順天堂医学
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49 巻, 1 号
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Contents
目次
特集 診療・研究の最前線(II)
  • 木南 英紀
    2003 年 49 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
  • 児玉 裕三
    2003 年 49 巻 1 号 p. 2-11
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    インスリン様成長因子Insulin like growth factor (IGF) -Iは, 正常な細胞・組織の発達, 維持および種々の腫瘍細胞に重要な成長因子である. しかし, われわれはIGF-Iが肺腺癌細胞A549においてDNA合成および細胞増殖抑制効果を示したため, その機序を細胞内シグナルを中心に評価した. IGF-1を一定以上の濃度でA549細胞に添加したところ, そのDNA合成が抑制され, これはIGF-1受容体アンタゴニストによって完全に阻止され, またIGF-Iと同時に細胞内シグナル阻害因子であるPD98059 (p44/42MAPKkinaseinhibitor) およびLY294002 (PI 3'-kinase inhibitor) の投与でも部分的に阻止した. そこで, これらのシグナルで重要なp44/42MAPKとAkt/PKBのリン酸化の有無を評価した. IGF-IはMAPKを一過性に活性化させたが, Akt/PKBは持続的にリン酸化し, さらにcell cycle抑制因子p21Cip/wAF1発現も誘導した. IGF-Iは肺癌細胞A549において, Akt/PKBの持続的な活性化とp21Cip/wAF1の発現により, 複雑に細胞増殖抑制効果を発揮している可能性がある.
  • 清水 俊明
    2003 年 49 巻 1 号 p. 12-23
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    エイコサペンタエン酸 (EPA) やドコサヘキサエン酸 (DHA) などのn-3系多価不飽和脂肪酸 (n-3系PUFAs) を多量に含有する魚脂が, 最近様々な分野で注目されている. その作用は, 細胞膜の構成成分としての作用やプロスタグランディン (PGs) およびロイコトリエン (LTs) などのエイコサノイドを介しての作用のほか, まだ解明されていないものもある. 小児科領域では, 新生児・乳児の視機能および脳の発達に対する作用, 抗炎症および抗アレルギー作用・脂質低作用などが実際に臨床応用されている. 当教室での臨床および動物実験においても, 炎症性腸疾患やアレルギー性疾患に対するn-3系PUFAs投与の有効性が確認されている.
  • -病態解明へのアプローチと治療への展望-
    須賀 康
    2003 年 49 巻 1 号 p. 24-32
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    皮膚は外界からのダメージに対して生体を保護し, 体内からの水分蒸発を防ぐ働きがあります. 主たる役割を有する場所は表皮であり, ダメージに対抗するため, 細胞骨格, 膜骨格などを有しています. 遺伝的な要因で「表皮バリアーの準備が十分にできない」という事態を生ずれば, 先天性角化異常症 (角化症) という病気が起こります. 私は, このような角化症の病態生理・分子生物学的な解析に携わってきた経験を生かし, 角化症の原因となる〈細胞骨格・膜骨格の異常〉について動物モデルを作成し, 今後の病態解明・遺伝子治療などに役立てる試みを行って参りました. これらの動物モデルは, 今後の先天性皮膚疾患の患者に対するex vivo伝子治療を考える上でも大変有用と思われます. すなわち本療法は, 表皮基底層の幹細胞 (stem cell) を見つけて培養, ノックイン法の技術により疾患遺伝子を正常遺伝子で置換します. そして, 悪い遺伝子を取り除いた培養表皮シートを使って患者さんの表皮を植え変えてしまう方法です. 表皮シートは患者本人由来ですから, 拒絶されることはありません. このため, 本療法は皮膚科領域の中では最も理想的な方法と考えられ注目されています.
  • 高橋 和久
    2003 年 49 巻 1 号 p. 33-43
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    オステオポンチン (OPN) は骨芽細胞の他, 活性化されたマクロファージ・リンパ球, ある種の腫瘍細胞などから産生分泌される分子量約6万のリン酸化糖蛋白である. 分子中央部に細胞接着ドメインであるアルギニン-グリシン-アスパラギン酸配列, その数アミノ酸カルボキシル末端側にはトロンビンで解離され得る配列が存在する. OPNは細胞接着などの静的な機能に加え, 細胞遊走・癌の転移・血管新生, 誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害による一酸化窒素産生の制御, 感染抵抗性, B細胞からの抗体産生増強などの多くの動的機能を有し, トロンビンによる分解や糖鎖の付加, リン酸化などの翻訳後修飾でこれらの機能が調節されている. OPNの遺伝子欠損マウスの解析から, OPNは肉芽腫形成や抗酸菌感染症, 癌の転移に極めて重要な役割を果たすことが明らかになり, 呼吸器領域においても, 最近精力的に研究が進められている. 最近われわれは肺線維症の病態, サルコイドーシスの肺病変の進行, 癌の血管新生などにOPNが関与することを報告し, 呼吸器疾患におけるOPNの役割が注目されている.
