全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
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34 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 山田 慶児
    1984 年 34 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1984/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 吉川 恵士, 西條 一止, 矢澤 一博, 森 英俊, 坂井 友実, 佐々木 和郎, 緒方 昭宏, 嶋 俊和, 栗原 勝美, 富安 猛, 形井 ...
    1984 年 34 巻 1 号 p. 8-14
    発行日: 1984/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    私たちは, 昭和55年度に239例の扁桃炎患者に, 合谷―孔最に1Hz, 20~30分の通電を1週に1回, 合計3回行った。今回は239例の反復性扁桃炎患者につき, 鍼治療後1年間の経過観察を行い, 発熱の予防効果について検討した。
    その結果, (1) 200例中171例 (85.5%) の経過観察ができた。(2) 171例中30例は, 鍼治療後全く発熱しなかった。(3) 171例中91例は, 発熱頻度が半分以下に減少した。(4) 171例中20例は, 40℃以上の高熱を出さなくなったり, 熱の高さが, 1.5℃以上低下したり, 発熱日数が3日以下になった。(5) 171例中22例は無効であった。(6) 171例中8例は, 鍼治療後の状況が思わしくなく, 主治医の判断で扁摘を行った。
  • 吉川 恵士, 西條 一止, 矢澤 一博, 森 英俊, 坂井 友実, 緒方 昭広, 佐々木 和郎, 嶋 俊和, 菅 博紀, 中村 幹夫, 形井 ...
    1984 年 34 巻 1 号 p. 15-22
    発行日: 1984/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    筆者らは, 反復性扁桃炎の再発予防を目的とし, 鍼治療を行っている。昭和55年度239例の患者を扱い, 121例に効果を認め, 中でも小学生に効果の高いことが明らかとなった。そこで今回は再発予防効果に自然治癒がどの程度あるかを検討するため, 厳密な対照群としては問題があるが, 扁桃肥大児を学校調査により選び鍼治療を行った扁桃炎患児と, 年間欠席日数および体格について比較した。
    その結果, 昭和58年5月現在調査が終了した例数は, 鍼治療扁桃炎患児は22例, 非鍼治療扁桃肥大児は19例であった。鍼治療扁桃炎患児の治療前1年間の欠席日数は, S校全児童の欠席日数の平均より多く, 平均14.0日であり, 鍼治療後1年間のそれは, 6.5日とS校全児童の平均に近以した。非鍼治療扁桃肥大児の欠席日数は, 2年間共S校全児童の平均に近かった。
    鍼治療扁桃炎患児の治療開始時の体格は, 身長において14例中8例, 体重においては14例中12例が全国平均より低値を示した。非鍼治療扁桃肥大児の体格は, 全国平均に近かった。鍼治療扁桃炎患児では, 治療後1年間に14例中6例は身長・体重ともに, 14例中2例は身長に, 14例中1例は体重に全国平均に上まわる増加傾向を認めた。
    以上のことから, 扁桃炎患児は例え病巣扁桃の心配がなくとも, 教育上・発育上問題をもっていることが明らかとなった。扁摘における生体への侵しゅう度や, 入院による医療と負担および家族の負担を考えるとき, 鍼治療は, たとえ扁摘ほど効果が確実でないとしても, 扁摘の前に試みるに充分価する治療方法であると考える。
  • 特に in vivo の細胞性免疫能の検討
    黒野 保三, 石神 龍代, 渡 仲三, 松本 美富士
    1984 年 34 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 1984/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    健康人21名における鍼刺激の免疫能の変化を直接検討するため, 細胞性免疫反応の in vivo における代表的検査法であるツベルクリン皮内反応の変化について検討を行なった。特にツベルクリン皮内反応が弱陽性以下の者7名を選んだ。ツベルクリン皮内反応は日本BCG製精製ツベルクリン0.05μgを前腕皮内に接種し, 48時間後に発赤の長径と短径を測定した。ツベルクリン接種直前および24時間後に, 脈診法により2穴を選穴し, 鍼通電刺激を行なった。
    鍼刺激により発赤の大きさが増強することが, すべての症例に認められた (P<0.05)。このことは, 我々が過去示してきた in vitro におけるリンパ球の増強作用を鍼刺激が有することを, 直接的に in vivo において確認したものである。
  • 河内 明, 豊田 住江, 山田 百合子, 桂川 鉚一郎, 木村 邦夫, 兵頭 正義, 北出 利勝, 細谷 英吉
    1984 年 34 巻 1 号 p. 28-31
    発行日: 1984/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    アミノ酸の一種であるD型フェニルアラニン (DPA) は, エンドルフィンズを分解するカルボキシ・ペプチターゼを抑制する作用がある。われわれは, 前投薬としてDPAを服用させ, 各種疼痛性疾患に対して鍼鎮痛増強効果を研究してきた。今回は慢性腰下肢痛患者に対するDPA服用・鍼治療による臨床効果を検討した。
    当科を訪れた慢性腰下肢痛患者30名を対象とし, 同一の患者につき, あらかじめDPA (4g) を約30分前に術前投与したのち, 鍼治療 (2回) した試験群と偽薬 (乳糖4g) を投与して同様に鍼治療を行った対照群とに分け直後効果によって, 二重盲検法で比較する方法をとった。
    その結果, DPA術前投与群は, 偽薬群と比較すると治療効果が有効率で27%上まわり, 慢性腰下肢痛患者に対して, DPA術前投与による鍼鎮痛効果の増強が認められた。
    鍼灸治療の効果は, 個人差が大きいといわれるがDPAを術前投与しておくと有効例が増加する。
  • 1984 年 34 巻 1 号 p. 38-71
    発行日: 1984/09/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
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