全日本鍼灸学会雑誌
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31 巻 , 1 号
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  • 玉 徳深
    1981 年 31 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 川喜田 健司, 河村 廣定, 二本柳 賢司
    1981 年 31 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    経絡, 経穴に一致して, 皮膚の電気抵抗の低い部分が存在することが報告されているが, 皮膚抵抗の測定に直流通電 (陰極, 10~20V) を用いることによって, 抵抗破壊点が形成される可能性が, 指摘されている。本研究では, 矩型波 (4V, 10msec) を用いて, 皮膚に流れる電流を, 10KΩの抵抗を介して, オッシロスコープで観察し, その皮膚の抵抗値を算出した。その結果, 矩型波法によって, 皮膚の低電気抵抗点は, 安定して検出できること, また, 波型のひずみ, 極性の違いによって, 皮膚の汗腺, 毛孔等の区別ができる可能性が示唆された。しかし, 従来の皮膚の低電気抵抗点が, 電気的抵抗破壊点や汗腺以外の特殊な点とする考えには、十分な検証が必要であると思われた。
  • 高野 千石, 早崎 芳
    1981 年 31 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ノイロメーターと皮電計は, いずれも, 体表上の病態反射を電気的特異点の検索に求めようとするものであるが, その検索対象となる物理量の内容や病態反射との関係は決して同じではない。この論文は, 理論的にこの2つの代表的な測定器に関し, 検討を試み, さらにこれらの理論的考察を証明するために, 良導絡の12定点につき, それぞれノイロメーターおよび皮電計を用いて, 同一穴のコンダクタンスおよびインピーダンスを測定し, それぞれ両者の相関々係を左右24定点について計算し, ノイロメーターの読みと皮電計の読みとの相関性を検討した。その結果は, 理論的考察とほぼ一致し, さらにそれらが計測の対象とする物理量の生理学的病理学的意味の検討から, 両機器はそれぞれ独自の診断内容をもつものであると判断した。
  • 丹沢 章八, 北村 秀勝, 水上 守, 佐藤 薫
    1981 年 31 巻 1 号 p. 17-26
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    片麻痺の皮膚温と,“しびれ”を訴える片麻痺に対する星状神経節刺針の皮膚温に及ぼす影響を検索する目的で, 顔面と上腕部に計10穴の測定点を定めサーモグラフィ装置を用いて観察した結果, 次のような知見を得た。
    “しびれ”を訴える片麻痺の患側は, 健常者はもとより“しびれ”を訴えないものの患側よりその測定皮膚温が低い傾向にある。また星状神経節刺針を行なった結果は測定穴皮膚温相互の相関性が低下する傾向が観察された。
    これより“しびれ”の病態には二次的に局所の循環動態の不全が関与している可能性があるという指摘の裏づけを得た。しかし星状神経節刺針後の変化については不充分な情報しか得られず今回は結果の提示にとどめた。
  • 會澤 重勝, 坂本 秀治, 吉浜 勲, 坂本 浩二
    1981 年 31 巻 1 号 p. 27-33
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    灸に関する研究の一環として, 艾の構造を明らかにするため, 日向と日陰生育ヨモギの形態および若葉と成葉における葉, 毛の差異を明らかにし, さらに古代ヨモギに代って用いられたオギョウとの形態的差異を明らかにする目的で, 肉眼的観察および透過型, 走査型電子顕徴鏡による観察を行なった。その結果, 日陰生育ヨモギよりも日向生育ヨモギの葉の方が若葉, 成葉とも毛茸が多かった。また若葉の毛茸は、密度が高く, 太く短く, 断面は円形であった。成葉の毛茸の断面は扁平化していた。ヨモギとオギョウの比較では, ヨモギではT字毛以外に数種の腺毛を認めたが, オギョウでは綿毛以外には1種類の頭状毛しか観察されなかった。
  • 古屋 英治, 坂本 秀治, 岡崎 雅子, 坂本 浩二
    1981 年 31 巻 1 号 p. 34-41
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    施灸刺激による治療効果の作用機序を解明する目的で, 1回施灸刺激の生体防御機構に及ぼす影響, 特に異物貪食能について検索した。動物は正常ddY系, ICR系雄性マウス (5週令) を用い, 総艾重量5mg, 15mg/body を期門穴相当部位へ施灸し, 一定時間後カーボンクリアランステストを行い, 以下の結果を得た。ddY系マウスでは艾量5mg/body 施灸後3hでK値およびα値が上昇し, また15mg/body 施灸後3h, 24hでK値の上昇が認められた。ICR系マウスでは艾量15mg/body 施灸後3hでα値の上昇, 120hでK値, α値共に上昇した。以上の結果より施灸刺激によるマウス貪食能の亢進傾向を認めた。
  • 渡辺 信一郎, 伯田 宏, 松尾 敬志, 原 寛, 原志 兎太郎
    1981 年 31 巻 1 号 p. 42-50
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    原は以前に灸の効果を従来の経絡説ではなく「非特異性加熱自家蛋白体療法説」を提唱した。これは今日の非特異的免疫療法に相当するものと考えられる。ラットを用い通常のモグサ施灸と同一条件なる電子灸を用い, 連日一定期間施灸し, その後, ヒトγグロブリンを抗原とし, 感作後の足蹠の浮腫増強作用, 血中抗体価の変動を測定し, 抗原にじゃっきされる炎症性浮腫は抗原抗体複合物III型の即時型反応によること, 免疫賦活剤であるレバミゾールと比較すると施灸群の方がより高い抗体価が得られ, 両者併用群で更に強い効果のあることが明らかとなった。灸の臨床面での有効性の1つに免疫増強作用のあることが示唆された。今後細胞レベルで免疫賦活作用の機序について検討を加えたい。
  • 今井 安男, Kenzo Kumamoto
    1981 年 31 巻 1 号 p. 51-54
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    In order to, when administering moxibustion therapy, reach the effective temperature as quickly as possible with as litte as possible injury to the surface of the skin, we devised a heat-sense moxibustion apparatus using thermo-modules.