  • --ナノメートルの細胞骨格から6億年の進化まで--
    坂井 建雄
    2003 年 49 巻 1 号 p. 44-50
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    よい電子顕微鏡像とは, 機能状態をよく反映した像である. 血管系を例にとると, 内圧による膨張力を受けて血管壁が適度に伸展した状態であり, 壁を構成する細胞や細胞外基質が明瞭に見えなければならない. そのために定圧による灌流固定, 低温脱水による試料作成を行う. 第1解剖学の重要な業務は, 人体解剖実習の指導とそれに付随するさまざまな業務である. 解剖体を提供してくれる献体は, 人間愛に基づく行為である. 順天堂大学の解剖実習室には, 「死の中の真実, 生のもたらす喜び」という言葉を掲げている.
  • 代田 浩之
    2003 年 49 巻 1 号 p. 51-57
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    冠動脈インターベンションは, 冠動脈疾患の血行再建法として冠動脈バイパス術と並ぶ, 重要な位置を占めている. その簡便さと低侵襲性が大きな利点である一方で, 急性冠閉塞や不適格病変などの限界があったが, ステントやDCA・ロータブレーターなどの開発により安全性の飛躍的な向上とともに適応のさらなる拡大が起っている. 順天堂での冠インターベンション治療は, これまで総計約3000例に施行され, 最近では95%程度の安定した高い成功率を維持しているが, アキレス腱と言われた再狭窄率については20-30%と課題を残している. 新しい器機の中でステントは再狭窄を有意に抑制するが, 薬剤では抗酸化剤であるプロブコールが再狭窄予防効果を持つことをわれわれが報告した. ステントの再狭窄については, 放射線治療の有効性が検証されている. 現在最も期待されている再狭窄予防法は薬剤溶出性ステントであるが, その長期効果は観察していく必要がある. また今後も進化するこの治療法の位置づけをリアルタイムに検証してゆくシステムも必要である.
原著
  • 宮川 芳宏
    2003 年 49 巻 1 号 p. 58-67
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    目的: 小児難治肝疾患患者に行われた生体部分肝移植後の生検肝組織像ならびに臨床的病態を明らかにする. 対象: 原疾患としてWilson病3例・オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症2例・原発性硬化性胆管炎1例, および先天性肝繊維症1例の計7例に対し生体部分肝移植が行われ, 術後に経時的に実施した針生検肝組織を対象とした. 方法: 肝生検組織にはいずれもHE染色・Azan-Mallory染色・PAS染色・鍍銀染色等を施した. 結果: 1) 液性拒絶反応・慢性拒絶反応を認めた症例はなかった. 2) 急性期に臨床的および病理組織学的に急性拒絶反応を認めた症例はなかったが, 慢性期に臨床的に急性拒絶に相当する症例が2例みられた. その1例は, 病理組織学的に急性拒絶反応重症度分類高度に相当する所見を認めた. 3) すべての症例に非特異的炎症反応が認められた. 結論: 小児難治肝疾患患者に行われた生体部分肝移植後の生検肝の病理組織像には, 液性拒絶反応・慢性拒絶反応を認めず, 通常の発症時期とは異なる慢性期に急性拒絶反応に相当する病理所見を認めるものや全症例に非特異的炎症反応を認め, 病理組織診断における問題点と考えられた.
