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関根 司, 松矢 悠希, 越川 翔生, 森田 銀, 中園 徹, 松村 恵理子, 千田 二郎
2024 年55 巻6 号 p.
1033-1038
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
カーボンフリー燃料である水素の利用が注目されている.本研究では,水素をポート噴射することで混合気を不均質化し,燃焼室壁面近傍での燃焼を抑制することにより冷却損失低減および更なる熱効率向上を図った.本報では,都市ガスに水素を異なる割合で混合した際の燃焼特性に及ぼす影響について報告する.
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水嶋 教文, 山口 恭平, 飯山 洋一, 角 有司
2024 年55 巻6 号 p.
1039-1045
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
軽自動車の常用域における熱効率向上を目的として,エンジンの0次元サイクルシミュレーションモデルに品質工学ツールを適用し,最適なエンジン諸元を探索した.軽自動車の排気量規格に捉われず,ボア・ストローク,圧縮比,吸気バルブタイミング等の諸元を探索することで,熱効率向上のポテンシャルを明らかにした.
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寺澤 雅人, 菅谷 裕大, 梅本 晃希, 草鹿 仁
2024 年55 巻6 号 p.
1046-1051
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
排気量2.5 LのガソリンエンジンにてPd/Al触媒を用い,空燃比を高速で切り替えるパータベーションの振幅と周波数が浄化特性に与える影響を調査した.周波数を高め,振幅を小さくすることで浄化率は向上し,かつNOおよびCOは周波数に対して高い感度を持つことを見出した.
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成毛 政貴, 北村 高明
2024 年55 巻6 号 p.
1052-1058
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
ハイブリッド車両の更なる燃費向上に向けて廃熱の有効利用が重要となる.本研究では,空気過剰率2.0の希薄条件で運転可能なSIエンジンを搭載したシリーズハイブリッド車両を対象とし,Phase Change Coolingコンセプトと廃熱回収システムを組み合わせた際の燃費改善効果について早期暖気の観点も含めて数値シミュレーションにより評価した.
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上野 尊史, 平岡 賢二, 天寅 喬文, 森田 銀
2024 年55 巻6 号 p.
1059-1064
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
カーボンニュートラルに向けた動力源として水素が挙げられ,水素エンジンの性能向上のためには燃焼形態を解明することが肝要である.本研究ではパイロット着火方式水素エンジンの試験結果をもとに,3D-CFDによる再現計算を実施し,その燃焼プロセスについて分析した.
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三田 拓朗, 坪田 頼昌
2024 年55 巻6 号 p.
1065-1070
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
ディーゼル機関のピストン温度を推定する手法を開発した.簡易で計算負荷の小さい手法である一方で,過渡時のピストン温度を精度よく推定できることを確認した.この推定手法を用いて,ピストンが受けるストレスを把握して寿命を推定できるとともに,油路回路制御と組み合わせることによる燃費低減効果が得られた.
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中野 道王, 石井 秀昂, 川島 史也
2024 年55 巻6 号 p.
1071-1077
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
ブレンディングオクタン価(BON)が高い炭化水素に着目し,これを正標準燃料(PRF)と混合した燃料と,その混合燃料と同等のオクタン価のPRFについて,フローリアクタの反応生成物を分析した.その結果から,BONが高い炭化水素がオクタン価を向上させるメカニズムを検討した.
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戸辺 祥太, 鈴木 昭宏, 吉澤 聡史, 堀口 高英
2024 年55 巻6 号 p.
1078-1083
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
ガソリンエンジン内のカーボンデポジットを分析し,生成原因を特定する事が目的である.
本研究では,分析手法を組み合わせる事で,生成原因となるガソリンとオイルの割合を定量する手法を構築したので結果を報告する.
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-3D-CFDによる高負荷運転および熱効率向上の可能性の追究-
野村 卓矢, 森川 弘二, 窪山 達也, 森吉 泰生
2024 年55 巻6 号 p.
1084-1090
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
燃焼室を大小二つに分割することにより,予混合気圧縮着火燃焼を多段化することができる.本稿では冷却損失低減および高効率を狙い,小燃焼室をピストン内部に設けたときの本燃焼方式の実現可能性とポテンシャルを3D-CFDにより明らかにした.
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波頭 佑哉, 廣田 寿男, 紙屋 雄史, 佐藤 圭峰
2024 年55 巻6 号 p.
