療と遠隔部治療-3」及び、昨年の調査を補完する目的で2回目のアンケート調査を行った。前回は、学会在籍12年以上の会員から無作為で選出したが、今回は我々が見て、学派やグループのリーダーと思わしき鍼灸師を対象とした。回答は全て記述式であった。87名発送し41名から回答があった。調査の概要は、治療方式 (現代派、伝統鍼灸派、中医学派、折衷派など) 、局所及び遠隔部治療が効果的な場合と効果的でない場合、局所及び遠隔部治療で効果がある病症とその選穴法則や刺鍼深度、ひびき、そして、両治療に対する意見等で、単純集計と一部クロス集計を試みた。今回のアンケートでは、対象がリーダー格であることと、前回までのシンポジウムとアンケート結果を踏まえた意見ということもあり、意見や考えが前回に比較してかなり集約されてきており、本シンポジウムの目的達成に一歩近づいたと思われる。
  • 松本 淳, 石崎 直人, 苗村 健治, 山村 義治, 矢野 忠
    2005 年 55 巻 1 号 p. 56-67
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー

    【目的】過敏性腸症候群 (IBS) を始めとする便通異常は、有病率が高い。また、心理的異常を伴うことが多く、従来の治療に抵抗するものも多い。今回、IBS患者に対し鍼灸治療を行い、反転法により臨床効果を検討した。
    【対象及び方法】罹病期間4年以上で半年以上の投薬によっても症状が十分に改善しなかったIBS患者4例に対し、中医学的な弁証に従い鍼灸治療を行った。治療期間 (B期間) は10回ないし20回を1クールとし、無治療期間 (A期間) と交互に繰り返した。便通異常の評価は、排便日誌をもとに、腹痛・腹部膨満感の程度、排便回数、便性状を記録した。また心理状態、quality of life (QOL) についても評価した。
    【結果及び考察】4例中3例において腹痛、腹部膨満感、QOLがB期間中は軽減し、2例で服薬量が減少した。心理状態には一定の傾向は見られなかった。今回の治療及び無治療期間の経過から、鍼灸治療がIBS患者の腹痛等の症状およびQOL改善に有効な治療となる可能性が示唆された。
  • 老人ホーム実習による変化
    水沼 国男, 高橋 則人, 鶴 浩幸, 松本 勅
    2005 年 55 巻 1 号 p. 68-76
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー

    【目的】学生の高齢者に対するイメージは、プラスとマイナスの両面があり、マイナスのイメージが強ければ高齢者に積極的に関わることができないと思われる。実習を通じて学生の高齢者に対するイメージがどのように変化したかを明らかにすることは実習の教育効果を評価する上で意義が大きい。そこで、実習前後の高齢者に対するイメージなどの変化について調査した。
    【方法】4年生を対象に実習前後にアンケート調査を行った。
    【結果】有効回答数は、実習開始時106名 (有効回答率89.8%) 、実習終了時56名 (有効回答率47.5%) であった。イメージが変わった学生は、56%と半数を超えていた。そのうちマイナスのイメ-ジは、身体面の不自由さや会話の難しさ等の実感からくるものであり、プラスのイメージは、高齢者と触れ合って理解が深まったことによるものであった。
    【考察】実習により高齢者に対する認識が高まり、イメージが改善した者が多く見られたが、一方で、高齢者へのマイナスのイメージを抱く者があり、マイナスイメージをできるだけ少なくするような実習前および実習中の働きかけが必要であると考える。
  • アラン ブリオ
    2005 年 55 巻 1 号 p. 77-85
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
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    鍼灸医学の知識がフランスに初めてもたらされたのは1671年、フランス人イエズス会士の執筆にかかるパンフレットを通じてであった。この中国の脈診について論じたパンフレットはクライエルや、テン・ライネ、ボイムらの著作による鍼灸の紹介に十年以上先立つものである。
    17世紀のフランス社会では中国趣味が広まったこともあり、中国医学についても北京に駐在するイエズス会士達の記録を通じて多くが知られるに至った。しかしながら当時においては、薬物や脈診といったトピックから東西医学の相互関係を論議することに焦点が置かれたため、ケンペルが著作のなかで鍼灸医学について多くのことを伝えたにもかかわらず、中国医学に対する関心は総じて異国趣味の域を出るものではなく、医療としても非科学的な施術という認識しかなかったといえる。
    フランスでは19世紀初頭、Berlioz、Cloquet、およびその後継者達によって初めて本格的に鍼灸が臨床で応用された。そして彼等からやや遅れてSarlandièreが鍼への通電を初めて試みた。しかしこれらの先駆者による鍼灸の実践は、いずれも個人的な実践に終始し、しかもその内実は疼痛箇所への刺鍼でしかなかった。彼らの鍼灸医学に対する誤解、臨床での過剰刺激は、結果として19世紀半ばにおける鍼灸の衰退を招くことになる。19世紀半ばにはDabry de Thiersantが中国伝統医学に関する優れた著作を世に問うたが、上述の傾向をおしとどめることはできなかったのである。
    フランスにおいて中国の鍼灸が真の意味で再興を遂げたのは1930年代であり、その立役者となったのは中国文化に対して深い理解をもつSoulié de Morantであった。彼の後継者達は、多くの鍼灸学校での教育を通じてフランスにおける鍼灸の発展に貢献してきた。これらの鍼灸学校は今日でも続いており、伝統派、科学派を問わず多くの人材を輩出している。
    またフランス鍼灸の発展過程には、散発的ながら日本の鍼灸の影響も見受けられる。本稿ではこうした日本鍼灸の影響についても、いくつかの事例を挙げて説明した。
  • 周 怡
    2005 年 55 巻 1 号 p. 97-98
    発行日: 2005/02/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 55 巻 1 号 p. 111b
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 55 巻 1 号 p. 111a
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/03/18
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