  • 中村 貴則
    2003 年 49 巻 1 号 p. 68-76
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    目的: 子宮内膜症の発症は多数の疾患関連遺伝子および環境要因との相互作用によって引き起こされると想定されている. 今回われわれは, 順天堂大学産婦人科にて治療・臨床経過を追跡している内膜症患者を病型分類し, estrogen receptor α (ESRα) ・ESRβ, 解毒系酵素群に属するglutathione S-transferase M1およびT1 (GSTM1・GSTT1) の遺伝子多型解析を行い, 疾患との相関解析を行った. 方法: 有疾患者は以下の3群に分類した. 深部ダグラス窩病変を有さない軽度-中程度内膜症患者を術後再発を呈した群 (RE=40人) と術後1000日間, 定期的外来診察を受け再発を呈さなかった群 (NR=42人) に二分した. さらに子宮内膜症の中でも極めて治療抵抗性をもち重症な深部ダグラス窩病変を有する患者を再発の有無にかかわらずDP群 (DP=58人) に分類し, DNAを解析材料とした. 健常者群 (CL=90人) を対照とした. ESRαの多型にはmicrosatellite markerであるER-TA repeat, ESRβ遺伝子はD14S1026 (CArepeat) についてGenetic Analyzerを用いて解析した. さらにESRα Pvu II single nucleotide polymorphism (SNP) の検索をPCR-制限酵素法にて行った. GSTM1およびGSTT1遺伝子欠失であるnull genotypeをPCRにて検出し, その頻度を比較した. 結果: ER-TA alleleでは, これまでの欧米での報告とは異なり, DP群でのみ, 22 repeatのallele頻度が有意に対照群に比し高かった. しかし, 他の疾患群では有意差は認められなかった. Alleleの大きさにより3群に分けると, NRでのみ双方小さいalleleの組み合わせであるgenotypeが有意に高頻度であった. ESRα Pvu II SNPに関してはこれまでの報告と異なり, DPでのみPvu II site陰性の頻度が高かった. ESRβに関しては特定のalleleと疾患との相関は認めなかった. GSTM1 null genotypeはNRにのみ, GSTT1 null genotypeはNRおよびDPに頻度が有意に高かった. GSTM1とGSTT1の共にnull genotype (double null type) が有疾患群において対照群と比し有意に高頻度に認められた. 結語: 多因子疾患である内膜症と遺伝子多型との相関解析を行った. ESRα多型allele, さらにGSTM1およびGSTT1 null genotypeが疾患群の一部で有意に高頻度で認められた. しかし, 再発・非再発・深部病変群間で頻度に違いが認められた事より, 多型性はこれまでに知られているより複雑に病型に影響し, また, 人種や地域により因子関与の度合いが異なる可能性も想定された. また, ESRβ多型に関しては特定のESRβalleleとの相関は認められず, 内膜症にはESRβの関与はESRαに比べ大きな影響はないものと考えた.
  • -全国ホスピス・緩和ケア病棟への調査から-
    杉本 正子, 高石 純子, 荒賀 直子, リボウィッツ志村 よし子, 河原 加代子
    2003 年 49 巻 1 号 p. 77-88
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    目的: 医療における在宅ホスピスケアシステムを構想する上で, ホスピスや緩和ケア病棟の地域における役割についての示唆を得る. 対象: 全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会会員一覧より109施設を対象とし, 統括責任者である医師と看護職者の各1名ずつ218名を対象とした. 方法: 1999年11月-12月, 自作質問紙による郵送自記式無記名調査を実施した. 結果: 対象者218名の内, 104名 (47.7%) から回答があった. 有効回答は77名 (74.0%) で, 緩和ケア病棟が61.0%, 併設型ホスピスが19.5%, 独立型ホスピスが13.0%であった. 在宅ホスピスケアは全体の約半数の施設が実施していたが, 1998年度に在宅で看取った患者数は全体の77.1%が5人以下であった. 在宅ホスピスケアに関わる内容で実施率の高いものは, 在宅がん患者のショートステイの受け入れ, ボランティア育成のための活動であった. 実施率の低いものは, デイケアの実施, 医療福祉物品の貸し出し, 地域住民への健康教育であった. この中で現在は未実施だが実施希望が高いものは, ボランティアの育成活動, 地域の開業医や訪問看護ステーションの看護職者への教育, 地域住民への健康教育であった. 特に医師は訪問看護ステーションの看護職者への教育に強い意欲を持っていた. 結論: 約半数が在宅ホスピスケアを実施しているものの, 在宅で看取った患者はわずかであった. しかしホスピス・緩和ケア病棟の医師や看護職者は, 在宅ホスピスケアにともなう地域への貢献には強い意欲を持っていた.