1091-1096
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
電動車両ではLiBの電力を用いるため,電圧降下や劣化への対策が必要である.これらの対策にはLiBの温度を適切に且つ効率良く管理するシステムの設計が求められる.そこで量産EVを対象に冷間始動の走行シーンにおいて,より高効率な熱マネージメントシステムの最適解を1Dの車両システムモデルを活用して検討した.
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湯村 洋典, 町田 拓也
2024 年55 巻6 号 p.
1097-1101
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
企画構想段階のHEVシステム選定において燃費シミュレーションは重要である一方,各システム構成毎にプラントモデルとそれを最適動作させる制御モデルを作成・評価するには工数が膨大となる課題がある.そこで本論文では,HEVの本来機能に基きシミュレーションモデルを簡素化し,目標分配を行った事例を紹介する.
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米山 崇, 吉岡 隼, 鮑 義達, 温 旻昊, 楊 イ翔, 紙屋 雄史, 柏木 隆行, 小川 賢一, 金子 真直人, 神﨑 眞人
2024 年55 巻6 号 p.
1102-1107
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
燃料電池ハイブリッド試験電車の燃料電池出力制御法が必要となっている.この電車はバッテリのSOCにより力行・回生性能が変化する.また消費エネルギーは乗車率や外気温によっても変化する.そこで制御手法の違いや制御対象とするパラメータ数の違いによる走行性能・燃費への影響を走行シミュレーションにより検討した.
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原田 正範, 左合 貴, 新井 嘉秀, 植山 裕樹
2024 年55 巻6 号 p.
1108-1113
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
本研究は,競技車両の最適周回軌道を最適制御問題として定式化を行い,最適化計算により生成している.複数の直線と曲線が混在するコースレイアウトに対して,凸領域内拘束法を適用する事で,競技車両がコース内を走行する経路制約を与える.提案手法により,先行研究と同等の最適周回軌道を容易に得られる事を示す.
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齋藤 哲平, 成川 理優, 石原 新士
2024 年55 巻6 号 p.
1114-1120
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
モビリティソリューションの提供を目的とした自動運転制御技術を開発している.本講演では,自動運転車両に設けられた運行設計領域の走行環境条件の変化による逸脱を回避しつつ移動効率を改善するため,モデル予測制御により数km先の走行経路上の状態を考慮したリアルタイムな車両制御技術について報告する.
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後藤 明, 燈明 泰成
2024 年55 巻6 号 p.
1121-1126
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
積層パネルを福祉車両スロープに適用する場合のたわみ挙動を調査した。被介護者搭乗の車椅子と介護者のパネル上の移動を想定してパネル上の複数部位に同時に荷重負荷した時、最大たわみは介護者足部で発生し、パネルの傾斜角と共に減少した。被介護者足部のみ負荷時のたわみから、複数部位負荷時の最大たわみを類推できた。
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望月 晋栄, 川合 大介, 松村 雄一
2024 年55 巻6 号 p.
1127-1132
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
カーネルコンプライアンス解析に波数分析を適用した解析法を用いて振動伝達の定量化を容易にし,ボデーシェル振動低減のための設計指針を提案する.
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張 嶼城, 加藤 正隆, 江村 恒一, 渡辺 英治
2024 年55 巻6 号 p.
1133-1138
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
本論文は,人の脳のM細胞系とP細胞系が処理する遅いおよび速い視覚情報の特性を模倣するSlowFast深層学習モデルを用いて,交通ヒヤリハット映像を分類した.交通環境における人の視覚認知との関係を解析し,交通安全向上にどのように貢献できるかを示し,今後の交通事故の認知ミスに向けた新たな洞察を提供する.
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露木 雅文, 新 吉高, 銭 智定
2024 年55 巻6 号 p.
1139-1144
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
映像中の交通シーン抽出は先進運転支援システム開発に必須であるが目視確認の手間が大きい.その効率化に向け,本研究では視覚言語モデル活用のテキストによる映像検索と,クラスタリングによる検索結果の集約を提案する.日本の走行映像の評価により,本提案で渋滞等の複雑なシーンを正確かつ効率的に抽出可能とわかった.
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和田 駿一, 高橋 翔, 萩原 亨
2024 年55 巻6 号 p.
1145-1150
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
歩行者の視線行動を利用し,無信号横断歩道において自動運転車との意思疎通を行うe-HMIの提案を行い,その効果を検証した.仮想空間上のドライビングシミュレータを用いて,20代から50代の36名によるe-HMIの効果検証実験を行った.その結果,e-HMIによって歩行者が安心かつ円滑に横断を行えるようになったことが明らかとなった.
