農業施設
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16 巻, 1 号
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  • 洪 志亨, 松田 従三, 池内 義則
    1985 年16 巻1 号 p. 6-13
    発行日: 1985/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    近年, 農耕地への有機物資材の施用が再び見直され, 作物残渣や家畜排泄物の施用も積極的に行われるようになった。コンポストの熟度の確保は, 作物に対し安全に施用するために必要なものであり, 農家においては極めて重要な問題となっている。
    本研究は, 作物残渣と乳牛ふんとの混合コンポストの後熟過程における熟成の程度を評価するために, 醗酵過程の変化を調査するとともに, 後熟過程の腐熟評価指標として, 水分, 有機物量, pHおよびC/N比という一般性のあるものを選び, これらの変化を検討した。得られた結果は次の通りである。
    1. 良好な安定したコンポストは, 通気プロセスの醗酵温度が65~70程度, 後熟プロセスの水分を45~50%とすることによって得られる。これによって製品コンポストは、取り扱いと膨軟材の選別が容易となる。
    2. コンポストの水分, C/N比, 粒子径および粒子分布は, コンポストサイクル完了までの所用時間に強く影響する。
    3. 後熟時間の短縮化を目標とする場合は, 醗酵後コンポストの水分および有機物量を減少させる必要がある。水分が低ければコンポストは安定している。
    4. 水分, 有機物量, pHおよびC/N比を腐熟評価の指標とした場合は, 醗酵後コンポストは後熟12週間でよく安定した。
    5. 良好な後熟のためには, 水分約50%, C/N比は20~30にするのが望ましい。
    6. 家畜ふんと作物残渣とで作られたコンポストで, 腐熟し安定したものは, 水分約50%有機物量約75%は約75%C/N比は約20である。
  • 干場 信司, 佐藤 隆光, 五十部 誠一郎, 堂腰 純
    1985 年16 巻1 号 p. 14-18
    発行日: 1985/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    新鮮な空気のもとで子牛を飼うことを目的とした施設であるカーフハッチにおいて、どの程度の換気量が得られているかを, 種々の条件下で測定した。カーフハッチは, 米国MWPSが推奨しているタイプのものを用い, 子牛からの顕熱発生は, 面発熱体を用いて作製した子牛模型により再現させた。換気回数の測定はCO2ガスによるガス濃度変化法によった。測定の結果, 無風時においてもカーフハッチでは, 80回/hrを越える換気回数が得られており, 十分な新鮮空気が与えられていると言える。また, 屋根勾配の違い (水平及び1/8勾配) や前面開放部の25%以下の覆いは, 換気回数にあまり影響していなかったが, 50%以上の覆いは著しく換気量を減じた。
  • 片山 秀策, 干場 信司, 小綿 寿志, 太田 龍太郎
    1985 年16 巻1 号 p. 19-23
    発行日: 1985/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
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