  • -CT画像上の計測-
    早川 貴美子, 芳川 洋, 鈴木 美弥子, 横井 秀格, 細川 晃, 萩原 明子, 市川 銀一郎
    2003 年 49 巻 1 号 p. 89-96
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    近年鼻副鼻腔領域の手術に内視鏡が広く応用され内視鏡下鼻内手術が普及している. しかし, 内視鏡画像による狭い視野での手術は重大な副損傷の可能性を否定しきれない. とくに篩骨蜂巣 (前後) ならびに蝶形骨洞の手術操作においては眼窩内および頭蓋内合併症に十分注意をはらう必要がある. 一方, 眼窩内側壁・蝶形骨洞前壁および後壁の形状は個人差が大きく多様である事が知られている. 今回われわれはCT画像上にて上記副鼻腔手術時に参考となるよう, 近傍構造に関する計測を行った. 計測に使用したCT画像は, 軸位断画像で, 内眼角と外耳道口を含む面より14mm頭側の平面とした. その理由は, 篩骨蜂巣・眼窩内側壁・内側直筋・視神経, さらに蝶形骨洞前壁および後壁が最も明瞭に描出されると考えたからである. これらの解剖学上重要な部位間の距離の計測を行った. 対象は387例とし, 骨破壊病変のない男性184例・女性203例である. 計測部位は, 1) 画像上の左右の鼻部先端部から左右の視神経管漏斗部を結んだラインまでの距離. 2) 画像上の左右の鼻部先端部から蝶形骨洞後壁までの距離. また, 左右の眼球後端と鼻中隔を水平に結んだライン上で, 3) 眼球後端の視神経付着部から鼻中隔までの距離. 4) 篩骨洞眼窩側壁から内側直筋内側までの距離. 5) 鼻中隔から内側直筋内側までの距離. 6) 内側直筋内側と視神経内側までの距離. 以上, 6ヵ所である. これらの結果をもとに, 男女とも年齢別に統計処理を行った. その結果, 男性の平均値では, 1) 51.3mm±5.0mm 2) 76.6mm±7.9mm 3) 23.7mm±2.2mm 4) 2.1mm±0.9mm 5) 15.7mm±2.0mm 6) 8.0mm±1.2mm, 女性の平均値では, 1) 48.3mm±4.7mm 2) 70.3mm±7.2mm 3) 22.1mm±1.9mm 4) 1.6mm±0.7mm 5) 14.2mm±1.8mm 6) 7.9mm±1.3mmであった. 年代別の測定値は, 各測定部位により差がみられた. 男女ともに, 10歳代, 20歳代で各計測距離が最も短くなる傾向にあった. そして, 鼻内手術時には, 今回得られた計測値を念頭におきながら, 鼻内操作を行うことにより, 合併症を未然に防ぐ一助となると考えた.
  • 一宮 洋介, 江渡 江, 木村 通宏, 新井 平伊
    2003 年 49 巻 1 号 p. 97-101
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    目的: 東京都江東高齢者医療センター (以下当センター) の痴呆性疾患治療病棟 (以下痴呆病棟) に入院した症例の臨床像, 特に痴呆の治療・介護上間題になるとされるBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia (BPSD) について調査し, 高齢者専門病院の痴呆病棟に求められる機能と役割を検討した. 対象: 平成14年6月から同年8月までに当センター, メンタルクリニック外来を初診した101名 (男性41名・女性60名, 平均年齢は78歳) のうち痴呆病棟に入院した26名を対象とした. 方法: 対象となった症例の入院理由・臨床症状 (BPSDの内容) ・治療・経過・臨床診断について検討した. 結果: 入院理由はBPSDの治療17例 (65%), 疲弊した介護者を休ませるための短期入院3例 (12%), 検査・診断2例 (8%), その他4例 (15%) であった. BPSDの内容は, 俳徊4例, 攻撃4例, 昼夜リズム障害4例, 感情障害3例, 妄想2例であった. BPSDの治療は薬物療法・個別ケア・生活機能回復訓練を併用したが, 薬物による過鎮静・嚥下障害が問題となった反面, 個別ケアと生活機能回復訓練が昼夜リズム障害に効果を示した. また入院治療にて症状改善したものの家族の受け入れが悪くなり帰れない症例や身体合併症のために施設に戻れない症例が問題となった. 臨床診断は, アルツハイマー病13例 (50%) ・脳血管性痴呆7例 (27%) ・硬膜下血腫3例 (12%) ・前頭側頭型痴呆2例 (8%) ・アルコール依存症1例 (4%) であった. 結論: 当センターの痴呆病棟に求められる機能と役割はBPSDの治療と介護者を休ませるための短期入院であるという方向性が示された. ADLを低下することなく, BPSDをコントロールし, 速やかに家庭や施設に帰るための治療計画の整備が今後の課題である。
報告
  • 患者サービス向上委員会-外来待ち時間対策ワーキンググループ-
    冨木 裕一, 金井 美紀, 檀原 高, 田中 逸, 伊藤 澄信, 佐藤 邦義, 西村 ふみ子, 吉田 美智子, 伊藤 タカ, 米澤 和彦, ...
    2003 年 49 巻 1 号 p. 102-107
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    2002年9月9, 10日の2日間に, 全診療科を対象に, 外来の待ち時間調査を行った. 最も長い待ち時間帯は〈受付から診察まで〉で, 最長445分, 平均97.5分を要し, 待ち時間の約7割を占めていた. 予約時間超過の平均は49.0分で, 30%の患者さんは, 予約をしていても60分以上待たされていた. 今後, 実質的な待ち時間の短縮と共に, 待ち時間の有効活用を考慮することが課題であると思われた.
抄録
順天堂医学原著論文投稿ガイドライン
順天堂医学投稿規程
編集後記
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