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―高齢者のための運転に関する簡易型質問紙SQ-CCDCを用いて―
小嶋 理江, 荘島 宏二郎, 青木 宏文, 米川 隆
2024 年55 巻6 号 p.
1151-1158
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
個人に最適化した効果的な安全運転の支援と普及促進を目的とし,本報告は,Web調査で得た,60代~80代の高齢群1377名のデータを分析した.SQ-CCDCから得られるランクを用いて,主観評価による特徴を視覚的に把握し,さらに高齢ドライバの分類を試みた.
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大島 康裕, 西森 久雄, 今井 悠介, 釜谷 大志
2024 年55 巻6 号 p.
1159-1164
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
これまで,車室内で発生する結露水の影響は,デザインレビューや車内に水をかけることで確認してきたが,水かかり経路が複雑となるため,経路特定に多くの工数を費やしてきた.本稿では,粒子法シミュレーションの解析条件とパラメータを検討し,結露水を模擬した解析手法を開発し,経路特定を容易とした.
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中丸 敏明, 長田 雅之, 曙 紘之, 菅田 淳, 横手 芳樹, 西谷 公光, 喜多 智之, 河井 範之, 湯浅 卓也, 小川 武史
2024 年55 巻6 号 p.
1165-1170
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
近年,軽量化のためのマルチマテリアル車体構造が拡大している.JSAE疲労信頼性部門委員会CFRP接合WGではCFRPのウレタン接着接合に着目し,ラップシェアと構造試験体を用いて疲労強度の検討を行った.結果,き裂発生や進展など疲労特性の知見を得ると共に疲労強度評価の指標についても考察することができた.
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中野 洋, 金川 信康, 十文字 賢太郎
2024 年55 巻6 号 p.
1171-1176
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
ゾーンアーキテクチャ対応車載パワーネットの電源幹線の軽量化を目的に,パワーネットの局所的な電流集中を回避する電流分散手法を検討した.車両の各ゾーンの負荷電流に応じて各ゾーンへの電力供給経路をグラフ理論により最適化するアルゴリズムを提案し,電気的モデルとの連成シミュレーションにより評価した結果を報告する.
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張 祥慶, 山下 秀典, 梅村 充一
2024 年55 巻6 号 p.
1177-1182
発行日: 2024年
公開日: 2024/10/23
ジャーナル
フリー
本研究では,車両の未来の4G通信速度をLSTMで予測する技術を紹介する.過去の通信品質実績や地理位置情報を使用し,高精度な予測を実現した.予測に基づき通信トラブルを回避することで車両における通信サービス全体の安定性向上に貢献でき,遠隔運転など高速で安定した通信が要求される分野への活用が期待される.
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齋藤 大晃, 橋本 宗昌, 石井 義範
2024 年55 巻6 号 p.
1183-1189
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
大型商用車用ディーゼルエンジンでは高効率を実現するため,高過給化が有力な手段である.本研究では単気筒エンジンを用いて空気過剰率違いの燃焼解析およびヒートバランス解析を実施し,高い図示熱効率を達成するための空気過剰率条件および実現手法,また高空気過剰率運転のデメリットを明らかにした.
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小林 一景, 江橋 雄介, 山田 颯人, 黒田 純平, 内野 大悟, 小川 和輝, 池田 圭吾, Mohamad Heerwan Bin P ...
2024 年55 巻6 号 p.
1190-1195
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
左右輪を繋ぐ差動装置には,オープン,ロック,LSDの代表的な3つがあり,旋回時の操安性に影響を及ぼす.しかし,車両運動力学では差動装置は概ね無視され,力学的理解が困難である.本報告では,準定常的表現においての3つの差動装置が旋回運動に与える影響を荷重移動も含めて定式化し,力学的な解明をする.
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服部 元治, 安部 正人, 狩野 芳郎, 山本 真規, 山門 誠
2024 年55 巻6 号 p.
1196-1201
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
車両の電動化に伴い,諸元の変化として重心高低下,ピッチ・ヨー慣性モーメントの減少,重心位置の後方移動が予想される.本報ではエンジン車と電動車の諸元の違いが,運動特性に及ぼす影響を解明するためのフルヴィークルシミュレーション結果及び,ドライビングシミュレータ実験による操舵特性評価結果について報告する.
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坂口 康平, 竹内 琢磨, 勝山 悦生
2024 年55 巻6 号 p.
