農業施設
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25 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 新潟県におけるトマト栽培ノウハウの抽出
    中野 和弘, 倉田 和彦, 連 小東, 渡辺 秀一
    1994 年25 巻3 号 p. 125-132
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    新潟県におけるトマト半促成栽培に関して, 県内20農家のヒアリング調査を行った。調査内容は, ハウス構造, 栽培体系, 環境制御装置, 栽培条件, 収量, 品質などである。目的変数を収量, 品質, 暖房コストとする重回帰モデルを作成した。その目的変数に及ぼす栽培条件の影響を順位相関係数により検討した。農家の栽培目的を, 多収型, 省燃費型, 高品質型の3つに分類し, それぞれの栽培ノウハウを抽出した。
  • V型混合機における米粒の流動特性
    常 勝武, 繆 冶煉, 吉崎 繁
    1994 年25 巻3 号 p. 133-140
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    筆者らは, 米の混合操作の最適化を目指し, 回分混合機内でサラサラした流動性を示す米粒の混合過程の力学的解明を試みている。本報では, 前報に引続き, 回転V型混合容器内の米粒の挙動を四台のビデオカメラで同時に撮影・録画し, コンピューター画像処理を行って粒体層の流動形態を動的な状態で観察・測定し, 粒体層の流動形態に対する試料装入率および回転速度の影響を調べるとともに, 米粒の混合特性と粒体層の流動特性との関係を検討した。その結果, 容器の回転により誘発された粒子群の重力流動は回転容器の位相の異なりによってそれぞれスリッピング, スランピング, ローリングまたはカスケーディングの運動形態を示し, 各々に関与する容器の回転の角変位は試料装入率および回転速度によって影響されること, 米粒の混合特性と粒体層の流動特性との間に密接な関係があることなどが明らかになった。これらの結果に基づき, 混合特性に対する混合機操作条件の影響の考察を試みた。
  • サビニアーノ ナオミS., 石橋 憲一, 弘中 和憲, 山本 和夫
    1994 年25 巻3 号 p. 141-146
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    デンプン原料用馬鈴薯のベニマルを6ヵ月間貯蔵し, 貯蔵温度と期間が馬鈴薯より調製したデンプンの品質に及ぼす影響を調べた。デンプンのアミログラム最高粘度, 92.5℃における最終粘度, ブレークダウン, 膨潤度, 溶解度及びリン含量は馬鈴薯を貯蔵することによって減少したが, 糊化開始温度, 最高粘度到達時の温度と青価は逆に増加した。リン含量とアミログラム最高粘度及びブレークダウンとの間に, 高い正の相関が認められた。1℃と10℃で貯蔵した馬鈴薯より調製したデンプンの粘度とリン含量は, 5℃貯蔵のものより低下した。
  • スリアージ マッタニー, 東城 清秀, 渡辺 兼五, 藍 房和
    1994 年25 巻3 号 p. 147-158
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    ソーラハウス型乾燥システムにおける熱移動のシミュレーションモデルとそのモデルの変数決定について検討した。シミュレーションモデルは電気と熱移動のアナロジを利用したものである。熱回路網の方程式を解くために集積回路網シミュレーションプログラムであるPSPICEを用いた。本報告では熱回路網の諸変数の計算とその電気回路網変数への変換方法について詳述した。モデルの入力変数としてソーラハウスの外気温度および日射量の積算平均値を与え, 出力変数はシステムの排気温度と被乾燥物温度とした。排気に伴う熱損失を考慮したシミュレーションモデルによってシステムの熱移動を表すことができた。
  • 竹園 尊
    1994 年25 巻3 号 p. 159-163
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    最近, 韓国の水原市, 忠清南道, 全羅北道, 及び忠清北道の各市道における施設園芸産地及び研究機関を視察した。韓国では, 施設園芸を「所得作物」生産と位置づけられており, 高位・高収益な生産方式を求め熱心に研究されている。韓国では2万ha程の温室があり, 多くは簡易ハウスに属し, 保温は地下水利用方式を取り, 主としてトマト, イチゴ, キュウリ, 及び葉菜が作られている。最近では, 農村振興庁園芸試験場を中心にして大型温室の開発が行われている。装置化やシステム化の多くの課題に取り組んでおり, 日本の技術開発に対する関心と期待が大きい。
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