    In patients such as those with a predisposition to diabetes mellitus, there is a danger that a burn on the surface of the skin may cause serious complications. The use of this apparatus limits or removes such dangers and makes it possible to elevate the therapeutic results. This apparatus, in order to reduce burn injuries immediately switches to cooling when the effective heat stimulation level is reached, thus continuous burn therapy is being administered.
    We will report on the influences on the sugar tolerance capacity at the time of stimulation at ST-36 using this machine.
  • 長谷川 汪, 寺沢 宗典, 熊本 良重, 小田原 良誠, 湯浅 とみの
    1981 年 31 巻 1 号 p. 55-59
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    糖尿病治療においては, その基本病態であるインスリン作用不足の解消, すなわちインスリン分泌機能の改善が最良である。したがって著者らは鍼灸刺激のインスリン分泌機能に及ぼす影響について検討を行なった。方法 健常成人について中〓, 天枢, 曲池, 肝兪, 脾兪, 足三里, 太衝を選び30分間の置鍼を行いグルコース負荷時のインスリン分泌の動態について観察を行なった。結果 曲池刺激群では負荷後30分, 60分, 分泌総量, 負荷後60分間の分泌反応において, また太衝刺激群では負荷後60及び分泌反応において有意の亢進を認めた。結論 従来から糖尿病の治療に繁用されている経穴についてもインスリン分泌に対し大きな差のあることが判明した。
  • 木下 典穂, 木下 晴都
    1981 年 31 巻 1 号 p. 60-66
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    糖尿病の111例を対象に針灸治療の臨床的研究を行なったが, そのうち血糖値を検査した54例について治療成績を検討した。治療は一般的に常用する共通治療と, 一定の症状に対応する類別治療に分けて施行した。治療成績は血糖値を指標にして, 著効, 良効, 安定, 無効の4段階で評価した。その結果, 著効・良効を合わせた26例 (48%) は, 針灸治療後に血糖値が改善された。治療期間からみると2年以上にわたる長期継続群の成績がよく, 病歴では早期糖尿病群に著効例が比較的高度にみられ, 自覚症状では口渇のみを訴える症例の成績がよかった。血糖値の高度な群は下降率が大きく, 血糖降下剤・インスリンの必要な症例でも, 針灸後には血糖の改善する例があった。
  • 向野 義人
    1981 年 31 巻 1 号 p. 67-74
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    (目的と方法) 耳に食欲を抑制するツボがあるかどうかを検討するために, 50例の単純性肥満 (18歳~45歳) を無作為に神門治療群, 肺治療群に分け, 皮内針で2週間治療した。摂食量, 満腹感, 空腹感の変化を5または4段階評価により検討し, 各症例における有効・無効を判定した。また空腹時 Glucose, FFA, Insulin, Gastrin, Secretin の変化及び水300ml負荷時の Gastrin 分泌の変化を比較検討した。(結果) 両群の有効率には差 (p<0.005) があった。肺点治療により, 摂食量の減少 (p<0.05), 満腹感の亢進 (p<0.01), 空腹感の減少 (p<0.05) をきたし, また Insulin の減少 (p<0.05), 水負荷時の Gastrin 分泌が亢進 (p<0.05) した。(結論) 耳に食欲を抑制するツボがあり, その刺激により Insulin 分泌が低下し, Gastrin 分泌が亢進する。
  • 遠藤 唯男
    1981 年 31 巻 1 号 p. 75-81
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    針灸についてのアンケート調査資料を基に, 各回答項目別回答者の傾向, 並びにその共通性分類に基づく一般的傾向について調べてみた。各回答項目別回答者の傾向は, 表に見るごとく多様である。しかしこれら多様な傾向の中から共通性分類により一般傾向を求めてみると, A. 針灸の治療率やその有効性についての評価が高く, 針灸の現状には肯定的でさほど大きな変革を求めていない傾向の者, B. 針灸の受療率やその有劾性についての評価が低く, 針灸の現状には不信や不安があり大きな変革を求めている傾向の者, C. これらの中間的傾向の者の3類型があることがわかる。
  • 1981 年 31 巻 1 号 p. 85-109
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
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