1202-1207
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
旋回加速時の傾向として,前輪駆動車はプラウ挙動を示し,後輪駆動車はスピン挙動を示すことで最終挙動に一貫性があるが,四輪駆動車は前後のタイヤ摩擦円が同時に飽和する傾向があるため,車両の最終挙動が定まりづらい.本稿では,最終挙動の一貫性向上を狙い,タイヤ負荷率に基づく前後駆動力配分制御法を提案した.
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國司 大地, 弦田 遼平
2024 年55 巻6 号 p.
1208-1213
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
サーキュラーエコノミー対応を目指したモジュール化を含む易解体・易分解に配慮した新しい構造について,数理的・合理的な設計を可能とするDSM(Design Structure Matrix)と呼ばれるマトリクスベース手法を紹介する.
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浅野 貴文, 土屋 康祐, 柏倉 賢二, 川口 拓真, 志村 春樹, 新 僚介, 金子 隆, 金堀 凌也
2024 年55 巻6 号 p.
1214-1219
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
ドライバビリティ性能の向上には,複雑な運転操作と車両挙動の組合せを,熟練者が経験と勘で網羅的に評価する必要がある.本研究では,膨大な試験工数を低減し知見を共有すべく,機械学習を用いた評価手法を開発した.更にエンジンベンチ試験で活用し,ECUデータから加速度を予測する事で実車に頼らない評価を試みた.
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-環境性能と車体振動の両立-
村中 英史, 高橋 遼, 林 敏弘, 塚原 大輔, 佐藤 清史, 奥野 達也, 大庭 創
2024 年55 巻6 号 p.
1220-1224
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
地球環境との調和を目指し,更なる排気ガスクリーン化で触媒を早期暖機させると車体振動と背反し性能両立に多大な工数がかかっていた.そこで,触媒暖機中の車体振動について,起振力と車体感度の物理モデルを作成・実機検証し要因を分析した.また,燃焼波形から車体振動まで一気通貫のMBDを構築し開発を効率化した.
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小西 敬三, 鳥居 建史, 西川 智博
2024 年55 巻6 号 p.
1225-1230
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
以前筆者らは,燃焼騒音の音質改善を目的として,静止したパワープラントの加振実験から構造系伝達特性の中間指標を得る方法を確立した.本報では,直列四気筒エンジンを題材に,燃焼騒音のハーフ次及び奇数次成分増大に影響するパワープラント固有モードの特徴を実験モード解析と上記指標を用いて分析した内容を報告する.
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大島 遥汰, 田辺 総一郎, 戸井 武司
2024 年55 巻6 号 p.
1231-1237
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
畳み込みニューラルネットワークと準再帰型ニューラル ネットワークを組み合わせた機械学習モデルに基づき時間周波数解析画像を分類し,ニ ューラルネットワークの中間層抽出手法である勾配加重クラス活性化マッピングを用いることにより,エンジン音の各周波数成分における時間変動を伴う特徴を可視化する.
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國行 浩史, 田中 敏章, 田澤 周平, 伊藤 大輔
2024 年55 巻6 号 p.
1238-1243
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
ドライバの体調急変による事故防止として,スイッチによって車両を緊急停止させるドライバ異常時対応システム(EDSS)が搭載され始めている.本研究では,この緊急停止スイッチに関して被験者実験を用いてスイッチを押す際の操作行動を分析し,体調急変時に押しやすい操作法とスイッチ配置を検討した.
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泉 颯太, 米陀 佳祐, 柳瀬 龍, Mohammad Aldibaja, 菅沼 直樹
2024 年55 巻6 号 p.
1244-1249
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
安全な自動運転実現のため正確な自己位置推定が重要である.従来,積雪や大雨など環境変化に対しロバスト性確保のため,低分解能のミリ波レーダで位置推定していた.本研究では,高分解能の4Dイメージングレーダを用いた自己位置推定を実現し,環境変化に対し高いロバスト性を維持しつつ位置推定精度の向上を目的とする.
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神保 航大, 米陀 佳祐, 柳瀬 龍, Mohammad Aldibaja, 菅沼 直樹
2024 年55 巻6 号 p.
1250-1255
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
自動運転車の安全な走行の実現には,自己位置推定が必要である.雨天時における路面の濡れや,路面の経年変化などの環境変化が発生した場合,LiDARによる赤外線反射率を用いた位置推定では,推定精度が低下する.本研究では,機械学習モデルであるCNNを用いて環境変化に対してロバストなマッチングを行うことを目的とする.
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伊藤 大輔, 森本 紳
2024 年55 巻6 号 p.
