農業施設
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24 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 荷受工程に関する待ち行列のシミュレーション
    華 岩, 小中 俊雄, 瀬能 誠之
    1993 年24 巻2 号 p. 57-64
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    共乾施設の導入・運営の支援システムを作成するためには, 荷受状況および荷受用機械の稼働状況を解明することが必要となる。調査結果を基に荷受工程の作業流れに従って, 荷受工程の待ち行列モデルを設定した。このモデルを基本として, 荷受工程に関するシミュレータを作成した。シミュレータの試行結果を用いて, カントリエレベータの実稼働状況における適切な荷受条件を分析するとともに, 適切な到着荷口数の範囲について検討した。また, 変動する荷受状況での荷受用機械の稼働率, および処理量の変化についても検討を行った。
  • 風量比と通風抵抗の予測
    田原迫 昭爾, 守田 和夫, 魏 長楽, 赤田 悟
    1993 年24 巻2 号 p. 65-70
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    本研究は, 単一送風機の効率的な作動範囲内で充填量の異なる多数の静置式乾燥ビンに同時通風する場合, それぞれの乾燥ビンの風量比を予測し, 安全かつ能率的な乾燥を行う方法を見出すことを目的としている。
    第1報では, 各乾燥ビンの充填量が予知できる場合, 下部プリナムチャンバ内 (高圧室) (以下, チャンバと省略) の静圧を推定し, 各乾燥ビンごとの風量比を算定する近似式を籾について導いた。また, 乾燥ビンのチャンバ内の静圧, 籾の堆積高さと通風抵抗および籾の水分と見かけ密度の関係を調べ, 実験式を導いた。さらに, 各ビンの予想充填量をコンピュータで判断するために必要な計算式を導き, 限界充填量の予測の可能性を示した。
    続く第2報では, 各乾燥ビンの堆積高さ, 通風面積など異なる堆積状態での全通風抵抗の測定を行い, 算定式による計算値の妥当性を示すとともに, その予測式の実用的可能性について検討する。
  • 風量比の算定値と実測値の比較
    魏 長楽, 田原迫 昭爾, 守田 和夫, 赤田 悟
    1993 年24 巻2 号 p. 71-76
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    本報では, 籾を充填した多数乾燥ビンへ単一送風機で同時通風する場合, 各ビンの充填量および通風面積などが異なる状態での全通風抵抗および風量比の実測値と計算値はほぼ一致することを明らかにした。また, 安全限界風量比に準ずる各乾燥ビンの限界充填量は数値計算シミュレーションによる予測が実用的に可能であることを示した。さらに, 送風機の最高効率での充填量と通風面積の関係から設計・稼働上で必要な計算式を導き, その計算式が実用的に適用可能であることを明らかにした。
  • 福田 直也, 池田 英男, 奈良 誠
    1993 年24 巻2 号 p. 77-84
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    光質が植物の生育に及ぼす影響を検討するために, レタスとホウレンソウを人工環境下で15日間水耕した。光強度は光合成有効放射で250μmol・m-2・s-1 (強光), 125μmol・m-2・s-1 (弱光) の2段階に設定し, 白, 赤, 黄, 緑, 青の5種類のランプを光源として使用した。
    レタスでは強光条件下の緑色光区で, 処理開始3~4日後に葉焼け様症状が発生した。また, レタス, ホウレンソウとも, 赤および黄色光区で処理開始5~6日後までに本葉が下向きに巻込むようになった。地上部乾物重は, レタスでは強光および弱光下で, 黄, 緑, 青色光区が白色光区より20~30%低下した。ホウレンソウは強光下で白および赤色光区の生育が優れ, 緑色光区は劣った。また, 弱光下では黄, 緑, 青色光区の生育が著しく不良で, 白色光区の30~50%の地上部乾物重しかなかった。
    光質は葉面積, 蒸散, 相対成長率, 純同化率および比葉面積に対しても影響したが, その影響は光強度や作物によって異なった。光質が作物生育に及ぼす影響について種々の観点から論じた。
  • 菌体の高濃度滞留型メタン発酵槽による廃水処理
    北村 豊, 前川 孝昭
    1993 年24 巻2 号 p. 85-92
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    メタン菌を発酵槽内に高濃度で滞留させるためのUF膜分離装置と固定床型ろ材を取付けたメタン発酵槽を新規に試作して, 麦焼酎蒸留廃液を原料とする実験を行った。予備実験において, 原料のC/N比が低いことから発酵槽内に生成・増加するNH4+が菌体濃度を減少させて, 消化ガス発生速度が不安定になることが示された。改良実験1では, 発酵槽内に生成するNH4+を希釈・排出するために水で1.6倍に希釈した原料の投入を行ったが, NH4+の増加によるメタン発酵の阻害は回避されなかった。水による原料の希釈倍率は, 取付けたUFの透過能力に限界があったことから1.6以上に設定することはできなかった。改良実験2では, NH4+増加の一因と考えられる菌体の死滅・分解の低減化を図る目的で, pH値を中性域に調整した希釈原料を投入した。その結果, 槽内の菌体濃度の増加とNH4+濃度の維持が認められ, HRT9.6日, Lvs5.8kg-VS/m3・dの操作条件において, 0.5m3/kg-VSの消化ガス収率と80%のVA除去率を得ることができた。また単位菌体当たりのNH4+濃度と消化ガス発生速度の関係から, 菌体の高濃度の滞留化が消化ガス発生速度の維持・安定化, すなわち阻害性物質による発酵阻害の回避に有効であることが示された。
  • 豊田 浄彦, 児島 初男, 竹内 龍三, 鎌田 博
    1993 年24 巻2 号 p. 93-98
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    本研究では, バイオリアクターによる有用物質生産や品種改良に適した植物組織として注目されている植物毛状根を対象に, 画像によるその成長計測を試みた。著者らは, フラスコ内の培養中の毛状根について, その鮮明画像を取得できるコンピュータ画像システムを構築し, 成長計測に適した形態指標を検討した。その結果, 投影画積が毛状根の新鮮重の推定に有効であることを明らかにした。さらに, 4週間培養した毛状根の画像から, 誘導期, 対数増殖期が確認され, 求めた成長式により, その成長過程が定量的に表現できることを明らかにした。
  • 阿部 和彦, 鈴木 雅人, 奈良 誠
    1993 年24 巻2 号 p. 99-106
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
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