経絡, 経穴に一致して, 皮膚の電気抵抗の低い部分が存在することが報告されているが, 皮膚抵抗の測定に直流通電 (陰極, 10~20V) を用いることによって, 抵抗破壊点が形成される可能性が, 指摘されている。本研究では, 矩型波 (4V, 10msec) を用いて, 皮膚に流れる電流を, 10KΩの抵抗を介して, オッシロスコープで観察し, その皮膚の抵抗値を算出した。その結果, 矩型波法によって, 皮膚の低電気抵抗点は, 安定して検出できること, また, 波型のひずみ, 極性の違いによって, 皮膚の汗腺, 毛孔等の区別ができる可能性が示唆された。しかし, 従来の皮膚の低電気抵抗点が, 電気的抵抗破壊点や汗腺以外の特殊な点とする考えには、十分な検証が必要であると思われた。
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