1256-1262
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
本研究では法規試験以下の衝突速度での前面衝突における肋骨変形について有限要素解析により分析した.衝突速度40 km/h以下であっても比較的高い塑性ひずみが肋骨に生じることを確認した.肋骨に生じる変形と力のモーメントを考えることで肋骨ひずみ発生メカニズムの説明を試みた.
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景山 一郎, 渡辺 淳士, 栗谷川 幸代, 原口 哲之理, 金子 哲也, 西尾 実, 新田 宣広, 浅井 崇
2024 年55 巻6 号 p.
1263-1270
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
道路交通安全の目的から連続的に路面摩擦特性を計測する装置を構築した。これまでの手法を基に雪氷路における摩擦特性の連続計測の可能性確認を行った。その結果テストコースにおけるアスファルト、圧雪路、氷盤路における摩擦特性を把握した。さらに積雪時の実路における摩擦特性の概要を把握した。
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竹田 陸人, 趙 雨晴, 水野 幸治, 若林 亜星, 川瀨 麻実, 細川 俊夫, 韓 勇
2024 年55 巻6 号 p.
1271-1277
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
自動車衝突時に歩行者は,車両と路面の両者によって受傷する.本研究では,車両と歩行者の衝突についてマルチボディシミュレーションを実施し,車体形状別に路面落下時の挙動に対して最適化計算を行い,路面接触による歩行者傷害を最も低減できるブレーキ減速度波形を求めた.
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-オーストラリア救急搬送事例データの解析-
久保田 和広, 西本 哲也, ポンテ ジュリオ
2024 年55 巻6 号 p.
1278-1285
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
豪州救急搬送事例データを解析し,搬送時間と傷害程度の関係を定量化した.搬送時間の長期化で軽傷率は低下し,120分で軽傷率は6割未満になる.ドクターヘリや救急車といった搬送手段で事故現場からの搬送時間は異なる.搬送時間と死亡重傷率の関係は距離や医療資源の余力を踏まえた最適な搬送手段の選定に活用できる.
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高須賀 蓮, 富永 諒, 越川 翔生, 松村 恵理子, 千田 二郎
2024 年55 巻6 号 p.
1286-1291
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
運輸部門での温室効果ガス(GHG)排出削減の手段として水素,合成燃料およびバイオ燃料などのカーボンニュートラル(CN)燃料が挙げられる.本研究の目的は日本においてCN燃料の有用性を評価することである.本報では,CN燃料のWell-to-WheelにおけるGHG排出量を算出,比較した結果を報告する.
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津田 稔, 石田 雅照, 井原 剛, 山西 大, 前田 和幸
2024 年55 巻6 号 p.
1292-1297
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
小型高速エンジンにアンモニアを使用した場合の燃焼特性とDPFの性能を明らかにするために、軽油にアンモニア水を混合した燃料を用いて、214kW/3101min-1のエンジンを運転し、エンジン性能と、NOx、PM、DPFの特性を解析した。その結果、アンモニアが使用可能であることを明らかにした。
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樽井 駿典, 向井 正和
2024 年55 巻6 号 p.
1298-1303
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
トラックの質量は貨物量で大きく変化する.隊列走行の実現には、質量変化に対してロバスト性が求められる.本研究では,質量変化の影響に耐えられるように車間距離に応じて加速度を抑制する制約を提案し,制御バリア関数を用いた制御法を構築する.
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今西 裕人, 布施 康宏
2024 年55 巻6 号 p.
1304-1309
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
ジャーナル
フリー
自動運転の社会実装加速には,技術開発,環境整備,社会受容性の評価を短い実証サイクルで繰り返すことが重要である.そこで本研究では,ジオフェンス内を走行する限定領域自動運転のシステム構築高速化に向けて,構成要素であるインフラセンサの設置姿勢を自動較正する,設置補助システムを検討した.
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-1Dシステムモデルと連成させた室内音予測モデル構築-
渡辺 賢, 緒方 健一郎, 岩瀬 裕夢, 前田 岳人, 川田 和哉
2024 年55 巻6 号 p.
1310-1315
発行日: 2024年
公開日: 2024/11/25
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エンジンが発電をメインとする2モータハイブリッドシステムの振動騒音開発はハード開発と共に,制御開発も重要である.今回2モータハイブリッドシステム開発初期段階での制御開発に,1Dシステムモデルを連成させたNVHシミュレータを活用し,加速時の室内音を再現させて,聴感による判断を可能にした.
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